泌尿器科医・木村明の日記


日本臨床皮膚科医会総会@お台場


土日はグランパシフィックLE DAIBAで第26回日本臨床皮膚科医会総会でした。



土曜5時から、真菌検査(渡辺教授)。

6時から、外用剤について(大谷先生)。

7時から、懇親会。2年前のこの会のバンドが再結成され、しかも会頭もボーカルで参加され、大いに盛り上がりました。



芸人もフロアを回り盛り上げていました。



事務長はグーフィーを作ってもらいました。



ステージではショーが。いつもは懇親しないで食べ放題して、30分でさよならするので、こんなショーをいつもやっているのかどうかは知りません。



21時半の中締めの挨拶までいて、グランパシフィックLE DAIBAに泊まりました。

随分贅沢した理由は、モーニングセミナー:「いまだからこそグリメサゾン軟膏」(日野先生江藤先生)を聞きたかったから。

グリメサゾン軟膏は、私が亀頭包皮炎・陰部間擦疹に第1選択に使う薬です。だから今回のプログラムを見て、日曜朝8時には、お台場にいなければならない、と思ったのです。

グリテールという基材に溶かしたデキサメタゾン。主薬のステロイドのデキサメタゾンより、グリテールというタールにこだわった演者の思い入れに、ぐっと来ました。

私が泌尿器科に入局して、膀胱洗浄をやらされていた頃、この先生達は、入院患者さんの軟膏処置をやらされていたんでしょうね。

9時・12時・15時がいずれも蕁麻疹。共催メーカーは違ってもだいたい似たような話。アレグラいエバってるジいさん、セがタリん

13時の講演は、アトピーについて(古江教授)。犬にもアトピーがあるという話のついでに出た、腋窩と鼡径部は同じ、というのは非常に役に立ちました。

4つ足で歩いていれば、腋窩と鼡径部は同じなわけです。口蹄疫=口足病=手足口病みたいに、4つ足のころを思い出せば、理解しやすいことはいっぱいあります。

10時の膠原病と16時からの乾癬には、佐藤教授が登場。長崎大学教授時代に何度か、講演を聴いてわかりやすいと感じた先生。

東大教授になってもどってきてから聞いたのは昨日が初めて。

乾癬におけるTNF-αを、軍隊が投げる爆弾に例えていましたが、これは警察官の拡声器という私の例えの方が、上手だと思いました。

だって、抗TNF-α抗体を使うと、昔の結核が出てくるか、軍隊が投げる爆弾では説明できないでしょう?
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