<H1>菊池鈴々の「RinRin日記」</H1>

97年09月分

それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼映像 □雑誌 ○同人誌 など

■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略


09/30


09/26


09/19


09/12


09/02(火)

●青い春の病持ち/全国乃けうる ★★
主人公が順ぐりもちまわりのやおい連作。やおい的にはソフトなコメディ路線で、ノリは青春漫画なのだな。こころざしはいいんだけど、絵がもうちょっとこなれてくれるとうれしい。

09/01(月)

僕達の鎮魂曲(泉&由鷹シリーズ18)/あさぎり夕 ★★★
泉くんと異母妹との近親相姦のくだりは、さらっとごまかしている。男同士のHシーンと違って自己規制がはたらいたのか。その妹が死ぬからこのタイトルなんだが、自虐型の泉くんは周囲に支えられてそれなりにしゃんとしている。
●大人の問題/今市子 ★★★★★
ゲイを自覚して離婚した父親が、ゲイ婚をするからと、離婚した元妻と息子に相手の美青年を紹介するところからはじまるファミリー・コメディ。それぞれ家族の思惑…主に自分勝手さがとてもいいスパイスになっている。うろたえてばかりの息子が全体の構成上は主人公のようだが、ここはやはり嘘つきで強情な美青年(笑)の勝ちでしょう。
これは『花音』掲載なので、耽美雑誌系列には目もくれないという読者をとりこぼしてしまいそうなのが残念だ。内容はやおいものというより、ゲイの登場人物をとりまく人情コメディなんだから『YOUNG YOU』や『プチフラワー』あたりに掲載されてもおかしくない。そうしたら読者がもっと増えたかもしれないなあ。でも『花音』編集部のふところの広さは嬉しい。Hシーンが全然ない漫画も載るところが。とかなんとかいっても、今市子は注目している人はしているようなので、いらぬ心配かもね。
●Vice(8・完)/黒田かすみ ★★★★
いつも男に間違えられる口の悪いドイツ女・マリアと、軽口を叩くのが会話だと思っているような二枚目なのにへらへらしている謎の男・エドガーが、コンビで必殺仕置き人をしながらたどるラブストーリーが完結。連載中に、だいぶ絵がうまくなったし、エドガーのくさいセリフもはまってきたと思う(笑)。マリア側の過去編もいい。
●二人のエデン(2・完)/小沢孔璃子 ★★☆
やおいは純愛なのよ、とまあ、それだけの話なんですわ。ややこしい血の繋がりかたで、近親相姦に悩むキャラが、病までふりかかって二重苦。ラストは二人で無人島で暮らすというものだが、これはさすがに苦しい状況だわ。ロマンはいいけど、サバイバル向きとはとても思えないキャラなだけに、生活できないのでは…。
●麗しの皇妃エリザベート(上・下)/ジャン・デ・カール&名香智子 ★★★★
シシィ(エリザベート)10歳から死亡まで。大公妃との不仲、宮廷作法との軋轢など、豪華な展開が名香智子の絵柄で一層ひきたっている。ルートヴィヒ二世も美しいしね。皇帝も皇太子も若い頃からヒゲがあるので、作中年齢よりふけてみえて、ちょっと惜しい。
□ジャニー vol.10
ショタ鬼畜系漫画がほとんど。雑誌全体のHの露骨度が高くなるほど絵のランクが低くなるのはよくあることのようだが、これもそのパターンか。