全27公演マラソンレビュー 

Euroツアーの全27公演の音源に対して、setlist/コメント/レーティングを付けて みました。対象は私が入手したアナログcassette tape(一部CD)であり、レーティング は演奏点/音質点/希少点の3つです。評価は1st-legのレビューも考慮してます。 演奏点につきましては、「Wanton/TSRTSでのRobertの声の伸び」「SIBLYでのJimmyの ギターの流暢さ、フレーズの面白さ、コンビネーションの自然さ」等が主なチェック ポイントです。 音質は、アナログのUnderground Tapeに関してはジェネレーションで大きく変わるもの なので、あくまで私が所有するものに対してそう感じたという事です。 試聴は主にSony Recording Walkman (WM RX-707)でヘッドフォンを使用してます。 希少点も私がトレードを行った場合に感じたレベルであり、これから音源を収集しようと される方の参考になればと思い、あえて載せてあります。 つまりは、かなり主観的なレビューであることを先に述べておきます。 以下にレーティングのおおよその見方を記します。 演奏点:★    :演奏ミスが目立ち、冴えたところがほとんどない。     ★★   :演奏ミスが少しあり。特に冴えたところもない。     ★★★  :演奏ミスはないが、特に冴えたところもない。     ★★★★ :演奏で冴えたところがいくつかあり。     ★★★★★:演奏の随所に冴えが見られる。 音質点:★    :歪み/こもり/遠さがひどく、細部が良く分からない。     ★★   :歪み/こもり/遠さが目立つ(4th Generation以下)     ★★★  :歪み/こもり/遠さが感じられる(3rd Generation以下)     ★★★★ :音は良いが、観客の話し声やノイズ等がある。     ★★★★★:音に問題が全くない。 希少点:★    :Boot CDで簡単に入手可能     ★★   :Boot CDで入手可能であったが今は廃盤     ★★★  :Underground Tape市場で広く出回っている     ★★★★ :Underground Tape市場でも持ってる人が少ない     ★★★★★:Underground Tape市場でも持ってる人が殆どいない なお、白星「☆」は黒星「★」の半分としています。

June Shows


#01 6/06/95 Paris Bercy, Paris, France
(Tales of Bron)/Thank You/Bring It On Home/Ramble On/Shake My Tree/Lullaby/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Nobody's Fault But Mine/Hey Hey What Can I Do/The Song Remains the Same/Since I've Been Loving You/Dancing Days/Calling To You〜Down By The Seaside〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog/Kashmir
 こもり/歪みがある、ベタっとした感じの録音です。まわりの話声も結構大きく入ってます。
 さて、Euroツアー初日ですが、setlistは基本的にUS 1st-Leg後半そのままです。
 演奏の方も好調だったUS 1st-Leg後半を継続したようで、非常にパワフルな感じです。
 SIBLYのIntro/Solo共に流麗で非常に良い演奏です。
 いやー、初日がこんなに良いと、この後が心配になります(^^;)
 ちなみに、観客の中にはコレクターとして有名なDave Lewis氏やLuis Rey氏もいらっしゃったそう
 です。(by Tight but Loose)

演奏点:★★★★
音質点:★★ (2nd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★

[Boot CD: Live in Paris]

#02 6/07/95 Halle Tony Garnier, Lyon, France
(Tales of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Shake My Tree/Lullaby/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Nobody's Fault But Mine/The Song Remains the Same/Since I've Been Loving You/Dancing Days/Calling To You〜Whole Lotta Love〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog/Kashmir
 低音が効いたバランスの良い録音です。ただし、Original Sourceの録音レベルが高すぎたようで
 ところどころ歪みを感じます。なかなか出回らなかった「幻の音源」のひとつです。
 Robertの声は迫力があります。Wantonの途中、Soloの前あたりでVocalにスラップエコーが掛かる
 のが珍しいところでしょう。
 Shake My Tree, Lullabyの2曲はこの日が最後の演奏となりました。さらに、Ramble Onも7/6/95
 のBarcelonaまで約1ヶ月間封印されてしまいました。
 
 
演奏点:★★★
音質点:★★★★ (3rd Gen. Underground Tapes)
希少点:★★★★★

[Boot CD: 未リリース]

#03 6/09/95 Le Dome, Marseille, France
(No Tales of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home〜Heartbreaker〜Black Dog/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains the Same/Calling To You〜Down By The Seaside〜Break On Through〜Dazed and Confused/Dancing Days/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Thank You/Kashmir
 setlistすら長い間知られていなかった、「幻の音源」のひとつです。
 定員約8,000人で、音響的に優れたコンサート専用会場とのことです。当日は残念ながら満員では
 なかったようです。
 私が所有するテープはレンジが狭く、迫力に欠けた感じの音です。Original Tapeがヨレているよ
 うで、音のふらつきが多少気になります。
 導入TapeなしでImmigrantに突入しています。以降、大きくsetlistが変更されています。
 Bring It on Homeのエンディングで間髪入れずHeartbreakerの中盤のSoloを演奏、そのままBlack
 Dogに突入するというパターンとなりました。
 この日からYallahが再登場しますが、エジプシャンと合体する、1st-Leg後半で見られたのと同じ
 パターンです。更にSIBLY/TSRTSという曲順に変わり、以降これが通例となります。
 SIBLYはJimmyの手数が多く、迫力のある演奏です。TSRTSのSoloはちょっとキレが悪いです。
 Calling to YouではTapeの状態が悪化し、ショワショワの音になります。Break On Throughでは
 冒頭のタムの位置がBassとズレて、妙なリズムになってしましました。
 In The Eveningの冒頭、Egyptianの演奏がいつもより速いです。
 なんと!この日はアンコール1曲目がThank Youという初のパターンです。「マルセイユ!」と叫
 んでいるので、間違いなくこの日は「幻の」Marseilles公演です。
 
演奏点:★★★★
音質点:★★★ (3rd Gen. Underground Tapes)
希少点:★★★★★

[Boot CD: 未リリース]

#04 6/10/95 Sonoria Festival, Milan, Italy
(Tales of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home〜Heartbreaker〜Black Dog/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy Solo/Yallah/Since I've Been Lovin You/The Song Remains The Same/Calling To You〜When The Levee Breaks〜Break On Through〜Dazed and Confused/Dancing Days/Four Sticks/In The Evening〜Carouselambra//(No Encores.)

 この日はオフィシャル撮影のVIDEOが出回っており、最初からNo Quarterまでの演奏シーンを見る
 事ができます。夕刻からの出演で、野外の巨大なステージです。
 残念ながらトリはThe Cureで、Page/Plantはひとつ前の登場だったそうです。
 この日以降、フェスティバル出演ものはどれも約80分という短いsetlistでした。

 ブートCDの音源はImmigrant Songのリフの途中から始まっていて残念です。
 かなり歪みがあり高音よりのイコライジングが耳ざわりですが、迫力ある音です。
 演奏の方もこの日はハイテンションです。特にRobertが絶好調、シャウトも迫力充分です。
 SIBLYのIntroは突っ込み気味の迫力ある展開です。Soloも弾きまくり!すごいッスなプレイです。
 TSRTSも言わずもがなの怒濤の演奏です。あ、Porlが一瞬、水を注します。もう、このヒトは...
 野外でかなり雨が降っていたそうですが、そんな状況を微塵も感じさせない、内容充実の公演で
 した。

演奏点:★★★★
音質点:★★ (CD: Tour Over Europeより)
希少点:★

[Boot CD: Tour Over Europe]

#05 6/12/95 Palais De Sports, Toulouse, France
(no Tale of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home〜Heartbreaker〜Black Dog/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Calling To You〜When the Levee Breaks〜Break On Through〜Dazed and Confused/Friends/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Whole Lotta Love/Kashmir
 残響音が多く、こもってて少し遠い感じの録音です。
 この日のRobertは「気力は充実しているが声がついていかない」といった感じで、ところどころ
 で声が裏返ったりしています。
 Thank Youのエンディング近くでRobertは「Oh, Toulouse! Get down!!」と叫んでいます。
 また、Yallahの演奏後、観客に「Yallah!」と叫ばせています。このお遊びは以降の公演でも
 度々やってます。
 SIBLYのIntroはピッキングに力がありません。Soloも軽〜く流してる感じで今ひとつです。
 アンコールではWLLが登場します。Introはノーマルで中盤で変則的なリフが入る、79年ネブワ
 ースで演奏されたパターンです。ペイジ・プラントでは1st-Legの4/29/95 Chicago 2nd Night
 で唯一演奏されたレア曲ですが、以降の公演でレギュラーとなります。

演奏点:★★★
音質点:★★ (3rd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★

[Boot CD: 未リリース]

#06 6/15/95 Ahoy, Rotterdam, Netherlands
(no Tale of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Whole Lotta Love/Thank You/Lullaby/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜When the Levee Breaks〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog/Kashmir
 低音が持ち上がっててベタっとした感じの音源です。初心者の方の購入はお薦めできませんね。
 この日のRobertの声の調子はまずまずです。
 WLLはネブワースVersionです。
 Lullabyが復活していますが、しばらくぶりのためかIntroがかなり怪しげです。
 SIBLYのIntroは流暢でなかなか良い出来です。Soloも力強い展開で良しです。
 TSRTSではこのTourで一、二を争う大迫力のVocalが聴けます。

演奏点:★★★☆
音質点:★★★ (CD : Whole Lotta Loveより)
希少点:★

[Boot CD: Whole Lotta Love/Sonic Zoom]

#07 6/16/95 Forest National, Brussels, Belgium
(no Tale of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home〜Heartbreaker〜Whole Lotta Love/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy Solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜Smokestack Lightning〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog/Kashmir
 も〜っとした感じの、強烈に音が悪いアナログ音源です。
 ただし演奏は悪くなく、Robertもよく声が出ています。
 HeartbreakerのSoloの後にネブワースVersionのWhole Lotta Loveが続きます。
 Yallahの後、MCで「これは最新アルバムからの曲で...そう、ヌーヴォーだ」などと言ってます。
 SIBLYはIntroが気の抜けた感じでSoloは流暢、という、このツアー中盤の特徴的な演奏です。

演奏点:★★★
音質点:★ (2nd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★

[Boot CD: 未リリース]

#08 6/18/95 Luneberg Festival, Germany
(no Tale of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Heartbreaker〜Bring It On Home/Thank You/Whole Lotta Love/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜We're Gonna Groove〜Smokestack Lightning〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//(no encore)

 オフィシャル撮影されたVIDEOでFour Sticks,In The Eveningの2曲を見ることができます。
 野外の巨大なステージで、昼間の演奏です。
 アナログマスタですが、良質な音源です。ボソボソっというマイクノイズが少し気になります。
 Robertは序盤あまり声が出てませんが、後半は復活してます。
 WLLはネブワースVersionですが、Introで変わったギターストロークを入れてます。
 SIBLYは全体的にメローな響きで、Intro/Solo共にフレーズの組み立てが今ひとつの感があります。
 この日はCalling To YouメドレーでWe're Gonna Grooveを初演奏してます。Solo部のない短い演奏
 ですが、Jimmyのカッティングが鋭くて緊迫感があり、名演と言えましょう。
 一瞬Smokestack Lightningの「ウォウウォ〜」という節を歌ったあとBreak on Throughに突入し
 ています。

演奏点:★★★☆
音質点:★★☆ (2nd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★★★

音源ダウンロード:We're Gonna Groove [370KB]

[Boot CD: 未リリース]

#09 6/24/95 Wegberg Festival, Schwalmstadt, Germany
(no Tale of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Heartbreaker〜Bring It On Home/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜Smokestack Lightning〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//(no encore)
 中5日置いてのステージで、夕刻6時に演奏開始したそうです。
 残響音がほとんどなく、生々しい音源です。1曲めで定位/レベルが安定していません。
 全体的に演奏にドライブ感がなく、淡々とした印象を受けます。
 この日のメドレーでWe're Gonna Grooveをやっているとしている資料をよくみかけますが、実際は
 Smokestack Lightning/Break/Dazedでした。

演奏点:★★
音質点:★★★☆ (4th Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★★

[Boot CD: 未リリース]

#10 6/25/95 Glastonbury Festival, England
(no Tale of Bron?)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜Smokestack Lightning〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//kashmir

 オフィシャルにTV/FM放送されたために、Euroの音源としては一番有名な公演でしょう。
 野外/昼間で相当暑かったようであり、Jimmyはシャツの裾をパンツの外に出してちょっとヨレた
 風体です。それでも半袖を着ないところがこだわりでしょうか?
 FM/SBD音源はGallows Pole以降、Audience音源は完全収録です。
 前日同様、演奏に今一つ迫力がありません。そろそろ疲れが出てきたのでしょうか?
 SBD音源のGallows PoleはJimmyのアコギの音にディレイがかかってて気持ちの悪い演奏となって
 います。Audience音源やVIDEOは問題ないですから、PA出力は問題なく、ボードからレコーダー
 への出力時のミキシングの問題と思われます。

演奏点:★★☆
音質点:★★★☆ (サウンドボード音源より)
音質点:★★☆  (オーディエンス音源より)
希少点:★

[Boot CD: SBD/Glastonbury他, AUD/Get Rid of The Smoke]

#11 6/28/95 Naval Museum, Stockholm, Sweden
(Tale of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Whole Lotta Love/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/When The Levee Breaks/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog/kashmir
 美術館の正面にある芝生の広場が会場で、観客は1万人弱。前座でThe Black Crowesが1時間程
 演奏し、ペイジ・プラントが登場したのが19:30頃だったとのことです。(by Tight but Loose)
 アナログマスタらしいベタっとした音で、低音が持ち上がってて音が遠目です。
 この日はPAに難があり、随所で楽器のバランスが悪いです。演奏まで悪く聴こえてしまうので
 頑張っているメンバーが可哀想です。
 WLLはネブワースVersionです。テルミンSoloの後ろでCharlieがネブワースリフラインをBassで
 刻んでいます。
 Thank Youでは観客と大合唱。Robertも上機嫌で、何度も「ストッコー!!」と叫んでいます。
 No Quarterの中盤のSoloが、心なしかいつもより長いです。
 Hurdy Gurdy Soloで残念ながらcutがあります。
 SIBLYは迫力こそないものの、淡々とした枯れた感じの演奏で趣きあります。
 Friendsでのオケのバランスは最悪で、まるで違う曲のように聴こえます。

演奏点:★★★
音質点:★☆ (4th Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★

[Boot CD: 未リリース]

#12 6/29/95 Roskilde Festival, Denmark, Holland
(Special Intro)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Whole Lotta Love/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜The One I Love〜For What It's Worth〜Break On Through〜Dazed and Confused〜For What It's Worth/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog
 この日の導入Tapeは非常に特殊で、Easternに似てますが男性の祈り声らしきものがフィーチャー
 された全く別のものが使われています。かなり間を置いてからImmigrantに突入しています。
 音源には導入Tape部分が収録されているものとされていないものを確認しています。
 前者は音が近くて明瞭ですが、やや低音が持ち上がっておりレベルオーバーによる歪みが感じら
 れます。後者は遠目でドラムの音が丸く、客のしゃべり声が気になります。当然ながら前者の方
 がお薦めです。

 冒頭、Robertの声が少しヨレてます。Wantonのエンディングで何度も「Wanton Song!!」と叫び、
 ついにBring It on HomeのIntroにかぶってしまってます。WLLはネブワースVersionです。
 No Quarterの前に環境保護団体 "Green Piece" への賛辞を述べています。
 Gallows Poleの後あたりから「Led Zeppelin!!」と何度も叫ぶ/Hurdy Gurdy Soloでリズムに合
 わせてピーピー笛を吹く、といった馬鹿野郎が続出します。(オランダ人、許すまじ!)
 TSRTSの直前、RobertがふざけてSTHの出だしのフレーズを口ずさみます。
 Calling To Youメドレーで、R.E.Mの"The One I Love"とBuffalo Springfieldの"For What 
 It's Worth"を演奏しています。
 この日は、フェスティバルものでは珍しくアンコールに応えてます。
 
演奏点:★★
音質点:★★☆ (3rd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★

[Boot CD: 未リリース]

July Shows


7/01/95 Stuttgart Festival, Germany CANCELLED
#13 7/02/95 Munich Festival, Olympic Stadium, Munich, Germany
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Whole Lotta Love/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜Smokestack Lightning〜Light My Fire〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//(no encore)
 お天気の良い野外フェスティバルで、トリのElton Johnのひとつ前の登場だったそうです。
 (by Tight but Loose)
 アナログマスタらしい、こもって低音の膨らんだ音です。
 この日から導入tapeがエスニック調の通称"Eastern"に替わってます。
 Robertの声の調子は悪くありませんが、全体的に迫力に欠ける展開です。
 InternetのsetlistではBring It on Homeの前にHeartbreakerのSoloを演奏したということになっ
 ていますが、この日は何のブリッジもありませんでした。また、WLLはやっていないことになって
 いますが、しっかりネブワースVersionが演奏されてます。
 Gallows Poleの後でHurdy Gurdy soloがかすかに聴こえますが、なぜか中断。RobertがMCを入れ
 ますが、その途中に割り込むようにYallahのtapeが流れます。いつもはここでゆっくり休憩して
 いるJimmyは、急な展開にあわててギターを抱えたのか、ギターの入りが遅れてしまいます。
 SIBLYのIntroはこの時期恒例の「のたくり」フレーズ、Soloは粗削りな感じです。
 TSRTSのIntroでRobertがDenmark同様のお遊びを入れ、Jimmyもエスニックなコード弾きを返して
 います。Soloはあまりピッキングの切れが良くありませんでした。
 Light My Fireの前にSmokestack Lightningの「ウォウウォ〜」という節を入れてます。
 
演奏点:★★
音質点:★☆ (3rd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★

[Boot CD: 未リリース]

#14 7/05/95 Madrid Sports Palace, Madrid, Spain
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Whole Lotta Love/Thank You/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/When The Levee Breaks/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling To You〜Light My Fire〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog/kashmir
 Brussels以来のFull-Showです。
 残響が多く、お風呂状態の音源です。音も歪んでいて、あまり良い音質ではありません。
 Robertの声は出てる方ですが、あまり力が入ってるように聞こえません。
 WLLはIntroからいきなり変則リフで始まる、Atlantic Record 40周年記念Versionになりました。
 No QuarterのIntroではパーカッションのような音が聴こえます。
 SIBLYのIntroは、迫力には欠けますがメロ〜な泣きの感じが良いです。その分Soloに伸びやかな
 ところがなく今ひとつです。
 アンコールのBlack Dogのエンディングで残念ながらcutがあります。
 
演奏点:★★☆
音質点:★☆ (3rd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★

[Boot CD: 未リリース]

#15 7/06/95 Barcelona Sports Palace, Barcelona, Spain
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Whole Lotta Love/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/When The Levee Breaks/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Dancing Days/Calling To You〜In The Light〜Light My Fire〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog/Kashmir
 DAT-Cloneからのコピーですが、あまりシャリシャリしてない良い音質です。
 結構まわりの話し声がでかいです。
 この日のRobertの調子は今ひとつで、高いキーの部分が弱い感じです。
 Wantonの唄い始めのタイミングで、「バンッ!」と花火が鳴って驚きます。
 WLLはAtlantic Versionです。
 Jimmyのギターの持ち替えのためにYallahの前に間が空いてしまうのがこの曲順の難点でしょう。
 SIBLYのIntroはフレーズのつながりの点で今ひとつ、Soloは緩急を交えた非常に良い出来です。
 メンバー紹介はスペイン語風に「シニョール・ポール・トンプソンヌ!」などとやっています。
 TSRTSはいつになくJimmyのギターが前に出てて嬉しいです。ピッキングも軽やかです。
 Milan以来、久々にDancing Daysが復活してます。
 メドレーでのIn The Lightはこの日が初登場です。
 アンコールを求める観客が「オーレ、オレオレオレ〜」という例の応援歌を歌うのが驚きです。
 Black DogのIntroでは、Robertが何やらRock'n Roll調の一節を唄います。

演奏点:★★★☆
音質点:★★★☆ (1st Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★★★

[Boot CD: 未リリース]

#16 7/08/95 Out in the Green Festival, Switzerland
(Eastern)/Thank You/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Whole Lotta Love/Calling To You〜Light My Fire〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog
 この日はElton Johnの後に登場したそうです。(by Tight but Loose)
 アナログマスタと思われ、こもっている上に録音レベルが低いというかなり厳しい音源です。
 Thank YouからImmigrant/Wantonに続くという、Boston 2nd Night以来の珍しいパターンです。
 ちなみにフェスティバルものでThank Youがオープニングなのはこの日だけです。
 Robertの調子は前日同様、今ひとつです。
 SIBLYはIntro/Solo共に繊細な感じで、なかなかの出来です。
 TSRTSはRobertが小節を間違えたりもしますが、Soloはドライブ感があって良好です。
 客席を執拗にあおってからAtlantic VersionのWLL。この日は終盤近くでの演奏です。
 アンコールにBlack Dogを演奏してますが、このtapeでは冒頭のみで切れてます。

演奏点:★★★☆
音質点:★ (3rd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★

[Boot CD: 未リリース]

#17 7/09/95 Eurokenes Festival, Belfort, Metz, France
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Whole Lotta Love/Calling To You〜Light My Fire〜Break On Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/In the Evening〜Carouselambra//Black Dog

 MTVでBLACK DOGのみオンエアされた模様です。
 野外の大会場で、夜の演奏です。照明はあまりカラフルではなく、スポットライトのみが
 こうこうと照らされています。

 この日のTapeも長い間トレーダー市場に出回っておらず、setlistも不明だった幻の公演のひとつ
 です。低音が持ち上がってこもった音で、周囲の観客のしゃべり声が気になります。
 Easternが唐突に終わり、Immigrant/Wantonからスタート。
 Robertの調子はまずまずといったところです。Ramble Onの後、観客にフランス語で流暢に語りか
 け、"We hope to enjoy..."と英語でつぶやいてNo Quarterにつないでいます。JimmyのGuitarが
 いつも以上に幻想的な響きです。
 YallahあたりでちょっとRobertが苦しそうな感じです。
 SIBLYのIntro/Solo共に流れる感じが無く、構成が今イチです。演奏中、周りの女性の「キャ〜」
 という悲鳴が恐いです。(感極まったというより、誰かに襲われたような...)
 TSRTSあたりからこもり/歪みが更に目立つようになります。(おそらくMicの位置のせい)
 Robertは頑張って歌っていますが、いくぶんダミ声です。JimmyのSoloのキレが非常に良いのが
 救いです。
 Robertが"Oh,Yeah〜"とJimmyとしばらく絡んでからWLLに突入。ネブワースVersionです。
 メドレーのBreak on Throughは通常裏打ちのリズムなのですが、この日は頭打ちの妙なリズムで
 スタートしています。BassのCharlieによる貴重なアドリブです。(単なるミスと言う話も?)
 Four Sticksの前、Robertはフランス語でEgyptiansを紹介しています。お上手です。
 アンコールをもとめる声援が「ウォ〜ウォウ、ウォ〜ウォ〜」という節なのが、そこはかとなく
 おフランスの香りです。二人のねちっこい絡みの後、Black Dogを演奏しています。
 Robertはかなりヨレており、無理を押してのアンコール登場という感じでした。

演奏点:★★☆
音質点:★★★ (3rd Gen. Underground Tapes)
希少点:★★★★★

[Boot CD: 未リリース]

#18 7/12/95 SE & CC, Glasgow, Scotland
(Tale of Bron)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy Solo/When The Levee Breaks/Yallah/Since I've Been Loving You/(Jam)/The Song Remains The Same/Whole Lotta Love〜Down By Seaside〜Break on Through〜Dazed and Confused〜You Need Love/Friends/Four Sticks/Kashmir//Candy Store Rock〜Black Dog/In the Evening〜Carouselambra
 おおっと!何故か導入tapeはTales of Bronです!Scotlandの雰囲気に合せたのでしょうか?
 ちょっと残響が多く、遠い感じの音です。
 この日のRobertはVocalにあまり力がなく、流す感じです。
 SIBLYのIntroはねちっこく情感がこもってます。(個人的には好みじゃない展開ですが)
 Soloはチョーキングを多用した泣きのフレーズで、これもなかなか良い演奏です。
 この日は、TSRTSのIntroストロークを弾いた途端、Jimmyがチューニングのずれに気付くという
 ハプニングがありました。おそらくあわててW-neckをローディーに渡してチューニングをさせた
 と思いますが、その間のフォローにMichaelが変則的なリズムを叩き始めます。他のメンバーも
 適当に合せ、Robertも司会者のようにセリフをかぶせて面白いJamとなりました。
 Internetのsetlistでは「TSRTSの前にThe Crungeを演奏した」となってますが、単にこのJamの
 リズムがThe Crungeに似てたからでしょう。
 WLLはAtlantic Versionです。この日より、Calling To Youメドレーと合体してWLLメドレーと
 なってます。
 Friendsの後、Robertは"Very quiet audience..." とつぶやきます。その直後、なんとPAから
 オーディアンスノイズを流すという暴挙! 大阪初日のルーツはこの公演だったんですね。
 聴いていてそれ程でもないと感じたのですが、やはりUSやイタリアンな国と比べておとなしい
 客だと思ったのでしょうか?
 この日からしばらくの間、エンディングがKashmir、アンコールがIn The Eveningと逆の順序に
 になります。

演奏点:★★★
音質点:★★★(2nd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★

[Boot CD: Get Rid of The Smoke]

#19 7/13/95 Sheffield Arena, Sheffield, England
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy Solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Whole Lotta Love〜Season of Which〜Break on Through〜Dazed and Confused〜You Need Love/Friends/Four Sticks/Kashmir//Black Dog/In the Evening〜Carouselambra
 DATらしいクリーンで透明感ある音です。楽器のバランスが大きめで、迫力ある音源です。
 この日は演奏面で言えば出色していますが、Robertの声が出てないのが残念なところです。
 No Quarterの後、Robertは"Get rid of the smoke!"と繰り返し言います。ZEPP時代この曲で
 スモークをもうもうと焚いていたことを皮肉っているのでしょうか?中盤のSolo部が秀逸です。
 Yallahはこの位置の方が流れがすっきりしますね。
 SIBLYのIntroは繊細な感じで構成は良し、Soloはいつも以上に濃厚なプレイです。2番以降を
 Tea For Oneの歌詞で歌ってます。
 WLLはAtlantic Version、メドレーでのSeason of WitchはEuroでは唯一の演奏です。

演奏点:★★★★
音質点:★★★★☆ (1st Gen. Underground Tapeより)
希少点:★★★

[Boot CD: Get Rid of The Smoke]

#20 7/15/95 Cornwall Coliseum, St Austell, Cornwall, England
(Eastern)/Whole Lotta Love/Bring It On Home/Ramble On/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy Solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Friends/Calling to You〜What Is And What Should Never Be〜Break on Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/Kashmir//Blue Jean Baby Jam〜Black Dog/In the Evening〜Carouselambra
 非常に音の良いDATマスター音源ですが、アンコール部分から音が悪くなってます。
 定員3,300人収容の古い会場で、なんと!オケ隊は参加しなかったそうです。
 また、この日のJimmyは左手を痛めていた様子で、演奏の合間に氷で冷やしていたようです。
 (by Tight but Loose)
 オープニングがネブワースVersionのWLLという超変則setlistです。1曲めからエンジン全開
 と言うのは、聴いていてもいささかHeavyですね。
 この日のRobertはまさに絶好調!声も透明感があって良く出ており、アドリブばりばりです。
 SIBLYのIntroは慎重でデリケートなピッキングです。JimmyのバックはTea For Oneを思わせる
 ものがあります。Soloも迫力あって名演奏です。オルガンでオケの代わりをしていますが、これ
 はこれで良い感じです。TSRTSもRobertのVocalが秀逸です。
 Black Dogの前にBlue Jean BabyなるR&R調の曲をジャムっています。RobertはさりげなくBlack
 Dogに移行しようと試みますが、他のメンバーが気付かなくて苦笑いしてます。

 Jimmyの調子の悪さ(?)を微塵も感じさせない、全体的に非常に良い演奏でした。

演奏点:★★★★★
音質点:★★★★☆ (2nd Gen. Underground Tapeより。Tape-2以降は星2つ)
希少点:★

[Boot CD: 未リリース]

#21 7/16/95 Poole Arts Centre, Poole, England
(Eastern)/Thank You/Bring It On Home/Whole Lotta Love/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy Solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Dancing Days/Four Sticks/Kashmir//Black Dog/In the Evening〜Carouselambra
 冒頭、録音レベルが高過ぎて音が歪んでいますが、以降は高音質になります。
 約2,500人収容の小さな会場で、VIDEOスクリーンも緞帳もないシンプルなステージだったよう
 です。Big CountryなるBANDが前座で演奏したそうです。
 フェステイバルものでないにも関らず、約90分強という短いステージで、昨日来のJimmyの負傷
 を気遣ったためではないかという話です。(by Tight but Loose)
 WLLはネブワースVersionです。
 SIBLYのIntroはデリケートな感じ。2番以降でTea For Oneの歌詞を歌ってます。Soloも良い出来
 です。
 TSRTSのIntroのコードストロークに合せ、RobertがSTHの冒頭 "There a..."を口ずさみます。
 RobertのVocalは白熱してますが、JimmyのギターがOFF気味なのが残念です。

演奏点:★★★★
音質点:★★★★ (CD: Get Rid of The Smokeより)
希少点:★

[Boot CD: Get Rid of The Smoke]

#22 7/19/95 The Point, Dublin, Ireland
(Tales of Bron)/Thank You/Bring It On Home/Ramble On/Whole Lotta Love/No Quarter/Gallows Pole/Hurdy Gurdy Solo/Yallah/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Dancing Days/Calling to You〜Light My Fire〜Break on Through〜Dazed and Confused/Four Sticks/Kashmir//Black Dog/In the Evening〜Carouselambra
 げ、導入tapeはTales of Bronです。全く法則性が分かりません(^^;)
 この日のRobertは快調です。中2日はさんでJimmyも復活したようで、フルShowをそつなくこなし
 ています。WLLはネブワースVersionです。
 YallahのエンディングではRobertのVocalにスラップエコーがかけられてます。
 間髪を入れずに続くSIBLYでは、Introは少し弱い印象。Soloも出だしが少しかったるく、後半も
 散漫な印象です。
 TSRTSはPorlのSoloが若干OFF気味だな〜などと思っていると、Robertが"California Sunlight"
 以降の歌詞を完全に飛ばしてしまいます。Porlは動揺したのかミストーンを連発。一方Jimmyは
 何事も無かったかのように調子良くSoloをキメています。
 Dancing DaysのIntroでは、Jimmyはお約束のリフになかなか行かず、じらしてます。
 Calling To Youはついにこの日が最後の演奏となりました。
 Black DogではRobertの声が絶好調で、気持ち良さそうに歌ってます。エンディング近くでJesus
 を連呼し、In My Time of Dyingを意識してるようです。

演奏点:★★★★
音質点:★★★★★ (CD: Irish Bootlegより)
希少点:★

[Boot CD: Irish Bootleg/Tarantura]

#23 7/20/95 The Point, Dublin, Ireland
(Eastern)/Celebration Day/Bring It On Home/Custard Pie/No Quarter/Going To California/The Battle of Evermore/Hurdy Gurdy Solo/Friends/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/Whole Lotta Love〜All My Love〜What is and What Should Never Me〜Break On Through〜Dazed and Confused/Friends/Four Sticks/Kashmir//Black Dog/The Song Remains The Same
 この日は超変則setlistに加え、初登場曲のオンパレード!
 初めてこのtapeを入手した時、あまりの感動に、知り合いに「聴いて聴いて!」とcopyをばらま
 いたのを覚えています。
 オープニングがCelebration Dayっていうのは意外ですが、案外ハマってます。
 Robertの声は今日も快調です。
 Custard Pieはもちろん初登場。日本公演まで聴くことができない超レア曲です。
 No Quarterの後、いきなりのGoing to California!会場が大きくどよめきます。ストリングスが
 以降の公演に比べて小さめで、繊細な感じのアレンジです。
 そして「新しい友人に暖かい拍手を!」と紹介されたのがNajima Akhtarでした。
 短めのHurdy Gurdy Soloの後、The Battle of Evermoreに突入。Video "UnLeded"の再現です。
 Gallows Poleの中で"Watch Out, Dublin!"と叫んでいます。エンディングもハイテンションです。
 SIBLYのIntroはメロ〜な響きで良いフレーズ回しです。2番の途中からTea For Oneの歌詞を入れ
 ています。Soloはこころなしかいつもよりトレブリー、細かいピッキングでこれまた良しです。
 WLLはAtlantic Versionで、後半がCalling to Youと合体した形です。メドレーではLight My Fire
 のリズムでAll My Loveを歌っています。サビをちゃんと歌ってないので、ちょっと聴いただけで
 はとても分からない程度のものです。
 アンコールを求めるスタンピングの嵐!
 Jimmy/Robertともに上機嫌のようで、Black DogのIntroで散々いろんなことをやってます。
 アンコールにTSRTSというパターンは、後にも先にもこの日だけでした。PorlのSoloのバランスが
 小さめだったことを除き、Robertの声も出ててJimmyのSoloも良い出来でした。

 この日の観客は非常に熱狂し、前列の椅子が壊される程だったそうです。
 (by Tight but Loose)

演奏点:★★★★★
音質点:★★★★☆ (1st Gen. Underground Tapeより)
希少点:★

[Boot CD: Get Rid of The Smoke]

#24 7/22/95 NEC, Birmingham, England
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/The Battle of Evermore/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love〜Smokestack Lightning〜Spoonful〜Break On Through〜(Purple Haze〜?)Dazed and Confused/Kashmir//Black Dog/In the Evening〜Carouselambra
 NECとはもちろん○本電気のことではなく、"The National Exhibition Centre"の略だそうです。
 定員は約7,000人で、Rusted RootなるBandが前座で演奏したそうです。(by Tight but Loose)
 Robertが幼少期から青年期まで過ごした故郷であり、観客に語りかけるようなMCが印象的です。
 鮮明で迫力ある録音です。私が聴いたEuro公演の中では一番良い音だと思います。
 この日もRobertは良い調子を維持してます。
 No QuarterのIntroがいつも以上に凝っており、幻想的な響きです。間奏もより複雑です。
 The Battle of Evermoreは、Jimmyのマンドリンのピッキングが見事です。楽器のバランスなどの
 面からみても、この日のこの曲は完全な出来ではないでしょうか。
 SIBLYはIntroは情感たっぷり!Soloは緩急の効いた大迫力の演奏です。
 TSRTSは相変らずPorlのSoloが小さめです。(ミキサー氏がPorlをキライなのに違いない!)
 Going To Californiaはストリングスが大きくフューチャーされていて、重厚な感じです。
 WLLはAtlantic Versionです。Smokestack Lightningはいつになく朗々と力強く歌っています。
 Dazedの前にジミヘンのPurple Hazeを演奏しているという資料がありますが、私にはどこだか
 判別できませんでした。
 アンコールのBlack DogではメロディアスなSoloを披露しています。
 なぜか私のtapeにはIn The Eveningが未収録です。

 Setlist/演奏等ともに、Euroで随一のステージではないでしょうか?

演奏点:★★★★★
音質点:★★★★★ (3rd Gen. Underground Tapeより)
希少点:★

[Boot CD: Get Rid of The Smoke]

#25 7/23/95 NEC, Birmingham, England
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Thank You/No Quarter/The Battle of Evermore/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love/Kashmir//Black Dog(〜Candy Store Rock)〜In My Time of Dying/In the Evening〜Carouselambra
 おそらく4th以下のcopyと思われ、多少迫力に欠ける音源です。
 この日はなぜかRamble OnがSetlistから落とされています。
 Robertは序盤ヘロヘロで、声が裏返ることがしばしばです。
 短めのHurdy Gurdy Soloの後、The Battle of Evermoreに突入。
 SIBLYのIntroはいつになく退屈な感じ、Soloも流麗ではありますがフレーズのアピールは今ひと
 つです。TSRTSでようやくRobertが頑張りを見せてくれます。
 Going to Californiaの冒頭、Jimmyのアコギの音が小さ目です。
 WLLはAtrantic Versionです。メドレー部が割愛されており、ストリングベンダー技の後にいきな
 りWLLリフに戻ってます。以降、London公演までこのパターンが踏襲されます。
 Black DogのエンディングでCandy Store RockとIn My Time of Dyingの一部を演奏したという
 ことがInternetのsetlist等で記載されていますが、これは苦しいですね(^^;)
 In My Time of Dyingの方は『ダ〜イング!』と数回叫んでいるから許すとして、Candy Store
 Rockの方はどうにも無理があるでしょう。

演奏点:★★★
音質点:★★★ (CD: Unknown Gen. Underground Tapeより)
希少点:★

[Boot CD: Get Rid of The Smoke]

#26 7/25/95 Wembley Arena, London, England
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/The Battle of Evermore/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love/Kashmir//Black Dog/In the Evening〜Carouselambra

 さ〜て、75年のEarls Court以来、20年振りの二人によるLondon凱旋公演です。
 なんと!会場のWembley Arenaは、以前はEmpire Poolという名称だったとのこと。71年の有名な
 Electric Magic Showは、この会場だったんですね〜(知ってました?)。定員は8,500人だそう
 ですが、アリーナ席を入れた数字なのかどうか不明です。 (by Tight but Loose)
 私の持ってるVIDEOはスクリーンショット中心なのですが、手ぶれがひどくて厳しい出来です。
 この日も残念ながらRobertの声は枯れており、VIDEOを見ると中盤あたりでいつになく汗だくに
 なっていて、ちょっと心配になります。
 SIBLYのIntroは久々に「のたくる」感じでちょっと単調。Robertはサビを歌わず、以降このパタ
 ーンが多くなります。Soloは中盤に少したるみがあります。
 TSRTSではRobertが枯れた声で頑張りを見せ、Push!を連発します。演奏もほぼ完璧な出来です。
 珍しくPorlが曲の後で紹介されているのも、この日の彼の演奏が「珍しく」良かったからでは
 ないでしょうか?
 VIDEOを見ると、Going to CaliforniaではPorlはOvationのMandolin、Jimmyはスモールボディの
 Martin(?)6弦を使用してることが分かります。
 WLLはAtlantic Versionでストリングベンダー技の後メドレー無し。サビの"Wanna Whole Lotta 
 Love"の語尾を上げて歌っているのが珍しいところでしょうか?この日のテルミンは良く鳴って
 ます。

演奏点:★★★☆
音質点:★★★★☆ (CD: Return To Electric Magic Vol.1より、低音が欠けてて迫力不足)
希少点:★

[Boot CD: Return To Electric Magic Vol.1, Get Rid of The Smoke]

#27 7/26/95 Wembley Arena, London, England
(Eastern)/Immigrant Song〜The Wanton Song/Bring It On Home/Ramble On/Thank You/No Quarter/The Battle of Evermore/Hurdy Gurdy Solo/Gallows Pole/Since I've Been Loving You/The Song Remains The Same/Going To California/Friends/Four Sticks/Whole Lotta Love/In the Evening〜Carouselambra//Candy Store Rock〜Black Dog/Kashmir
 さて、Euroツアー最終公演です。
 Robertの声は絶好調とは言えませんが、後半かなり持ち直しています。
 SIBLYのIntroはなかなか良い構成ですが、Soloは平均的な出来です。
 TSTRSは前日同様Robertが頑張りを見せてます。JimmyのSoloはちょっと切れが悪いでしょうか?
 Going To Californiaはアコギ/マンドリンの音量が低めでデリケートな印象です。
 ステージ終盤は、バンド/オケ/エジプシャンが一丸となって怒濤の演奏を展開してます。
 WLLは前日同様Atlantic Versionで、ストリングベンダー技の後メドレー無し。
 Black Dogの演奏前、Jimmyの弾くOut On The Tiles風のコードリフに合せ、RobertがCandy Store 
 Rockの歌詞を入れてます。
 Kashmirのエンディング近くでImmigrantっぽいシャウトを入れてるのにもご注目!
 演奏後Robertは機嫌良く、「また来るよ!」と言ってEuroツアーの幕を閉じました。

演奏点:★★★★
音質点:★★★★★ (CD: Return To Electric Magic Vol.2より)
希少点:★

[Boot CD: Return To Electric Magic Vol.2, Get Rid of The Smoke]