[樵仙居 雲崕]

  東京市浅草区北富坂町18番地

  其角の系統。柳崕の門。

  淡雪の淡き命や水の上      良い句ですが、 「命」と言い過ぎてしまうのが明治の月並。
  葉柳の茂りにくらき堤かな     これはすなおな佳句でしょう。
  散さうに見えて盛や稲の花    過剰に主観的ですが、対象をよく見ている句です。
  母のつぎし足袋頂てはきにけり  どうしてもこのような句を載せないと気が済まないのは編者の方かも知れません。 

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