アンゴラの昆虫切手

アフリカのアンゴラは1975年11月11日、約400年間植民地支配されたポルトガルから、アンゴラ人民共和国として独立しました。
76年にMPLAの政府が順次世界に承認されることになりました。84年、FNLAは政府に降伏しましたが、UNITAは西側勢力の支援の下、ゲリラ闘争を続けました。
90年代に入り冷戦が終わると、MPLAとUNITAが内戦終結と全政党を合法化するという和平協定に調印しました。 92年に国連(UNAVEM)の監視下、選挙が実施され、MPLAが半数以上を獲得しましたが、UNITAは選挙結果は不正によるものと拒否し、再び内戦へ突入しました。 翌年までに、外国勢力によるUNITAへの援助は正式に停止されました。 94年末までに戦争難民は360万人、50万人が殺されたという。MPLAは北部の油田を持ち、UNITAは北東部ザイール国境付近のダイヤモンド鉱山を抑えるなど、冷戦後は資源戦争という状況になりました。
94年、MPLAとUNITAがザンビアで会談、再度和平協定に調印しました。 しかし、UNITA軍の武装解除は遅々として進まず、政府との小競り合いが続いています。 97年に入り、隣国ザイールが崩壊すると、UNITAは武器の供給が断たれ、戦闘続行が難しくなりました。 そして4月にMPLAとUNITAの統合政府が樹立し、20年以上続いた内戦が正式に幕を閉じました。
このアンゴラから、1963年にアカトビバッタを描いた防蝗機関設立15周年記念切手1種が発行されました。
1983年にブラジルで開催された国際切手展BRASILIANA83を記念して昆虫切手3種が発行されました。
1984年に植物害虫切手4種が発行されました。

Repubric of Angola アンゴラ
1963.6.2 防蝗機関設立15周年記念切手
アカトビバッタ
Nomadacris septemfasciata
(バッタ科)


1983.7.29 BRASILIANA83開催記念昆虫切手
カメムシの一種
Antestiopsis lineaticollis
(カメムシ科)
タブノコキクイムシの一種
Stephanoderes hampei
(キクイムシ科)
オンブバッタの一種
Zonocerus variegatus
(オンブバッタ科)


1994.11.11 植物害虫切手
オオタバコガ
Helicoverpa armigera
(ヤガ科)
タバココナジラミ
Bemisia tabaci
(コナジラミ科)
ホシカメムシの一種
Dysdercus sp.
(ホシカメムシ科)
シロイチモジヨトウ
Spodoptera exigua
(ヤガ科)


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