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Q.E.D.証明終了


Q.E.D.証明終了というドラマを今期木曜日の夜8時にNHKでやっています。

つまらない、とは思いながらも、ここ2~3回はテレビの前にちゃんと座ってみています。

さて、証明法の一つに、背理法というのがあります。

泌尿器科開業医は必要である」という命題を背理法で証明するとすれば、

泌尿器科開業医は不要である」という命題を立てて、矛盾に導けばいいわけです。

泌尿器科開業医は不要である、とすれば、かかりつけ医が膀胱炎前立腺肥大症過活動膀胱も診ることになります。

最近は大変よい薬ができ、しかも、MRさんたちが内科ドクターにも熱心に情報提供されているので、

ハルナールベシケアも内科医が処方する量の方が多いようです。

ここで、かかりつけ医がハルナールやベシケアを処方しても症状が改善しない患者さんはすべて、大病院にいる泌尿器科専門医に紹介するとします。

大病院は入院患者さんの診療に専念し、外来患者さんは診ないというデザインになっています。

ハルナールやベシケアが無効な患者さんすべてが、入院・手術の必要な人ではありません。

「手術適応はありません。ユリーフを処方しました(or ウリトスを処方しました)。」という返事とともにかかりつけ医に返すことになります。

新薬でも効かないと、また大病院に紹介しますが、大病院の医者は入院が必要のない患者さんの外来診療に時間を割く余裕がありません。

こういう患者さんに、いろんな薬を試しながら、

患者さんの体の中で起こっていることを分りやすく説明できて、

症状をすべて取ってあげることはできないにしても、不安を取り除いてあげることができる専門医が、

予約なしで、気軽に見てもらえるところに常駐していないと、

大病院の専門医は外来ブースをいつまでも後にできず、入院患者さんの診療に専念することはできません。

よって、「泌尿器科開業医は不要である」という命題は否定されました。

よって、泌尿器科開業医は必要である。(Q.E.D.証明終了)

P.S.:実は証明は終わっていません。中小病院に泌尿器科専門医を配置する手もあるんです。このことについては、・・・・、続く。

昨日の昼は川和ゴルフ
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