SR9C/KへLinuxをインストール

作成日:2000/11/17

更新日:2000/11/19


HDD換装

独り言に書いたように、HDDを換装しました。 DJSA-220、2.5inch,9.5mm厚,20G,4200RPM,2Mキャッシュです。もとの東芝の12Gのものと比べると、 若干カラカラという感じのヘッドが動く音が大きく感じられます。 消費電力が若干減っているため、電池の持ちが良くなるのではないかと思います。

換装の手順は、 SRでブート可能なCD装置を持っていないため、ネットワークを経由したバックアップリストを行いました。

まずは現状の環境をセーブするためにDriveImageでCドライブのWindows2000を Dドライブにバックアップします。バックアップが終了したらネットワーク経由で DドライブのイメージファイルをデスクトップPCにコピー。ここでHDDの取り外しです。 電源を落とし、バッテリをはずしてパームレスト裏面のネジを6本はずします。 パームレストを持ち上げると右側にHDDが見えます。 この段階ではHDDはマウンタで1本のネジで筐体に止められているだけです。 基盤とHDDを接続する配線を慎重にはずし、最後のネジをはずせばHDDは取り外せます。 マウンタを新しいHDDに付け替えると、あとは逆の手順で戻すだけです。 ネジを全て付け終えたら、Windows2000をCDからインストールします。 HDDのパーティションは6GをCドライブにし、24Mをダミーで確保しドライブレターを割り当てずに その続きをFAT32でDドライブとして割り当てます。 24Mの領域は、後でLinuxをインストールしたときの/bootを8.4Gの領域以内に作るためです。

ドライブのフォーマットが終わると次は、ネットワークカードの設定をし、 デスクトップの保存してあるイメージファイルをネットワーク経由でDドライブにコピーします。 ここで再びDriveImageでDのイメージファイルからCドライブを復元します。 これでHDD換装前の状態に戻りました。

Vineのインストール

HDDの準備が出来ましたので、Vine Linuxのインストールです。 SCSIカードにCDを接続し、FDからPCMCIA対応のbootディスクでインストール開始。 ディスク領域の割り当てでは、Windows2000で割り当てたダミー領域の24Mをext2に変更。 複数のバージョンのカーネルを置かないのであればもっと少なくても良いでしょう。 とりあえずrootに1G、/usrに2G、/homeに1Gと合計4GをLinuxに割り当てました。(ちと多かったかも...) あとはブート出来るように設定をします。 "dd if=/dev/hda2 of=/tmp/linux.boot bs=512 count=1"で/bootパーティションのブートセクタを ファイルに落とし、FAT32のDドライブをマウントしてファイルに落としたブートセクタをコピー。 Windows2000でDドライブからCドライブのルートにさらにコピー。 boot.iniの属性を書き込み可にし、最後に c:/linux.boot="Vine Linux"を追加します。これでWindows2000のブートローダに Linuxの起動メニューが現れ、選択が可能になりました。

インストール後lspciの結果は次のとうりです。USBやIEEE1394など使えるようになるでしょうか?

00:00.0 Host bridge: Intel Corporation 440BX/ZX - 82443BX/ZX Host bridge (rev 03)
00:01.0 PCI bridge: Intel Corporation 440BX/ZX - 82443BX/ZX AGP bridge (rev 03)
00:07.0 ISA bridge: Intel Corporation 82371AB PIIX4 ISA (rev 02)
00:07.1 IDE interface: Intel Corporation 82371AB PIIX4 IDE (rev 01)
00:07.2 USB Controller: Intel Corporation 82371AB PIIX4 USB (rev 01)
00:07.3 Bridge: Intel Corporation 82371AB PIIX4 ACPI (rev 03)
00:08.0 FireWire (IEEE 1394): Sony Corporation: Unknown device 8039 (rev 02)
00:09.0 Multimedia audio controller: Yamaha Corporation: Unknown device 0012
00:0a.0 Communication controller: Unknown device 14f1:2443 (rev 01)
00:0c.0 CardBus bridge: Ricoh Co Ltd RL5C475 (rev 80)
01:00.0 VGA compatible controller: Neomagic Corporation: Unknown device 0016 (rev 10)

XFree86の設定

SR9/KのMagicMedia256XL+(NM2380)はSVGAサーバをチップの設定をNM2200にし、ビデオメモリを 4MBにすれば良いとネットで情報がありましたので、XF86Setupでざっと設定をし、 Xを起動してみます。うまく起動出来なかったら/etc/X11/XF86Configをエディタで確認します。 あらかじめNM2200でうまくいくと情報を入手していたため、特に問題なくXの起動もできました。

Section "Device"
   Identifier      "NM2380"
   VendorName      "NeoMagic"
   BoardName       "Unknown"
   Chipset         "NM2200"
   VideoRam        4096
EndSection

Section "Screen"
   Driver          "SVGA"
   Device          "NM2380"
   Monitor         "LCD Panel 1024x768"
   DefaultColorDepth 24
   BlankTime       0
   SuspendTime     0
   OffTime         0
   SubSection "Display"
      Depth        24
      Modes        "1024x768"
   EndSubSection
EndSection

ネットワークカードの設定

PCMCIAのLANカード、メルコのLPTC-3TXの設定です。Webで公開されているドライバをWindowでダウンロード。 Linuxを起動しWindowsのFAT32ドライブをマウントしドライバのソースをコピーして解凍し、readmeをもとに makefileに "KERN_VER=2.2.14-1vl6", "PCMCIASRC=/usr/src/linux/pcmcia-cs.3.1.10"という風に includeファイルの場所とモジュールをインストール場所を指定するためバージョンを変更します。 /etc/pcmciaのconfigファイルにreadme通りに記述を追加し、 あとはmake;make installで完了。/etc/rc.d/init.d/pcmcia restartでpcmciaを再起動します。 cat /proc/modulesで認識されたか確認すると axnet_csが認識されてました。あとはeth0としてipアドレスを割り当てます。 ネットワークに接続しpingなどで確認して終了。このあたりはXが立ち上がれば コントロールパネルのネットワークの設定で簡単にできますね。

サウンドドライバのインストール

SR9/KはYAMAHAのYMF754というチップを使っています。有料のOSSでも対応していますが、 無料のALSAドライバを試してみました。YMF754はymfpciを利用します。 ALSAのサイトから最新版のドライバをダウンロードしてきます。 現在の最新は0.5.9bでした。driverだけでなく、lib,utilsもダウンロードする必要があります。 ソースを適当なディレクトリで解凍し、ソースからmakeします。

$ tar Ixvf alsa-driver-0.5.9b.tar.bz2
$ cd alsa-driver-0.5.9b
$ ./configure
$ make
$ su
# make install

同様にlib、utilsもmakeします。このとき順番にmake installしていないと configureでエラーが出ますので注意。

さて、ここからが問題です。alsaconfはYMFシリーズには対応しておらず、 手作業で/etc/conf.modulesに設定しなければならないのです。 どうしようかと思ったら、日経LinuxによるとKondara MNU/Linuxは独自に YMF対応のalsaconfを出しているとのこと。 Kondara MNU/Linuxのサイトより alsaconf-0.4.3b-1k.noarch.rpmを入手しインストールします。インストール 出来ればalsaconfにより設定です。チップの種類とメモリの割り当てを聴いてきますので 適当に設定してください。

# rpm -ivh alsaconf-0.4.3b-1k.noarch.rpm
# su
# /usr/sbin/alsaconf

これでミキサーでボリューム設定すれば完了!と思ったら、まだダメでした。 現状の モジュールの認識状態は次の通り。

snd-card-ymfpci         3700   0
snd-ymfpci             34076   0 [snd-card-ymfpci]
snd-pcm                29784   0 [snd-ymfpci]
snd-ac97-codec         22816   0 [snd-ymfpci]
snd-mixer              27024   0 [snd-ymfpci snd-ac97-codec]
snd-mpu401-uart         1948   0 [snd-card-ymfpci]
snd-rawmidi             9400   0 [snd-mpu401-uart]
snd-seq-device          3080   0 [snd-rawmidi]
snd-opl3                4136   0 [snd-card-ymfpci]
snd-timer               8416   0 [snd-pcm snd-opl3]
snd-hwdep               2764   0 [snd-opl3]
snd                    36524   1 [snd-card-ymfpci snd-ymfpci snd-pcm snd-ac97-codec snd-mixer snd-mpu401-uart snd-rawmidi snd-seq-device snd-opl3 snd-timer snd-hwdep]
soundcore               2596   3 [snd]
axnet_cs               12236   1
ds                      6088   1 [axnet_cs]
i82365                 21184   1
pcmcia_core            46688   0 [axnet_cs ds i82365]

結局、インターネットで探してみると、BIOSの設定でPlug&PlayOSの設定をオフに すればオーケーと判明。これでとりあえず使えるようになりましたが、何か釈然としませんね。 もうちょっと調べてみたいです。

モデムドライバのインストール

準備中(使えるらしい)

カーネルのUSB対応

2.2系カーネルにUSB対応のパッチを当ててUSBを使えるようにするつもりでしたが、 Vine Linux 2.2は標準でUSB対応になっていることがわかり、 2.0CRからアップグレードすることでUSB FDも利用可能になりました。 バージョンアップでインストールするとおおむねはOKなのですが、 FTP版で2.0CRからアップグレードではFreeWnnがはいったり、Dyna Fontが 使えなくなったりするので、アップグレード完了後個別に入れ直す必要がありました。
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