HoLEP講演会@新横浜グレイスホテル
昨日は新横浜グレイスホテルでの港北過活動膀胱フォーラムに出席しました。
3年前には、私もパネリストを勤めさせていただきましたが、
過活動膀胱に関してだけでは、新知見はないので、
昨日のメインの講演は
HoLEP手術(経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術)の説明でした。
手術の始まりから終わりまで、ノーカットでビデオを見せてもらいました。
慣れれば
TUR-Pより簡単、という講師の説明とは反対に、すごく難しい、と感じてしまいました。
TUR-Pが、例えば西瓜をスプーンですくって食べているようなものだとすれば、
HoLEPは、みかんの皮を剥いてから食べるようなもの。
TUR-Pは途中で切除を中止できますが、HoLEPは一旦、皮と果実の剥離を始めたら、予定通り、果実を全部取り去るまで止められません。
TUR-Pが根治手術にも姑息手術にもなりうるのに対し、HoLEPは根治手術でしかないのです。
All or Nothing. HoLEPに今更チャレンジできない、というのが、昨日の感想。
昨日の講師の先生は勤務医でしたが、松戸で開業して日帰りHoLEPをやられている先生ともお友達のようで、
その先生が今も日帰りHoLEPを盛んにやっておられる、と聞かせていただきました。
ホームページの手術件数が数年前から更新されていないので、どうなさっているかなあ、
リスクを伴う手術から撤退されたのかなあ、なんて感じていたんです。
患者さん向けのメッセージ。
大きい前立腺肥大症は、プロによるHoLEPがお薦めです。スプーンですくっていては、何時間もかかりますから。
勉強のあとの懇親会で、昨日の会をプロデュースした先生から、来週も会があるから参加するように、と言われましたが、
帰りのタクシーの中で手帳を見たら、先約がありました。すみません、来週の会は欠席です。
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