7.入れ歯に早く慣れるために 





・なるべく口の中に入れよう

 入れ歯を入れていると、歯ぐきを圧迫されるため違和感があります。初めて入れた時は特に
そうですが、口の中が落ち着かないため、つい入れたり出したりしてしまいます。気持ちはわ
かりますが、少し我慢して一日二日入れていて下さい。だんだんと慣れて違和感も気にならな
くなってきます。

 ただし痛みがある場合には別です。痛い所に無理して入れていると、赤くなって腫れてしま
ったり、粘膜がただれてしまうこともありますので、歯医者さんで調整してもらった方がよいで
しょう。



・食べ物を考えよう

 口の中に人工的なものをいれるのですから、いきなりおせんべいを食べるような訳にはいき
ません。最初はやわらかく栄養価の高いものを。そして慣れてきたら、すこしずつ歯ごたえの
ある硬いものへと、徐々に食事の内容を変えていくとよいでしょう。

・発音練習

 入れ歯を入れたら、発音のしにくい言葉が出てくることでしょう。
 
 しかし、話しにくいからといって、話すのをやめてしまったら、なかなか上手になりません。ど
うやったら音をだしやすいか、工夫してみましょう。新聞などを声をだして読んでみるのも、よ
い練習法になります。




 8.入れ歯の手入れと管理 





・入れ歯は大切に

 入れ歯を置き忘れてしまったことはありませんか。電話の前であったり、こたつの上であった
り、あげくのはてはポケットにいれたまま洗濯機にかけてしまったり、足元に置いて踏んでしま
ったり・・・・・。入れ歯はからだの一部です。大切に扱って下さい。

・はずした入れ歯は水につけて

 入れ歯は口の中に入れるもの、いつも唾液に触れて濡れているもの、ということを前提に素
材ができていますので、乾燥にはとても弱くできています。乾燥すると変形したり、ひびが入
ったりすることがあります。入れ歯を長持ちさせるためには、はずしたら必ずお水につけてお
いて下さい。



・毎食後洗いましょう

 食事の後の入れ歯をはずしてみると、内側に汚れが付いています。洗わずに放っておくと、
細菌が繁殖して口臭の原因や歯槽膿漏症の原因となります。歯ブラシを使って、流水で洗っ
て下さい。洗剤等は使う必要はありません。

・寝るときははずしましょう

 入れ歯を入れていると、歯ぐきは圧迫された状態になります。歯ぐきの血行を回復させ、休
養させるために、寝る時はなるべくはずしましょう。

 ただし歯ぎしり等する人で、入れ歯をはずすと残っている歯で歯ぐきを傷つけてしまう恐れ
のある人は、入れたままにする場合もあります。

・自分で調整はやめましょう

 時々紙やすりで削ってしまう人がいるのですが、入れ歯は痛い所だけ削ればよいというもの
ではありません。歯医者さんで調整してもらった方がよいでしょう。自分で調整すると、入れ歯
を壊す原因になります。



前のページへ戻る

シニア・ライフに関するテーマ目次のページに戻る

Back to Minoru Kakinuma's Home Page