フォークランド諸島の昆虫切手

フォークランド諸島は、南米アルゼンチン南端部の東方海上500km、南西大西洋の約200の島々から成り立っています。
この英領フォークランド諸島から1984年に15種の通常切手が発行され、そのうちの12種に昆虫が描かれています。

Falkland Islands フォークランド諸島
1984.1.3 昆虫切手
ヒメバチの一種
Alophophion occidentalis
(ヒメバチ科)
ヤガの一種
Pareuxoina falklandica
(ヤガ科)
オサムシの一種
Lissopterus quadrinotatus
(オサムシ科)
タテハチョウの一種
Issoria cytheris
(タテハチョウ科)
ヒメバチの一種
Trachysphyrus penai
(ヒメバチ科)
ヤガの一種
Caphornia ochricraspia
(ヤガ科)
ゾウムシの一種
Caneorhinus biangulatus
(ゾウムシ科)
ヒラタアブの一種
Syrphus octomaculatus
(ハナアブ科)
ゾウムシの一種
Malvinius compressiventris
(ゾウムシ科)
オサムシの一種
Metius blandus
(オサムシ科)
カマドウマの一種
Parudenus falklandicus
(カマドウマ科)
ヒメアカタテハの一種
Vanessa carye
(タテハチョウ科)


フォークランド諸島属領は南極地域とアルゼンチンの間に位置します。
このフォークランド諸島属領から1982年に昆虫3種と、蜘蛛やダニ3種の、計6種セットが発行されました。南極のような極地の近くにも昆虫が生息しているのです。

Falkland Islands Dependencies フォークランド諸島属領
1982.3.16 昆虫切手

ツチトビムシの一種
Cryptopygus antarcticus
(ツチトビムシ科)
ペリミロプスの一種
Hydromedion sparsutum
(ペリミロプス科)
ユスリカの一種
Parochlus steinenii ♂
(ユスリカ科)


トビムシは、体長1mmから3mmの微小な昆虫で、単眼も複眼もありませんが、頭部の両側にはそれぞれ数個ずつの小眼があり、集まって眼班になっています。原始的な昆虫で、幼虫と成虫は同型で殆ど変態せず、成虫になっても脱皮を続けます。日本の森林土壌中には一平方メートル中に少なくとも四万個体が棲んでいると云われ、枯れ葉などを食べて土に変えています。
植物を植えた植木鉢に水をやってみます。水が上に溢れてきたとき、その表面に粉のようなものが漂うのが見えるでしょう。それはふわふわと動き、手を近づけたりすると、風もないのに吹き飛ばされたように見えなくなってしまいます。これは植木鉢の土の中に棲んでいたトビムシの一種で、急に見えなくなったのは跳んで逃げた為です。

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