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学会の座長と医師会の行事:価値観は人による


化粧についてのモーニングセッションのあと、10時からは一般演題を聞きに行きました。水疱症のセッションと母斑のセッション。

青葉区の開業医の先生が大学の准教授と一緒に母斑のセッションの座長を勤めていました。青葉区の先生からこの前、座長を務めると聞いていたので、このセッションの聞きに行ったのです。

質問がないときに、質問時間をつぶすために質問するのが座長の役目。この先生はちゃんと質問を用意しておられました。座長を引き受けると、発表の抄録を予め読んで、いくつか質問を用意しておくのです。

質問がいっぱいあるときは、途中で総括して終わらせるのも座長の大事な役目です。

今回の会長は、座長を大学に勤務している医者と開業医をセットにする方針だったようです。土曜日の座長に当てられた開業医の先生は休診にして参加されたそうです。

大変ですね。でも名誉ですよね。ただし、名誉と思うかどうかはその医者の価値観次第。

まあ、私が皮膚科学会で座長をやらされることはありえませんが、泌尿器科学会の会長が、開業医も積極的に参加させようという企画を組んだら、私が呼ばれることもないとは言えません。

泌尿器科学会から、土曜日休診にして座長を引き受けて下さい、と言われたら、引き受けるかもしれません。

亜沙郎先生と、K町のH先生が医師会行事のために土曜日休診にされた際、私なら絶対に断る、と思いましたが、亜沙郎先生の価値観では地域医療に貢献する事は意義深い事なのかもしれません。

卒業後27年間勤務医を続けてきた私は、地域医療に貢献する事より、学会で活動する事のほうが意義があるという考えが植え込まれているようです。

2000年当時の夢が「アメリカ泌尿器科学会にアクセプトされる仕事をして、演題をひっさげて参加したい」ですから。

私の価値観では、学会活動>>医師会行事なのだと思います。そして、27年かけて身についたこの価値観は多分変わらないと思います。

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