ウクレレ一代男・イン・ワイハー

3.コアロハ1本、お買い上げ

ハワイ2日目、ワイキキの外れにあるアロハタワー・マーケットプレイスに行く。
さっそく「The Hawaiian Ukulele Company」というウクレレ専門店へ。
落ち着いた良い雰囲気の店ではあるが、ここにもカマカの姿はなかった。

「何かお探しですか?」若い日本人女性の店員が近づいて来た。
「あの....カマカはないんですか?」おずおずと尋ねる。
「ええ、今は品切れですね。ちょっと前には一杯あったんですけど」
「やっぱり、観光シーズンだからですか?」
「って言うか、先月フラダンスの大会があったんですよ。その見物だかなんかで、
 日本から大挙してオバ様の団体がいらっしゃっいまして」
「はぁ」
「その方々が『カマロある?』って訪ねてらして。み〜んな買っていかれました。
 カマカって、日本じゃずいぶん有名なんですねぇ」

カマカがワイキキに無かった理由、それはオバサン軍団による買占めだった。
それを聞いて、いっぺんにカマカへの思いが冷めてしまった。

「ハワイの人にはサニー・D(Sonny D)が人気ですよ。コアロハ(KoALOHA)も、
 ウチではお勧めです」
 
サニー・Dはスタンダードタイプながらもネックが長く、ちょい初心者向けでは
なさそうだったのでパス。私の目は、数あるコアロハの中の一本に釘付けになっ
てしまった。深みのあるダークブラウンで、「これぞコア!」というルックス。
カラっと乾いたトーンで、低音から高音までよく伸びる。

結局、そのコアロハ・スタンダード(365ドル也)をお買い上げとなった。

The Hawaiian Ukulele Co.前にて/KoALOHA Ukulele Standardの勇姿

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