ウクレレ一代男・イン・ワイハー

1.ウクレレとわたし


私が初めてハワイを訪れたのは、1999年3月のこと。
そもそも「リゾート」だの「マリンスポーツ」という類のものと全く無縁の人生を
送ってきた私であり、正月にハワイ詣でする芸能人をテレビを見ながら馬鹿にして
いたものだ。

んが、しかし!そんな私が、ハワイに一発でハマってしまった。
日差しはキツいがカラッとして湿気の無い気候。ショッピングには事欠かない適当
な都会性。あいまいな英語でも充分通じる、日本寄りの環境。
仕事を忘れて頭カラッポで過ごせる、まことにリフレッシュに最適な場所なのだ。

そんなハワイでの買い物中、偶然見つけたのがウクレレの専門店である。
ブティックを思わせる小奇麗な店内に、壁一面に飾られた大小のウクレレ達。

「ハワイのウクレレはコアの木でできているんですよ」そう言って、店員の女性が
壁の一本を手に取って私に見せてくれた。見なれたギターのものとは全く違う、な
んとも落ち着いた深い木目。爪弾くと「コロリ」と乾いた音がした。
猛烈な購入欲が湧き上がったものの、300ドル強という価格はお土産としてはち
ょい高い。結局、後ろ髪を引かれる思いで店を後にした。

帰国後、楽器屋でウクレレを見かけて驚いた。ハワイ製のものは、現地の2倍から
3倍の価格なのである。いや〜〜、買っとけば良かった!後悔先立たず、である。


そんな中、またまたハワイに行くことになった。 「今度こそウクレレを買うぞ!」と心に決め、まずは事前リサーチを決行。 それによると、  ●ウクレレにはサイズによってスタンダード(ソプラノとも言う)/コンサート   /テナーと種類があるが、初心者にはスタンダードが良いこと。

左:テナー/中央:コンサート/右:スタンダード
 ●ハワイではカマカ/セニーザ/マウイ・ミュージック/ケリィ/コアロハ等の   メーカーが有名どころであるが、カマカが一番老舗で定番であること。 などが分かった。 大枠として「カマカのスタンダードタイプが良さげであろう」という結論を持ち、 一路ハワイ航路へと旅立ったのである。

2.カマカ求めて三千里に進む
・ひとつ上に戻る