西南海観光鉄道
西大寺鉄道廃線跡探訪

◆財田駅付近
 かつての田園地帯を北東に延びていた線路跡は、財田駅の手前で工業団地にのみこまれて跡形もなくなります。
工業団地を通り抜け、JR東岡山駅手前の駅入り口付近です(写真上左)。ここはちょうど用水路の橋の上で、かつては橋台も残っていたそうです。線路は画面の右端付近を抜けて駅構内に入っていったようです。駅の構内跡は東岡山駅の駅前広場になっています。(写真上右)
 財田駅を西大寺市に向けて出発すると、線路は右にカーブしていきました。駅を出てすぐの線路跡に建つ民家の敷地の形(写真左)も、右カーブの痕跡を残しています。写真中央は、駅からのカーブの路盤跡にできた畑を、西大寺市方を背にして見たものです。カーブを曲がると、線路は、右の写真の奥の住宅あたりからまっすぐこの道路の付近を走っていたようです。
 そのまま進むと、線路は現在国道250号(旧国道2号)の長岡交差点のやや東付近で道路を横切っていたようです。その直線上にあたる民家の水路の前に、かつての橋台らしきものがありますが、確認はできていません。写真右は、しばらく進んで財田駅方面を見たところです。まっすぐ行くと長岡交差点で、線路は写真右奥のあたりから出てきて、現在の直線道路付近に合流していたと思われます。

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