合併症に対応できる自信
今月のお昼は前立腺生検3例、膀胱鏡3例のみで、包茎・パイプカットの手術はありませんでした。
包茎・パイプカットについても価格ドットコムのようなページがあって、皆さん、手術費用を比較しておられるのかもしれません。
まあ手術が入らなければNASで泳ぐだけの話で、値引き競争に参加するつもりは(今のところ)ありません。
日帰り前立腺生検は開業後一貫して行ってきたわけですが、2008年11月、134例目の患者さんで生検後の直腸出血が止まらず、近くの大学病院に搬送、入院していただきました。
でもその後も、日帰り前立腺生検を続けさせていただいており、その後の10例ではトラブルは起きていません。
合併症は起きて欲しくないですが、仮に起きても対応できる自信があるから続けていられるわけです。
昨日勝手に話題にした日帰りHoLEPのクリニック。
院長と面識がない(患者さんを紹介し、お返事は頂きましたが)のでリンクしませんが、ぐぐれば1ページ目に出てきます。
この先生はHoLEPでどのような合併症が起こりうるかを知っていて、起きた場合の対処法も知っておられるから、日帰り手術を果敢に続けておられるわけです。
今夜はディフェリンゲルの勉強会です。
昨年秋の発売以来、処方したのは9例の患者さん。
5例には効果あり。1例は無効。
3例はまだ再診されていません。
その患者さんたちが合併症でも起こされて他院に行かれたりしていないか、気がかりです。
ディフェリンゲルでどんな合併症が起こりうるのか、
それらは休薬するだけで後遺症なく治るのか、
治るとしても色素沈着が消えるのにどれくらいかかるのか、
もし患者さんに合併症が起きたとき、すべてを説明できる自身がありません。
今月の「皮膚科の臨床」に「私は占い師?」というコラムが載っています。
確かに、患者さんからは何日後に跡形もなく皮疹が消えるか、予言する事を強いられます。
さらには、そのシミが私が処方した薬のせいだとすれば、予言は正確でなければなりません。
最近のニキビの初診の患者さんには、ディフェリンゲルを処方していないのですが、
自信を持って処方できるよう、今日しっかり勉強して来たいと思います。
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