<H1>菊池鈴々の「RinRin日記」</H1>

98年03月分

それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼映像 □雑誌 ○同人誌 など

■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略

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03/27


03/06(金)

イジワルなダーリン(ハート)/水上ルイ ★★★
お金持ちでおぼっちゃま育ちで世間知らずの超かわいい系主人公が、大学卒業と同時に家出を計画するも、段取りがずさんすぎて失敗。親の会社に入ることになるが、労働意欲もまるっきりない。会社の中で指導にあたる、エリート二枚目に反発しながらも、恋におちてゆく。職場で見下されたことに対する反発もあって、仕事のやりがいに目覚めてゆくあたりの成長物語も兼ねている。いまどき大金持だからって、ああも甘やかされて育てられるなんて説得力は全然ないが、べた甘ラブストーリーにそんなこといってもしょうがないかなー、って気にさせる、わりきった作品。

03/03(火)

□GUST(ガスト) 4月号
袋とじのページは、わざわざカッターで開けるのが面倒くさい。やめてくれないかなあ。
西条公威の小説、『恋の始めになにをしようか』は裏AVの宅配業者と客の話で、うぶなサラリーマンが若い相手に流されているようでいて、じつは純愛なところが印象に残った。

03/01(日)

□BE・BOY GOLD 4月号
本仁戻の『本仁マンガ』がダントツに冴えわたっている。ギャグとシリアスの同時連載という事実そのものもすごいけど。クールなはずの『恋が僕らを許す範囲』最終回には本仁マンガテイストが混入していて、なんだか笑ってしまった。
生嶋美弥の『人でなしの恋』は、知的で一見温厚なメガネの青年小説家の、才気走ったケダモノ系のカレが自分たちの間の恋愛事情を小説として発表したことに対する羞恥心と、その小説の出来に対する嫉妬を描いている。自分の嫉妬心を認め、相手にはっきり言えるところが、卑屈さがなくて、とてもかんじがいい。

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