<H1>菊池鈴々の「RinRin日記」</H1>

99年2月分

それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼映像 □雑誌 ○同人誌 など

■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略

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02/10



02/09(火)

やさしい罪/ひじり聖(さとし) ★★★
主人公の青年が記憶喪失になったまま仮名でくらしているところに、元恋人が事情を何も語らないままそばにいて、はかなくも幸せに暮らしていた。そこに知り合いが現れて、記憶がもどってしまうかわりに、記憶喪失中の2年間のことを忘れてしまう。以前その恋人と別れた理由も思い出し、再度決別してしまう。だが、お互いにかかわりなく過ごすことのできない事件があり、誤解にまみれたまま求め合ってしまう。
生命が危険にさらされているのに、事実を伝えない元恋人の理由が弱いのが惜しい。ああまでして隠蔽しようとするからには、すんごい事情かと思ったのに。


02/07(日)

紳士のようでキチクなあなた/青葉みどり ★★★★
中学校を卒業したばかりの少年の父親が妻の病気の医療費のため、会社の金を横領し、会社合併のため会計監査がはいる前に自殺してしまう。横領の事実を知り、死亡保険金で穴埋めをし、その痕跡を消すために、時間を稼ぎたかった少年は、合併先の社長に直談判に行くが、出張コールボーイと間違われてバージンを奪われるのだが、ほぼ一目惚れ状態で、ほとんど抵抗もなく強姦ともいいがたい。どさくさで何を頼みに行ったのか、話すこともできないまま別れるのだが、社長の方も男娼ではなかったことを知り、こちらも一目惚れらしく少年を探すために画策する。再会後、少年は会計監査の前に必要な金額を提示して、自分を買ってくれと申し出、愛人契約が成立する。
ハッキングプログラムを作れるくらいに頭はいいのに、世事に疎いという、かわいい性格の少年と、欲しいものを手に入れるためには手段を選ばない、極端な性格の34歳独身社長の、実は両想いなのに勘違いでドタバタする姿が楽しい。ちょっと暴力的な鬼畜シーンもあるが、なにせタイトルに堂々と「キチク」とうたっていることだしなぁ。

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e-mail: rinrin.kikuchi@nifty.ne.jp