US 2nd-Leg Review

US 2nd-Legの全22公演の音源に対して、setlist/コメント/レーティングを付けて みました。対象は私が入手したアナログcassette tape(一部CD)であり、レーティング は演奏点(PLAY)/音質点(REC)/希少点(RARE)の3つです。 評価は1st-leg/Euroのレビューも考慮してます。 演奏点につきましては、「Wanton/TSRTSでのRobertの声の伸び」「SIBLYでのJimmyの ギターの流暢さ、フレーズの面白さ、コンビネーションの自然さ」等が主なチェック ポイントです。 音質は、アナログのUnderground Tapeに関してはジェネレーションで大きく変わるもの なので、あくまで私が所有するものに対してそう感じたという事です。 試聴は主にSony Recording Walkman (WM RX-707)でヘッドフォンを使用してます。 希少点も私がトレードを行った場合に感じたレベルであり、これから音源を収集しようと される方の参考になればと思い、あえて載せてあります。 つまりは、かなり主観的なレビューであることを先に述べておきます。 以下にレーティングのおおよその見方を記します。 PLAY : 1 : (Many Mistaken) 演奏ミスが目立ち、冴えたところがほとんどない。 2 : (Some Mistaken) 演奏ミスが少しあり。特に冴えたところもない。 3 : (No Feature) 演奏ミスはないが、特に冴えたところもない。 4 : (Some Good Plays) 演奏で冴えたところがいくつかあり。 5 : (Many Good Plays) 演奏の随所に冴えが見られる。 REC : 1 : (Terrible) 歪み/こもり/遠さがひどく、細部が良く分からない。 2 : (Some Noise/Dist) 歪み/こもり/遠さが目立つ。 3 : (Not Good) 歪み/こもり/遠さを感じる。 4 : (Good) 音は良いが、観客の話し声やノイズ等がある。 5 : (Excellent) 音に問題が全くない。 RARE : 1 : (BOOT Available) Boot CDで簡単に入手可能 2 : (Rare BOOT) Boot CDで入手可能であったが今は廃盤 3 : (Tape Available) Underground Tape市場で広く出回っている 4 : (Rare Tape) Underground Tape市場でも持ってる人が少ない 5 : (Ultra-Rare Tape) Underground Tape市場でも持ってる人が殆どいない

September Shows


#01 09/23/95 Palacio de los Deportes, Mexico City, Mexico
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/The Battle of Evermore/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Lovin You/The Song Remains The Same/Going To California/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love-Light My Fire-Break On Through-Dazed and Confused//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir//Heartbreaker


    Venue           The Battle of Evermore

 さて、約2ヶ月のぶりのステージです。ちなみにMexicoは現地ではメヒコと発音します。
 ルチャ・リブレ(メキシカン・プロレス)で有名な屋内競技場で、観客は約15,000人とのこと。
 Underground Videoは編集が凝りまくっており、Mexicoの風景などが挿入されています。
 TapeはEasternの終わり近くからの収録で、遠目で残響が多く、少し歪んだ音です。
 歓声が大波のようです。

 Robertの声は良く出ていますが、Tour初日のせいか、あまり力が入っていないようにも感じ
 られます。MCではしっかりSpain語を入れており、サービスは怠っていません。
 Jimmyはアクセル全開で、Thank Youではいつになく熱の入ったPlayです。No QuarterのIntro/
 間奏でも、複雑で幻想的なフレーズをかましています。
 Euroに引き続きNajma Akhtarが登場、The Battle of Evermoreで大喝采を浴びます。ちなみに
 UnLeddedのVIDEOとは異なり、この曲ではJimmyは立って演奏してます。
 Gallows PoleあたりでようやくRobertもエンジンがかかってきたようで、SIBLYでは気合が
 入ったVocalを聴かせてくれます。JimmyのIntroはEuroでよく弾いてた「のたくり」フレーズ
 から完全に脱皮、間奏も全編リア・ピックアップと思われる、ピキピキした硬い音質でのアプ
 ローチで興味深いものです。
 TSRTSはBandが完全に一丸となった、鳥肌ものの素晴らしい出来です。
 In The Eveningがsetlistから落とされており、WLLでフィナーレを迎えるという試行がなさ
 れています。WLLはネブワースVersionで、Calling To Youメドレーを包含するUK中盤のパター
 ンに戻っています。

 いつものEncoreが終わって会場にライトが点けられても観客は声援を止めず、ついにバンドは
 前代未聞の2nd Encoreに応えます。さらに、演奏したのは初登場曲のHeartbreaker!
 熱狂的かつマナーの良い、Mexicoのファンへの大サービスでした。
(残念ながらこの2nd EncoreはTapeには未収録、VIDEOも頭が切れてます。おそらくTaperもこの
 事態を予測できなかったのでしょう。)

PLAY : 4.5
REC  : 2.0 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 3.0

[Boot CD: Not Released]

#02 09/24/95 Palacio de los Deportes, Mexico City, Mexico
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/Yallah/Hurdy Gurdy Solo/Gallow's Pole/Since I've Been Lovin You/The Song Remains The Same/Going To California/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love-What Is and What Should Never Be-Break On Through-Dazed and Confused//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir//Heartbreaker/Rock and Roll
 私の所有するTapeはEasternの終盤から収録されています。
 高音よりの固めの音で、冒頭片ch落ちや音切れが何箇所かあります。
 Robertは前日に比べるとやや声が出ていませんが、迫力のある歌いっぷりです。
 Thank YouでのJimmyは、昨日に引き続き手数の多い白熱Play。Robertが最後の"Thank you.."を
 語りかけるような感じで歌ったのが印象的です。
 TSRTSではJimmyのGuiarのバランスが大きくて迫力があります。いつもはどうしてあんなに小さい
 音なんでしょうね?(空間系のエフェクターをかけて、音がやせてしまってる?)
 WLLはネブワースVersion。メドレーでWhat Is and What Should Never Beというのは珍しい選曲
 です。(Internetのsetlistは間違ってるので注意!)Break on Throughの後半はいつもとは違い
 非常にハードな曲調になってます。WLLに戻ってからもテンション高く、迫力ありです。
 
 前日に引き続き、2nd Encoreに登場!Heartbreakerに加え、これまた初登場のRock and Rollを
 披露。アルバムでのオリジナル・キーで楽々と歌うRobertに感動してしまいます。

PLAY : 4.0
REC  : 4.0 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 3.0

[Boot CD: Not Released]

#03 09/27/95 Pan American Centre, Las Cruces, NM, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/Hey Hey What Can I Do/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Yallah/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love-Light My Fire/Break On Through/Dazed and Confused//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir
 低音が持ち上がっていて、こもった音質です。さらにThe Wanton SongのVocalが入る直前で
 DATの音飛びがあります。歓声が「ウォ〜〜!!」という感じで、やはりアメリカは違います。

 Robertの声の調子は悪くありませんが、今ひとつノリがありません。
 Hey Hey What Can I Doは久々の登場ですが、淡々と歌ってる感じです。
 Hurdy Gurdy Soloはバグパイプ風の牧歌調のフレーズを入れています。
 SIBLYのIntroはしっとりとした叙情的な感じ。Soloは平均的な出来です。オケの音が小さくて
 よく聞こえません。
 TSRTSで、PaulがSoloの終わりで久々に大きく外してくれます。
 WLLはネブワースVersion。Gold TopのLes Paulに問題が発生したらしく、Theremin Soloの直前
 にスペアのパープルのLes Paulに交換したようです。(by Tight But Loose)
 "You Need Love"の雄叫びのところで音飛びし、以降はデジタルノイズの嵐!これは絶対ブート
 にはならない音源ですね。
 
PLAY : 3.0
REC  : 2.0 (2nd Gen. Underground Tape)
RARE : 4.0

[Boot CD: Not Released]

#04 09/29/95 Tingley Coliseum, Albuquerque, NM, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/What Is and What Should Never Be/Thank You/No Quarter/Hey Hey What Can I Do/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love-Light My Fire-Break On Through-Dazed And Confused//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir
 約8000人収容の、USにしては小規模の会場だったようです。
 これまたこもってて低音がボコボコした音源です。録音レベルが高すぎたようで、全体的に
 歪んでいます。
 Ramble Onを落として、曲調の似たWhat Is and What Should Never Beを入れています。
 この日はBabe, I'm Gonna Leave Youを初披露。以降、2nd-Legのかなめの曲となります。

 この日の演奏は決して悪くないのですが、観客の反応があまり良くありません。特にFriends,
 Four Sticksあたりのエスニック調の曲のウケが悪く、後半はしらけたムードが漂っています。

PLAY : 3.0
REC  : 2.0 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 4.0

[Boot CD: Not Released]

#05 09/30/95 Fiddlers Green, Denver, CO, U.S.A.
(Eastern)/Bring It On Home/What Is And What Should never be/Immigrant Song-The Wanton Song/Thank You/No Quarter/That's The Way/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Babe, I'm Gonna Leave You/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love-Down By The Seaside-Break On Through-Dazed and Confused//Kashmir
 この音源はJimmyのGuitarの音が非常に近く、残響がほとんどありません。歓声が入っているので
 Audience録音とは思いますが、観客席から通常の方法で録音したものとはちょっと思えません。
 ステージ脇、しかもJimmyのモニターの前で録音した、と言っても信じてしまうような音です。
 この日はBring It On HomeをOpeningに持ってきた変則パターンです。前日のウケの悪さに喝を入
 れる目的でしょうか?
 「おい、どこから来たんだい?それじゃまるで60年代だ(笑)」という振りでThat's The Wayが
 久々に演奏。この曲って、1st-Legの3/11/95 New Orleans 2nd Nightだけで演奏された、実は超
 レア曲だったんですね!以降、2nd-Legでは恒例になります。
 JimmyはなぜかGallows PoleのIntroを2度も弾き直します。Robertは苦笑いをしてから何やら
 プレスリー調の一節を入れ、BassのCharlieが間髪入れずにからみを見せます。
 TSRTSで、Robertは"California Sunlight"の部分の歌詞を完全に飛ばしてしまいます。Jimmyの
 3連ピッキングの切れも良くありません。
 WLLメドレーの1曲めはDown By The Seaside。1st-Legではお馴染みの曲ですが、2nd-Legでは
 この日とMontrealだけでした。
 アンコールはKashmir1曲だけで、少し寂しい感じでした。

PLAY : 3.5
REC  : 5.0 (1st Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 1.0

[Boot CD: What Is And Will Always Be/Two Symbols]

October Shows


#06 10/02/95 Irvine Meadows Amphitheatre, Irvine, CA U.S.A.
(Eastern)/Bring It On Home/Ramble On/Immigrant Song-Wanton Song/Thank You/No Quarter/That's The Way/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Babe, I'm Gonna Leave You/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love-In The Light-Break On Through-Dazed And Confused//In The Evening-Carouselambra/Kashmir


   Venue              The Wanton Song

 IrvineはLA郊外、Long Beachから更に南下したNewport Beachのそばにあります。
 Amphitheatreとは「階段式観覧席」形式の劇場のことであり、通常の会場でもいわゆる「ひな段」
 席のことをそう呼んでいるようです。(海外で観劇する場合は知っておくと便利?)
 Underground Videoは、昼間に撮影した会場やCaliforniaの風景を挿入した凝った作りです。
 演奏シーンは手持ち/ワンカメ/正面からの撮影で、比較的安定したショットですが、色合い
 がかなり厳しく、白黒のような映像です。会場は野外だったことが確認できます。
 TapeはEasternの前のBGMからしっかり収録されています。Denverほどではありませんが、Jimmy
 のGuitarが残響なしで前面に出ています。クリアな音質ですが、線の細い感じの録音です。
 PorlのGuitarがかなり小さめです。歓声もかなり遠目で、どういう録音方法だったのか謎です。

 前日に引き続いて, Bring It On HomeがOpeningです。Jimmyはおなじみの緑のサテンシャツの上
 に、裾の長い黒のジャケットを羽織っています。秋のTourということで、季節感を感じます。
 Robertの声はまずますといったところです。
 What Is..が落とされて、Ramble Onが復活しています。最後のキメが合わないのはご愛敬です。
 Thank Youで一瞬Robertが構成を見失ったかのように聴こえる場面があります。他の日の音源と
 聴き比べたところ、Robertが紛らわしい歌い方をしたためにDrumsのMichaelがブレークと勘違い
 し、いつものオカズを入れ忘れたのが原因でした。
 SIBLYのIntroは低音弦のたくりが若干入ってますが、曲中のVocalとGuitarのカラミが白熱して
 ます。Soloは徐々に盛り上がっていく感じがナイスです。
 TSRTSはPorlのGuitarが小さいため、Jimmyの演奏が大迫力で聴こえます。
 Going To Californiaの途中で一瞬音切れがあります。
 Babeは終盤のGuitar Soloの後ろで8ビート頭打ちのDrumsとBass Runが入るパターンです。
 In The Eveningがアンコール曲として復活しています。
 
PLAY : 3.0
REC  : 5.0 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 3.0

[Boot CD: Not Released]

#07 10/03/95 Irvine Meadows Amphitheatre, Irvine, CA, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/That's the Way/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love-What Is and What Should Never Be-Break On Through-Dazed And Confused//In the Evening-Carouselambra/Kashmir


Going To California         Bring It On Home

 IncompleteのPro-Shot Videoが出回っています。一部はScreen用の素材と思われますが、遠景の
 ShotもありMTV等のロゴも表示されていないところから、噂されている「公式撮影Video」と関係
 があるのではないかと思われます。Ramble OnのIntroの途中でcutしていきなりTSRTSにつながり、
 Going To Californiaの後はまたFour Sticksに飛んで終了しています。
 上記Videoの音声トラックがSoundboard音源として出回っており、Together Again VIIIという
 コンピレーションBootで入手可能です。
 Audience音源のTapeは完全収録ですが、音が若干遠めで全体的に歪んでいます。

 冒頭の曲順が前に戻り、この日のsetlistが以降の公演の基本となりました。
 Robertはオレンジ色の袖なしデニム、Jimmyは前日と同様の衣装です。
 Robertの声はところどころで枯れてますが、歌い方には迫力があります。
 Denverに続き、この日もRobertはTSRTSで"California Sunlight"の部分の歌詞を飛ばしてしまい
 ます。まだStageの勘が戻っていないんでしょうか?う〜ん、少し心配です。
 SB録音で聴くGoing To Californiaは幻想的で感動ものです。Jimmyのピッキングが非常に美しく、
 ストリングスも透明感があふれています。是非Officialでリリースしてもらいたいものです。

PLAY : 3.5
REC  : 2.5(2nd Gen. Audience Rec. Tape) / 5.0(Unknown Gen. Soundboard Rec. Tape)
RARE : 3.0(2nd Gen. Audience Rec. Tape) / 1.0(Unknown Gen. Soundboard Rec. Tape)

[Boot CD: Together Again VIII(Soundboard)]

#08 10/06/95 Cal Expo Amphitheater, Sacramento, CA, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/That's the Way/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since Ive Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, Im Gonna Leave You/Friends/Four Sticks/The Ocean-Whole Lotta Love-In My Time of Dying-Break on Through-Dazed and Confused//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir
 観客は約13,500人とのこと。
 私の所有するTapeは固めの音質で、歓声が歪んでいます。時々定位がふらつきます。

 Robertの声はまずまずといった感じです。
 Thank YouはOrganが叙情的に聞こえてなかなか良い感じです。Soloも迫力ありです。
 Robertが「今日は金曜日?今夜はちょっとしたVacationだね」と語りかけています。
 MCは全体的にテンションが低く、ボソボソとつぶやく感じです。
 SIBLYはIntro/Solo共に繊細な感じの音色/フレーズで、物悲しい響きです。
 TSRTSはJimmyのGuitarのバランスが小さめで、途中で録音レベルが下がるのが残念です。
 Babe..のエンディング近くのSoloは、バックの演奏がスローな感じになりつつありますが、
 最後の方は8ビートの名残りがまだあります。
 WLLはRobertによるThe OceanのIntroのかけ声でStart!ネブワース版です。Theremin Solo
 のバックで入れてるDrumsのリズムが攻撃的です。PorlのSoloも前衛的です。
 メドレーの1曲めは非常に分かりづらいですが、"Well,Well,Well〜"のフレーズでようやく
 In My Time of Dyingと識別できました。
 アンコールのBlack Dogの前に、Robertは "As I walk down highway..."と口ずさんでいます。
 エンディングでMisty Moujntain HopっぽいGuitarリフも入っています。
 大団円はKashmirで、この日もIn The Eveningはなしでした。

PLAY : 3.5
REC  : 2.0 (4th Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 3.0

[Boot CD: Not Released]

#09 10/07/95 Shoreline Amphitheater, Mountainview, CA, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/That's the Way/The Battle of Evermore/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since Ive Been Loving You (Tea For One lyrics)/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You/Friends/Four Sticks/The Ocean-Whole Lotta Love-How Many More Times-We're Gonna Grove-Break On Through-Dazed and Confused//Heartbreaker/Kashmir
 2nd-Leg音源としては最も早くTrader間に出回った音源です。
 ブートCDはなぜか雑誌/店頭では『California公演』という触れ込みでしたが、Mountainview
 という地名よりその方が売れやすいと思ったのでしょうか?
 ちなみに場所はSan Francisco郊外、1st-Legで有名になった(?)San Joseのすぐ近くです。
 私の所有するTapeは中低音が効いておらず、迫力に欠けた音です。随所で録音レベルオーバーに
 よる歪みが感じられます。

 Robertの調子はこの日もまずまずです。
 Thank YouのIntroのタムにフランジャー系のエフェクターがかけられており、『トゥ〜ン』と
 いうティンパニのような響きになっていました。
 No QuarterのIntroは『いつもより余計に弾いています』という感じ。
 この日はThe Battle of Evermoreが復活!観客も大喝采です。結果的にこの日が最後の演奏
 となり、感無量です。
 Hurdy Gurdy Soloの最後で重低音のポルタメントが聴こえました。ということは、シンセで
 低音を補っていたのでしょうか?
 SIBLYのIntroは私のキライな低音のたくりが入っていますが、後半は艶のある情熱的なフレー
 ズを聴かせてくれます。RobertのVocalも情感たっぷりで、2コーラス目からはTea For One
 の歌詞を入れています。Soloも弾きまくり!この日のJimmyは冴えています。
 TSRTSでは珍しくPorlが白熱したSoloを披露します。"California Surise"のところでRobert
 がいつもと若干異なる歌いまわしをしますが、最後のシャウトでヨレてしまってます。Jimmyの
 Soloは、切れは良いですがいつになくエフェクトがキツめです。
 WLLはネブワースVersionで、Theremin Soloの冒頭でThe Oceanの中盤のコーラスが聴けます。
 メドレーではHow Many More Timesが登場し、Break on Throughのリズムに載せて短いながら
 We're Gonna Groveの一節を入れてます。EuroのLuneberg公演で一度演奏した経験で、バック
 もそつなく追従できています。Dazedの前にJimmyのねちっこいWahのSoloが入っています。
 
 アンコールにはBlack Dogの代りに、Mexico以来のHeartbreakerが登場。
 大団円はやはりKashmirで、In The Eveningはこの日も未登場でした。

PLAY : 4.0
REC  : 2.5 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 1.0

[Boot CD: We're Gonna Groove/Two Symbols]

#10 10/09/95 BSU Pavilion, Boise, ID, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/Tangerine/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Babe I'm Gonna Leave You/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love-Light My Fire-For What It's Worth-Break On Through-Dazed and Confused//In The Evening-Carouselambra/Kashmir
 US Tour唯一のアイダホ州での公演です。
 ブートCDはスネアが「トン!」という軽い音、全体的に若干こもった感じで迫力ありません。
 
 Robertの声の調子はこの日も悪くありません。
 Thank YouでのJimmyのSoloがまた見事で、チョーキングを気持ち良く飛ばしています。
 No Quarterの前のMCで「この街にまた来れて嬉しいです...って二人ともここに来た記憶
 はないんだけどね(笑)だから、明日の新聞のレビューには我々に関する最初の皮肉な
 見出しが載るんだろうね」というJokeをかましています。
 この日はThat's The Wayの代りにTangerineを演奏。3/23/95のLandover以来2回目という
 レア曲を、こ〜んな田舎町でさりげなくかましてしまう二人です。LandoverではSoloをPorl
 が弾いていましたが、今回はJimmyのアコギだけの演奏です。
 SIBLYはIntro/Soloとも情感たっぷり、早弾きと泣きのフレーズがGoodです。
 TSRTSはミスはありませんが特徴もなく、無難な感じのプレイに聞こえました。
 Going to Californiaはいつもより早めにPorlのマンドリンが入っています。
 Babe...の終盤のGuitar Soloのバックが全編スローテンポになりましたが、肝心のJimmyの
 Guitarが一部怪しげでひやりとします。
 WLLはネブワースVersion。6/29/95 Denmark以来であるBuffalo Springfieldのナンバーの
 For What It's Worthを演奏しています。曲名に聞き覚えのない方も、サビを聴けば「ああ、
 あの曲ね」と分かるくらいメジャーな曲です。(ホントか?)
 アンコール曲としてIn The Eveningが復活しています。
 
 音質からするとあまりお薦めではありませんが、For What It's Worthが聴ける唯一のブート
 リリース音源としてマニアの方は要チェックです。

PLAY : 4.0
REC  : 3.5 (From CD : Idaho Daze)
RARE : 1.0

[Boot CD: Idaho Daze/Two Symbols]

#11 10/10/95 Delta Centre, Salt Lake City, UT, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/That's The Way/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Babe I'm Gonna Leave You/Four Sticks/In The Evening-Carouselambra/Whole Lotta Love-You Shock Me-Baby Please Don't Go-Break On Through-Dazed and Confused//Out on the Tiles-Black Dog(-Wearing and Tearing)/Kashmir
 この日も唯一のユタ州公演です。「そじゃな〜いヨ」のケント・デリカットの故郷で有名です。
 同じレーベルが出してるせいなのか、この日のブートもBoiseと似たようなこもった音質です。
 もう少しましな音源はなかったのでしょうか? (イコライジングするとか...)
 
 Wantonの歌い出しでいきなりRobertのMICがOFFというアクシデントがありましたが、この曲
 でのJimmyのSoloはいつもより流麗です。
 Robertの調子はまずまずです。Thank YouではJimmyのチョーキングの音程が若干不安定です。
 Gallows PoleではDrumsのリズムが他のメンバーと半拍ズレますが、最後は何事もなかったか
 のようにピシっと決めています。ZEPPをほうふつさせる瞬間でした。
 Hurdy Gurdy Soloは低音が思いっきり歪んでしまっています。
 SIBLYでのJimmyは、いつもと違うフレーズを意識して弾いている感じです。Robertもそれに応
 えて、変わったアドリブを随所に入れており、なかなか興味深いVersionとなりました。
 RobertはTSRTSの"California Sunlight"の部分でいつもと違う歌いまわしをしていますが、
 Mountain View公演同様、最後のシャウトでヨレてしまいます。
 Babe...は録音のせいか、あまり迫力が感じられません。終盤のGuitar Soloは前日と同様な
 出来で今一つです。
 In The Eveningが珍しい位置で演奏されています。JimmyのGuitarが白熱してて良い出来です。
 さんざん遊んだ後にネブワース版WLLに突入。Jam部分でOrganによる宇宙的な効果音が入れら
 れています。メドレーではYou Shock Meが初登場ですが、けだるい雰囲気の演奏です。続く
 Baby Please Don't Goももちろん初登場。ZEPPの1972年Rochester公演で、Bring It On Home
 の中で演奏されたレア曲でした。

 Robertは観客にSalt Lake Cityとは一度も呼び掛けておらず、アンコールのBlack Dogでも
 「ユタ(Utah)!」と州名ダイレクト攻撃です。エンディングにWearing and Tearingの一部を
 演奏しているという資料がありますが、私にはよく分かりませんでした。
 大団円はやはりKashmirでした。

 このブートも音質的にはお薦めできませんが、この日だけのメドレー曲を聴いてみたいマニア
 の方は要チェックです。
 ちなみにTight but Looseに掲載されているこの日のsetlistは、なぜか曲順がめちゃめちゃに
 間違ってますのでご注意を。

PLAY : 3.5 
REC  : 3.5 (From CD : Delta Blues)
RARE : 1.0

[Boot CD: Delta Blues/Two Symbols]

#12 10/12/95 Hilton Coliseum, Ames, IA, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/ That's The Way/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Babe, I'm Gonna Leave You/Four Sticks/Whole Lotta Love-Season of the Witch-Dazed and Confused/In The Evening-Carouselambra//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir
 レベルオーバーによる歪みも一部ありますが、高音質の音源です。
 私が初めて入手した2nd-Leg音源であり、強い思い入れがあります。

 WantonでJimmyがSolo前のリフを間違えていますが、全般的には技巧的で問題ありません。
 Robertのコンディションは完璧に近く、どの曲でも気持ち良さそうに歌っています。
 Thank YouでのJimmyのSoloはギンギンです。(ギンギンに弾きまくるJimmy...こんな時期
 が再び来ようとは!)
 No QuarterのIntroでもJimmyはノリノリで、複雑なフレーズを入れまくっています。
 SIBLYのIntroにMCがかぶり、Robertが"Sorry"とJimmyに謝っています。これはJimmyの方が
 イケなかったと思うのですが、Robertがあえて謝っているところに現在の両者の関係を垣間見
 ることが出来ます。(Jimmyを持ち上げて円満に事を運んでいるRobert?)Intro/Soloともに、
 この時期の平均的な出来です。
 TSRTSでは、Porlがいつもと違う「グシャ」っとした感じのSoloを弾いています。中盤Drumsの
 Michaelが構成を見失い、みんなが困ってしまう場面がありました。
 Babe...はアレンジが確定したようであり、終盤のGuitar Soloも壮大な感じにまとまっていま
 した。
 音の分離が良いせいか、Four Sticksでのエジプシャンのリズムのズレが気になりました。
 WLLでのPorlのSoloパートはPink Floyed風(?)です。
 エンディングはIn The Eveningで、以降、Tourの終わりまでこれが通例となります。
 RoberはアンコールのBlack Dogの時に「エイムス、アイオワ!」と観客に呼び掛けてます。
 これで初めてこの地名の読み方が分かりました(笑)アメスじゃないよ、と。

 この日もInternetのsetlist情報は大きく間違っています(Friendsが演奏された/In The 
 EveningがWLLの前に演奏された、等)。
 
PLAY : 4.0
REC  : 4.5 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 4.0

[Boot CD: Not Released]

#13 10/13/95 United Centre, Chicago, IL, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Over the Hills and Far Away/Thank You/No Quarter/That's the Way/Hurdy Gurdy solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Babe, I'm Gonna Leave You/Four Sticks/Whole Lotta Love-Spoonful-Break On Through-Dazed and Confused/In the Evening-Carouselambra//Out on the Tiles-Black Dog-In My Time Of Dying/Kashmir
 1st-Legに引き続いてのChicago公演です。
 この日はOtis Rashが前座でI Can't Quit You Babyを演奏し、Jimmy/RobertがBackstageで
 見ていたそうです。(From Tight but Loose)
 私の所有するTapeはEasternの終盤からの収録です。録音レベルが合わなかったようで、冒頭
 は音質が非常に悪く、Wantonの終盤あたりから徐々に音質が向上します。Tape速度が若干遅め
 です。

 Robertの調子の良さは持続されています。
 この日のトピックスは、Ramble Onの代りに初登場したOver The Hills...でしょう。Robertの
 Vocalはアルバムに忠実な感じです。ただし、構成の方はかなり怪しく、Guitar Soloの終わりが
 バックと合わなくなっていたり、Jimmyが最後のコード弾きの入りに失敗したりしています。
 SIBLYのIntroは間延びした感じですが、Soloは粗削りながら弾きまくり〜の大迫力です。
 TSRTSはRobertもハッスル、Jimmyのピッキングの切れ味も最高です。
 続くBabe...でもハイテンションな演奏が続けられます。Robertはアドリブ入れまくりです。
 WLLはネブワースVersion。1st-LegではここChicagoのみで演奏された曲です。Theremin Solo
 がいつになく短めです。メドレーのSpoonfulはEuroの7/22/95 Birminghamで一度演奏された
 曲です。
 エンディングのIn The Eveningでは、IntroでのEgyptianのパーカッションがいつもより複雑
 です。
 アンコール1曲めのBlack Dogでは、最後にIn My Time Of Dyingの"My Jesus!"を連呼してい
 ます。大団円はKashmirでした。

PLAY : 4.5
REC  : 3.5 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 3

[Boot CD: Not Released]

#14 10/15/95 Palace of Auburn Hills, Detroit, MI, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Over the Hills and Far Away/Thank You/No Quarter/That's the Way/Hurdy Gurdy solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Babe, I'm Gonna Leave You/Four Sticks/Whole Lotta Love-Spoonful-Break On Through-Dazed and Confused/In the Evening-Carouselambra//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir


    Set Change          Over The Hills and Far Away

 Underground Videoは客席右スタンドからの手持ち撮影です。Incompleteで、No Quarterの
 途中までの収録です。時々暗転するなど、かなり不安定な撮影です。
 屋内の大会場であり、この日は緞帳を外してステージ後方まで客を入れています。1st-Leg
 でも2公演行われた場所であり、この地での人気の程がうかがい知れます。
 Robertは胸がV字になった黒のスパンコールの衣装で、Jimmyはいつもの緑のシャツです。

 私の所有するTapeはEasternの中盤からの収録であり、Immigrantの部分がレベルオーバーで
 歪みまくってます。以降は改善しますが、遠目でやはり歪みがあります。
 Over The Hills...はSoloの手前のリフや最後のコード弾きのところでやはり合わなくなって
 いました。この曲でJimmyはOld Les Paul、Porlはストラトを使用していることがVideoで
 確認できました。(ZEPPの77年Tourでは赤のLes Paulだった)
 Thank Youはこの時期にしては地味な演奏です。
 RobertはMCで「この地に戻って来れて嬉しいです」と何度も繰り返します。
 Nigelの紹介のところでTaperの周囲の観客が"Hurdy Gurdy!!"と叫んでいます。肝心のHurdy
 Gurdy Soloは録音が歪みまくっていますが、観客は沸いています。
 Gallows PoleでVocalのエコーが深いなぁと思っていたら、観客が大合唱していたのでした。
 この曲はなぜかUS Tourでのウケが良いですね。日本人にはちょっと分からない感覚(?)です。
 SIBLYのIntroはアンニュイな雰囲気ですが、Soloは弾きまくりのハデハデな演奏です。
 Robertは上機嫌で、演奏後に"Guitar, Jimmy Page!!"と2回も叫んでいます。
 TSRTSではJimmyのSoloのピッキングの切れが抜群です。
 Going to CaliforiaのIntroでは「これは可能性について歌った曲で...でも申し訳ないが
 今でも不可能なままなんだ(笑)。まだ可能性はあると思ってるんだけどね。若いかな?」
 と語っています。観客はまたまた大合唱で、ちょっとした事でドッと沸いています。
 Babe...は終盤のSolo部からリフに戻る所が自然になり、全体的にも良い出来でした。
 WLLはネブワースVersion。Theremin Soloが激しい展開です。メドレー1曲めはSpoonfulで、
 アップテンポになったままBreak on Throughに強引につなげています。
 この日のBlack Dogは特にギミックはなし。シンプルな構成でした。

PLAY : 4.0
REC  : 1.5 (Unknown Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 4.0

[Boot CD: Not Released]

#15 10/16/95 Gund Arena, Cleveland, OH, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring it on Home/Over the Hills and Far Away/Thank You/No Quarter/That's the Way/Hurdy Gurdy solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You/Four Sticks/Whole Lotta Love-Season of the Witch-Break on Through-Dazed and Confused/In the Evening-Carouselambra//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir
 約12,500人収容の屋内会場です。日本で言えば武道館クラスの会場が各都市ごとにあるのです
 から、アメリカは大きい国ですね〜。
 私の所有するTapeはEasternの頭が少し欠けた辺りからの収録です。Drumsの残響がほとんど
 なく、各楽器の音が近いのでSoundboardのようにも聴こえます。冒頭こもり気味ですが、徐々
 に向上します。スピードが少し遅めです。
 
 この日のRobertは声は出てますが、序盤はあまり力が入っていません。
 Over The Hills...ではJimmyのSoloがまだ終わっていないのに、Porlが勝手に次のリフに入っ
 てしまいます。最後はなんとかうまく終われてひと安心でした。Chicago/Detroit/Cleveland
 の3日間ともノーミスで演奏できなかった訳で、結局この日が最後のお披露目となってしまい
 ました。Porlを切ったのは、これが大きな要因ではないかと...
 Thank Youの後に「オハイオ!」と観客に呼びかけてます。(朝の挨拶かと思ったぞ!)
 RobertはThat's the Wayあたりで調子が出てきたようで、Nigelの紹介がやたら饒舌です。
 SIBLYではIntroに入る前のJimmyのじらしが長く、入ってからもひっかかりのある凝った感じ
 のフレーズ回しになっています。Vocalの後ろでもJimmyは色々変わった攻撃をしており、返し
 技でRobertも頑張ってくれます。Soloは普通の出来です。Robertのシャウト後、オケの入る
 タイミングがちょっと合いませんでした。
 TSRTSはスピード感ある演奏で、RobertのVocalも絶好調、JimmyのSoloも完璧です。
 Babe...の終盤のSoloはメローでドラマチックな感じです。
 WLLはネブワースVersion。メドレーはブラックな雰囲気のSeason of the Witchです。Break 
 on Through前のSoloは、この時期では珍しくWahをかけていません。
 In The Eveningの前のパーカッションSoloはいつもとひと味違い、手数も多くイカした感じ
 です。演奏も決まっており、JimmyのSoloは『耳をつんざくハードな音色/フレーズ』です。
 残念ながらこの音源では、アンコール部分は未収録でした。
 
PLAY : 4.0
REC  : 4.0 (3rd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 4.0

[Boot CD: Not Released]

#16 10/18/95 The Forum, Montreal, Canada
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring it on Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/That's the Way/Hurdy Gurdy Solo/Gallow's Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You/Four Sticks/Whole Lotta Love-Down By the Seaside-Break on Through-Dazed and Confused/In the Evening-Carouselambra//Out on the Tiles-Black Dog-In My Time of Dying/Kashmir
 私の所有するTapeはEasternが収録されておらず、いきなりImmigrantからです。
 会場のかなり後方から録音したようで、残響が多くて遠目です。冒頭、レベルが不安定です。
 ベースラインが非常にはっきり収録されています。
 
 この日はキャンセルとなったCharleston公演の代替、といういわくつきの公演です。1st-Legに
 続き2度目であるにも関らずチケットが数時間で売り切れた程で、観客のウケは最高です。それ
 に応えるかのように、演奏も全体的に非常に良い感じになっています。
 Robertは声の調子も良く、序盤から飛ばしています。
 Over The Hills...からRamble Onに戻ったせいもあり、setlist的には目新しいところはありま
 せん。That's The Wayで観客がど〜と沸いたのは、この曲が数少ない新曲だったせいでしょう。
 Thank YouのSoloは非常に粗削りな感じですが、迫力満点です。
 SIBLYのIntro/Soloともに力強いピッキングで良好。RobertのVocalも情感たっぷりで、特にSolo
 あとのシャウトの部分は鳥肌ものの出来です。演奏後は5分近いStanding Ovationの嵐だったと
 いう話ですが、このTapeではcutされているようです。
 TSRTSはスピード感があり、JimmyのSoloもピッキングの切れが良くシャープです。
 Babe...終盤のSoloは、一部「外れてないか?」と気になるところがあります。
 WLLはネブワースVersionです。Theremin Soloの後ろでBassが間奏の変則リフを弾いています。
 メドレーのDown By The Seasideは従来のものより少し長めです。
 アンコールのBlack DogではRobertはPower全開!エンディングでは"Oh, My Jesus!!"を連呼して
 います。

 InternetのsetlistではBabe...が落ちていますので注意してください。

PLAY : 5.0
REC  : 3.0 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 4.0

[Boot CD: Not Released]

#17 10/19/95 Memorial Auditorium, Buffalo, NY, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Heartbreaker/What is and What Should Never Be/Thank You/No Quarter/Hey, Hey, What Can I do/Hurdy Gurdy solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You-All My Love/Whole Lotta Love-It's a Man's World-Break On Through-Dazed and Confused/Dancing Days/In the Evening-Carouselambra//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir


  No Quarter          Hey Hey What Can I Do

 Underground Videoは会場のかなり後方から撮影したもので、ズームを使って頑張っていますが、
 通路を横切る観客が気になります。Wantonの冒頭で切れて、Heartbreakerにつながっています。
 Robertは胸がV字になった黒のスパンコールの衣装で、Jimmyはいつもの緑のシャツです。
 TapeはEasternの頭からの完全収録です。スネアの音がつぶれ気味でベタっとした感じですが、
 バランスの良いまあまあの音質です。
 
 Robertの声の調子はあまり良くなく、Wantonで声がひっくり返ったりしてます。
 この日はBring It On Homeの代わりにHeartbreakerを2曲めに持ってきて、Soloの終わりで
 What Is...につなげるという新パターンです。金属のスライドバーを薬指につけての演奏で、
 使用後は無造作に床に投げ棄てていました。(ローディーが拾ってくれるのでしょう)
 通常、Thank Youでは赤のLes Paulに持ち替えるのですが、この日はそのままOld Les Paulで
 演奏を続けていました。
 No Quarterの後のMCで "Buffalo, New York, How are you feelin'?" と呼び掛けています。
 「この会場を再び訪れることができて嬉しいです。でも、次に来る時には新しい会場になって
 ると思うけどね(笑)」というJokeを飛ばしています。ZEPPとしては1973年に公演を行ってい
 ますが、おそらくは同じ会場だったのだと思われます。(名前がちょっと違う?)
 That's The Wayの代わりにHey, Hey...を演奏しています。JimmyはOvation W-Neckの12弦側を、
 Porlは6弦のアコースティック(型式不明)を使用していました。
 この日のVideoを見て驚いたことは、Hey Hey..演奏後にOvationのW-Neckをローディに渡し、
 もう1本別のOvation W-Neckを受け取ってたことでした。いや〜、あのGuitarは2本以上用意
 してあったんですね。Gibson W-Neckも、きっと見えないところにサブが用意してあったのでし
 ょう。
 SIBLYはIntro/Soloとも快調な弾きこなしです。Robertもこの曲ではかなり力が入っています。
 TSRTSは重い感じのリズムです。JimmyのSoloは若干切れが悪い気がします。
 Babe...終盤のSoloは、かつてないブルージーな展開で非常に良い演奏となっています。
 (でも、Richie Blackmoreっぽい気もするんだよな〜)
 WLLはネブワースVersion。初登場メドレー曲のIt's a Man's WorldはJames Brownナンバーです。
 今日はFour Sticksの代わりにDancing Daysを演奏してます。
 Jimmyはアンコールで黒いTシャツにくわえ煙草で登場します。Robertは "Hey Baffalo! Talk!
 Talk to us!"と観客を煽ってBlack Dogを演奏。JimmyのSoloが強力です。

PLAY : 4.0
REC  : 4.0 (Unknown Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 4.0

[Boot CD: Not Released]

#18 10/21/95 Civic Centre, Hartford, CT, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Heartbreaker/What is and What Should Never Be/Thank You/No Quarter/Hey, Hey, What Can I do/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You/Whole Lotta Love-It's a Man's World-Piece of My Mind-Break On Through-Dazed and Confused/Dancing Days/In the Evening-Carouselambra//Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir
 私の所有するTapeは2種類あり、ひとつはAudience録音でEasternの頭からの完全収録です。
 多少低音が持ち上がっていますが、なかなかの高音質です。バスドラのアタック音が明瞭です。
 もう一方はSoundboard録音で、Black Dog1曲のみです。完全ステレオであり、音の輪郭がはっ
 きりしています。Together Again VIIIというコンピレーションBootにも収録されています。
 
 Robertの声の調子は前日に続いて今一つで、声がひっくり返るところがしばしばです。
 この日のsetlistは基本的に前日をそのまま踏襲しています。
 Thank YouのSoloはこの時期にしては淡々と弾いている感じです。
 「この曲は、CoverのCoverのそのまたCoverで...」と紹介してHey,Hey...を演奏します。
 SIBLYのSoloはオーソドックスな展開で、ちょっと新鮮味に欠けた感じ。Robertは頑張ってます。
 TSRTSは迫力のある演奏です。Jimmyのピッキングの切れも良好です。演奏後、上機嫌のRobertは
 "It's Saturday!!"と叫んでいます。
 Going To CaliforniaのIntroで、VocalのきっかけであるPorlのマンドリンがなかなか入りませ
 ん。Jimmyは一瞬、Porlのフレーズを弾こうと試みたようで、中途半端なピッキングを入れてい
 ます。
 Babe...の終盤のSoloは冴えたところがなく、冗長な感じでした。
 "Are you ready for the night train?!" という意味不明の言葉を何度も叫んで、WLLに突入。
 メドレーではBreak On Throughのリズムに乗せてPiece of My Mindなる曲を歌っているのが珍
 しいところでしょうか。
 Dancing Daysでは終盤のエジプシャンのSoloが寸足らずで終わってしまい、妙な間が空いてし
 まいました。エンディングにJimmyのDTS-1による無段階コード変調技が入り、In The Evening
 に続けています。
 In The EveningではJimmyの中盤Soloの途中でバッサリとcutがあり、Carouselambraの途中に
 cut inしています。
 Custard PieのIntroからOut on The Tilesに続けてBlack Dog、という新しいパターンを披露。
 ここに来て、ようやくRobertはフル出力!力強いVocalを聞かせています。JimmyのGuitarも
 激しく炸裂しています。最後は恒例の"My Jesus!!"を連発しています。
 Kashmir演奏後、Robertは非常にDryな態度で"Thank you"を連発しています。
 
PLAY : 3.5
REC  : 4.0(1st Gen. Audience Rec. Tape)/ 5.0(Unknown Gen. Soundboard Rec. Tape)
RARE : 3.0

[Boot CD: Together Again VIII(Soundboard)]

#19 10/23/95 Fleet Centre, Boston, MA, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Heartbreaker/What is and What Should Never Be/Thank You/No Quarter/Tangerine/Hurdy Gurdy Solo/Gallow's Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You-All My Love/Whole Lotta Love-It's a Man's World-Break on Through-Dazed and Confused/Dancing Days/In The Evening-Carouselambra//Custard Pie-Out on the Tiles-Black Dog-In My Time of Dying/Kashmir
 約19,500人収容の屋内会場だったようです。
 UK Tourの必須アイテム(?)"Get Rid of The Smoke"でなぜか唯一収録されている2nd-Leg音源
 です。低音が効いた高音質の音源ですが、録音レベルの上下やch落ちがあるのが難点です。

 この日はEasternが終わっても演奏がスタートせず、そのままTapeがかけられたため、Eastern
 の続きの部分を聴くことができました。
 Robertは本調子に戻っており、非常に良いVocalを随所で聴かせてくれています。
 Thank YouはJimmyが伸び伸びと弾きまくっていて良しです。
 No Quarterの前に"Oh, Well... Boston, Massachusetts... Are you feelin' OK?"と言い、
 「今日の歌はアメリカの偉大なるシンガー、○×に捧げます」と続けています。名前がはっき
 り聞き取れないのですが、誰か分かる方教えて下さい。
 No QuarterはJimmyがノリノリで、複雑なコードワークを入れています。
 TangerineはPorlのSoloなしのシンプルな構成です。間奏では多少ラフながらJimmyの渾身の
 カッティングプレイを堪能できます。終盤ではRobertがタンバリンを入れています。
 SIBLYでのJimmyはIntro/Soloともメリハリのある素晴らしい演奏です。Robertはエンジン全開
 で、パワフルなシャウトの連続に圧巻されます。
 TSRTSも文句無しの名演です。特にRobertは声の伸び/声量ともに完璧で、1st-LegのCincinatti
 に匹敵する出来でした。
 "This is TRUE song of hope!"と言ってGoing to Californiaを演奏してます。
 Babe...でも調子は一向に衰えず、Robertは最高のVocalを聴かせています。終盤のJimmyのSolo
 も叙情的でドラマティックなフレーズ展開です。いや〜、これは良い...。
 WLLではIntroを弾くJimmyをなぜかRobertがさえぎるというハプニング!再びIntroから演奏が
 再開されますが、一体何が起こったのでしょう?
 メドレー1曲めは、この時期恒例だったIt's a Man's Worldです。
 終盤の構成は前日とほぼ同じ。アンコールのBlack Dogは弾きまくり/歌いまくりの大宴会状態
 でした。
 
 実に良い公演でした。この公演を聴きたい人は、20-CDを買わなくてはいけない?
 こりゃ〜つらいところですね(^^;)

PLAY : 5.0
REC  : 4.5 (From CD : Get Rid of the Smoke)
RARE : 1.0

[Boot CD: Get Rid of The Smoke]

#20 10/24/95 The Spectrum, Philadelphia, PA, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring it on Home/Heartbreaker/What Is and What Should Never Be/No Quarter/That's The Way/Hurdy Gurdy solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains the Same/Going to California/Babe I'm Gonna Leave You/Whole Lotta Love-It's A Man's World-Break on Through-Dazed and Confused/Dancing Days/In the Evening//Custard Pie-Out on the Tiles-Black Dog-In My Time of Dying/Kashmir
 Philadelphiaと言えば、1st-LegのReviewでは『最低の演奏』だったという因縁の土地です。
 私の所有するTapeはEasternの頭からの完全収録です。低音/高音ともにキレイに録音された
 素晴らしい音源です。バスドラのアタック音が良く録れていて、いわゆるDAT臭い(?)音です。

 Robertの声は良い状態ですが、時々気乗りのしない歌い方なのが気になります。
 この日はBring It On Homeが2曲めに復活し、3曲めにHeartbreakerを演奏するという初めて
 のパターンです。1曲増えておトク?と思いきや、Thank Youが落とされてました。このTourで
 はJimmyが良い演奏をしていただけに残念です。
 No Quarterの前のMCで"Oh, Philadelphia! Do you feel alright?"と叫んだ後、「この地に
 また戻って来れて嬉しいです。君達に会えなくて寂しかったよ」などと言っています。実際、
 PhillyはZEPP時代からSolo時代まで頻繁に訪れている場所であり、まんざらお世辞でもない?
 久々にThat's The Wayが登場しています。
 SIBLYはIntroは中盤に低音のたくりが入って今ひとつですが、最後の方は盛り上がりを見せて
 います。Robertはサビの"Since I've been loving you..."を歌っていません。Soloは迫力に
 欠けていますが、叙情的でまあまあの出来です。
 TSRTSのJimmyのSolo自体はまあまあですが、バックでDrumsのリズムが悪いのが気になります。
 Babe...終盤のSoloは前日同様冴えたところがなく、退屈な構成で音も外れ気味です。
 続くWLLも序盤はリズムが合ってない感じです。メドレーは前日とほぼ同様の構成です。
 アンコールのBlack DogでのJimmyのSoloも、今ひとつ物足りなさを感じました。
 KahimirでのエジプシャンのヴァイオリンSoloの長いこと!

 やっぱり、Philadelphiaは鬼門なのでしょうか?全体的にぱっとしない出来でした。

PLAY : 3.0
REC  : 5.0 (2nd Gen. Audience Recording Tape)
RARE : 3.0

[Boot CD: Not Released]

#21 10/26/95 Madison Square Garden, NY, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring it on Home/Heartbreaker/What is and What Should Never Be/No Quarter/That's the Way/Hurdy Gurdy solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains the Same/Going to California/Babe, I'm Gonna Leave You-All My Love/Whole Lotta Love-When the Levee Breaks-Break on Through-Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening-Carouselambra//Custard Pie-Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir
 さて、最終公演地New Yorkでの初日です。
 おなじみMSGでのステージには緞帳がなく、ステージ後方にも客を入れていたようです。
 私の所有するTapeはEasternの終盤からの収録です。冒頭レベルが低めですが、徐々に改善され
 ます。高音質でステージに近い感じで、Drumsの輪郭がはっきり聴こえます。

 この日もRobertの調子は良好です。
 WantonでのJimmyのSoloが伸びやかで良し、続くBring It on Homeでもリフが決まっています。
 HeartbreakerのSoloもいつも以上に弾きまくりで、しかも安定しています。かなり間をおいて
 What is...に入っています。この日も残念なことにThank Youはなしです。
 No Quarterの前のMCで "Oh, New York City!! How do you feel?"と叫んでいます。
 That's the WayのIntroでなぜかJimmyはNo QuarterのIntroを再び爪弾き、Robertに「それは
 もうやったよ!」と言われています。これはJokeだったのでしょうか?
 SIBLYのIntroはチョーキングが粘っこく、情熱的なプレイです。Robertも迫力満点で、この日は
 サビを歌っています。Soloは新鮮なフレーズを連発しており、ナイスな出来です。
 TSRTSはBoston程ではありませんが、Jimmy/Robertともに良い出来です。
 RobertはDrumsのMichaelのことを「クリスタル・キング!」と紹介しています。(大都会?)
 Babe...もRobertは朗々と歌いまくっています。終盤のJimmyのSoloもメローにキメてます。
 エンディング近くでAll My Loveの歌詞を入れていますが、メロディーが全然違うので非常に
 分かりづらいです。
 WLLの前にRobertは、「我々のWorld Tourも終わりに近づいており、カボチャの馬車が到着する
 まであとわずかです」などと言っています。WLLのメドレーの一曲めはWhen The Levee Breaks。
 この曲をメドレーで演奏する意味があるんでしょうか?
 この日はFour SticksがMontreal以来復活していますが、エジプシャンのパーカッションが若干
 乱れ気味です。この曲も、2nd-Legではすっかりお荷物になってしまった感があります。
 In The EveningでのJimmyのSoloはLoud/Noisyの攻撃的なPlayで迫力満点です。最後のアームの
 使い方なんか、ニクいぐらいの決まり方です。
 Custard PieのIntroフレーズからOut on The TilesにつなげてBlack Dogに入ってます。

PLAY : 4.5
REC  : 4.5 (1st Gen. Underground Tape)
RARE : 1.0

[Boot CD: The Song Still Remains/Real Live]

#22 10/27/95 Madison Square Garden, NY, U.S.A.
(Eastern)/Immigrant Song-The Wanton Song/Bring It On Home/Heartbreaker/Ramble On/No Quarter/Tangerine/Hurdy Gurdy solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains the Same/Going to California/Babe I'm Gonna Leave You/Whole Lotta Love-It's A Man's World-Break on Through-Dazed and Confused/In the Evening-Carouselambra//Custard Pie-Out on the Tiles-Black Dog/Kashmir//Rock and Roll


Good-Bye, Porl          Rock and Roll

 さて、ついに2nd-Legの最終公演です。
 
 Underground Videoは複数の映像をワイプ等を使って編集してあり、全体に見やすい構成です。
 ただしピントが若干甘く、ダビングによる劣化も多めです。私の所有するものは時々音飛びも
 有ります。(西新宿のBoot屋で購入したもの)
 Jimmyは模様入りのワインレッドのサテンシャツを着ていましたが、Hurdy Gurdy Soloの間に
 緑の「いつもの」シャツに着替えます。脇でも破れたのでしょうか?
 Robertは胸が大きく空いたお馴染み黒のスパンコールの衣装です。
 私の所有するTapeはEasternの直前からの完全収録です。前日同様に冒頭はレベルが低く、徐々
 に改善します。(Taperが同じなのかも)

 Robertは調子を維持しています。
 この日はWhat is...を落としてRamble Onが復活しています。やはりこの曲の方がしっくりくる
 ということなんでしょうが、setlistとしては新鮮味が少ないですね。
 No Quarterの前に観客から投げ入れられた花束を拾い、"Welcome to the last night"と語り
 かけています。No Quarterは画面を上下分割し、上にステージ、下にスクリーンのイメージ
 シーンを写しているのが憎い編集です。
 「今日は我々の最後の公演じゃないけど、95番目の公演で、アメリカとのお別れの日なん
 だ。...仕事のない金曜の夜には、今日のことを思い出してくれるかい?」
 というMCが泣けます。続く曲がTangerineなのでなおさらホロリときます。でもVideoでストップ
 モーションにするのは迷惑だから止めて欲しいところです(夜のヒットスタジオじゃないんです
 から)。この日はPorlがスライドSoloを入れています。
 SIBLYはIntroは叙情的なフレーズまわしが良し。曲間ではTea For Oneっぽいフレーズを入れて
 います。Soloは力任せに弾きまくる感じで迫力満点です。
 TSRTSは若干レベルの変化が見られます。高いキーのところでRobertの声がちょっと苦し気に聴
 こえます。JimmyのSoloは荒々しい音色で、切れも抜群です。
 Going to Californiaの前のメンバー紹介で、「Porlは今日が最後のステージなんだ」と簡単に
 触れています。Robertがさりげなく言ったせいか、観客のリアクションはあまりありません。
 Babe...ではRobertの声の枯れが目立ちます。もう少しで終わりだ〜頑張れRobert〜!終盤の
 Soloはまあまあの演奏でしょう。
 WLLのTheremin Soloは音も良く飛んでいて迫力満点です。VideoではPorlのサウンドエフェクト
 的なSoloを克明に捉えています。これが終わった後にJimmyがおもむろに登場し、Porlに拍手を
 した後でストリングベンダー技を披露しています。メドレーはIt's a Man's Worldです。
 In The Eveningの冒頭で録音状態が悪くなります。Guitar Soloはいつもより力強い感じで、
 最後は観客と大合唱です。

 アンコールではCustard PieのIntroフレーズをOut On The Tilesとからめて、RobertのMC。
 「オレ達はここで1970年から演奏してるんだ!Talk to us!!!」貫禄ですね(笑)
 続くBlack Dogは最高の演奏。吠えるVocalと炸裂するGuitarで、これは鳥肌ものです。
 RobertはDrumsの台に登って、ステージ後ろの観客にまでアピールしています。

 Black Dog演奏後、なぜかステージ前方にエジプシャン数名が登場します。
 「この曲は、昔演奏したのとは少し違っているんだけど、...でも良い曲だよ」というRobertの
 MCがあってエジプシャンの演奏が始まりますが、なんと薄絹をまとった女性ダンサー2名が登場
 し、ステージ上をくねくねと踊りまくります。なんじゃなんじゃ、と思っていると、Robertの
 「レディース・エンド・ジェントルメン!今夜は、今まで94回のConcertを一緒にやって
 きた、我々の最高の友人であるPorl Thompsonにお別れを言わなければなりません!」と
 いうMC。JimmyがPorlに大きな花束を渡し、Robertが抱擁します。
 Porlに内緒のハプニングだったのでしょうか?Porlは面食らって困っている様子なのが笑えます。
 やがて始めるKashmirは、最高の演奏をバックにRobertは朗々と歌い倒しています。
 Tour最終日のためか、この日は2nd Encoreに登場!曲はおまたせのRock and Rollです。
 間奏は全員コード進行が分からなくなりちょっとアレアレな感じですが、二人とも楽しそうです。

 「我々はもう次の新しいアイデアがあるんだ。また来るよ」という思わせぶりなセリフを
 残して、1995年の長い長いTourが終了しました。

PLAY : 4.5
REC  : 4.5 (2nd Gen. Underground Tape)
RARE : 1.0

[Boot CD: 95 in 95/??, The Song Still Remains/Real Live]