スロパティ (Surapati, ?-1706)


 17世紀インドネシアの反オランダ戦争の中心人物の一人。バリ島に生まれ、さらわれて奴隷として東インド会社に売られて軍の仕官になった。やがて部下とともに反オランダの兵を挙げ、中部ジャワに行きマタラム国王の庇護を受けた後、東部ジャワに移り、パスルアンに独立国を建設してクディリ、マラン、バランバンガンなどの地を傘下に収めた。1706年オランダ軍との戦闘に倒れ逝ったが、彼の子孫や部下たちはその後も長く闘いの火を消さなかった。
(石井米雄鑑修『インドネシアの事典』同朋舎,1991年より)

 <読書案内>

  • Kumar, Ann, Surapati. Man and Legend: a story of Babad traditions. Leiden: E,J.Brill, 1976.
    <伝記書『スロパティ一代記』の校訂と英訳、研究。付文献目録>

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NISHIMURA Yoshinori@Pustaka Bali Pusaka,1998-2000.