ウクレレ一代男・イン・ワイハー

2.カマカ求めて三千里

成田を立ったのが2000年7月16日(日)の21時半頃。奥様との気軽な二人旅である。
飛行機はユナイテッド航空。先日の海外出張で使ったANAに比べると、サービスは
上々だった。なにせANAは食事の時、ドリンクサービスに来ないんですから(^^;)

約9時間でホノルル国際空港に到着。旅行会社が手配したマイクロバスに乗って、
宿泊先の「Waikiki Beachcomber Hotel」へ。通常は15時頃しかチェックイン
できないが、このツアーは12時からチェックインOKで非常に便利であった。
ホテルは1流とは言えないクラスだが、場所はワイキキ市内のど真ん中。どこに
行くにも便利なロケーションであった。

Waikiki Beachcomberロビー
さて、まずはホテルの真正面にある、ロイヤルハワイアン・ショッピングセンター (SC)へ。ここには昨年行った例のウクレレ専門店「Ukulele House」がある。 店に入って壁のウクレレを見回すが....カマカが無い? 「ええ、カマカは品切れですね」日本人女性の店員が申し訳なさそうに言った。 「ハワイ製のウクレレが欲しいなら、ケリイ(Kelii)はいかがです?」と薦めら れた。シンプルな木目でネックが薄く、これはこれで悪くはなかったが....。 まずは初志貫徹!カマカを探すことにした。
ガイドブックにあった「ハイアット・リージェンシー・ワイキキ」の2階のウク レレ専門店「Island Ukulele」に行く。広めの店内に、ウクレレはポツンポツン と置いてあるような不思議な佇まい。なぜか日本のものが豊富で、ハワイ製のも のは数ブランドしか置いていない。カマカも残念ながら見つからなかった。 ワイキキ市内のウクレレ専門店は、DFSの「ワイキキ・ギャラリア」の向かい にもう一軒のみ。10畳ちょいの小さな店で、ここにも壁一杯にウクレレが架け られている。店中眺め回し....カマカのスタンダードタイプを1本発見! 「これ、売り物じゃないんです」私の視線の先を見て、日本人女性の若い店員が そう言った。「どうしても欲しいって方には、600ドルでお分けしますけど」 という訳の分からない台詞に、「結構です!」と言って店を後にした。
熱くなった頭を冷やす意味で、まずはいったんホテルに戻った。 このまま闇雲に探し回っても無駄足を踏む可能性大なので、ここは電話でカマカ の有無を確認することにした。ガイドブックに載っていた楽器屋に、片っ端から クイーンズイングリッシュを駆使して電話をかけたが....ない。全然無い。
「カマカ不足」
この噂、実は渡米前に調査したInternet情報で度々目にしていた。 ガイドブックやウクレレ誌にも「カマカは定番」「カマカなら間違い無し」てな 紹介が氾濫しており、昨今のウクレレブームに乗ってカマカが慢性的に品不足に なっているらしいのだが.....よもや、これほどとは。 先ほどの3軒目の店も、完全に品不足ゆえの便乗値上げであろう。600ドルで も、日本で買うよりはまだ安い。他に売ってないなら、あの値段で買う人もいる のであろう。う〜む、くやしい。 ハワイ初日にして、現地のウクレレ事情に打ちひしがれてしまった。

3.コアロハ一本、お買い上げに進む
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