`04/3/14(8年ぶりに更新だ

 ☆春の日本酒のおつまみは炒めた土筆!☆

春を楽しみにね


あちこちの土手に遠征して自然の恵みを分けて頂いている。感謝!
【料理方法】
・土筆を採ってきたら、袴を取る。袴というのは茎に付いている堅い部分
・さっと水で洗い、水を良く切る。
・中華鍋を煙が出るくらい熱し、油をまわす(私の場合はゴマ油)。
・土筆を放り込む:火が通って熱くなると、土筆に残っていた水分と油と、土筆の胞子?のブレンドのせいか、炎が上がることがあるが気にしない。
・日本酒を適宜掛ける。
・火が通って、しんなりして、アルコールも飛んだら、お醤油を適当に掛ける。また、この時にだし汁を少量入れても良い。うちでは桃屋の麺つゆと味の素の鰹だしエキスと醤油を使用。
・さっと、煮立てたら火を止めて出来上がり。
・器にとり、削り節を掛ける。此はあった方が旨い。
 以上で出来上がり。これは絶対旨い。日本酒がバンバンすすむこと請け合います。

 土筆は開いたものの方が苦みは少ないですが、私はつぼみが堅いものの方が美味しく感じます。そして薬効が強いようです。いっぱい調理して、タッパウエアに入れて冷蔵庫に入れておけば1週間やそこらは持ちますので、土筆の季節は毎日、日本酒がすすみます。ゴックン!

 私は鼻が悪いのですが、此の土筆を食べると鼻の通りが良くなって、気持ちがよいのです。美味しいだけでなく、体にも良いようなので、大好きです。そんなわけで土筆は炎症に効くのだろうと思います。蕗の薹も同じような効き目がありますが、効果は土筆の方が格段に上です。
 知人の子供も土筆を食べたら、鼾もかかず良く眠るようになったと言っていました。子供たちにもこの調理法が好きな子が多いです。春が楽しみですね。

`04/3/14:久々に土筆採りに遠征した。前日の夜にパートナーと一緒に車で出て、夜遅くに伊豆の十国峠辺りに到着。そこで車の中で宴会、そして野宿だ。翌朝は日の出と共に起きて、東伊豆の北川温泉の海を目の前にした共同露天風呂に入る。パートナーは最初びびっていたが、人が減り中年のカップルの方々と男性一人になったので意を決して入ってきた。入浴料は600円。女性にはバスタオルを貸してくれる。気持ちよく相模湾と初島を眺めながら入浴。やがて、北川温泉の宿に泊まっている男性が3人入ってきて、宿の露天風呂より海を目の前にしたこちらの方が気持ちよいなどと会話を交わしていた。

 お風呂を出て河津のループ橋を越え、旧天城峠でブランチ。河津桜はもう殆ど散っていた。修善寺に下って狩野川へ出る。暫く来なかったら道路が変わっていて目的の場所が分からない。あちこち回って探すが見付からない。土筆も生えていない。土手の下で畑をやっていたおばちゃんに尋ねると、今年はここ暫く寒かったので未だだねと言うお返事だ。色々話をしていたら79歳になると言うシャキッとした美人のおばちゃんに小松菜やら大根やら沢山頂いてしまう。感謝!

 そうこうしているうちに、走っていて入り込んだ土手で土筆を発見。まだ、出たばかりだ。しかし、直ぐに無くなってしまったので、これで打ち止め、帰ることにした。そして帰路についたところで記憶の中にあった目的の所を発見。Uターンして土筆採りに励む。まだまだ小さいので時期が早かったようだ。それでも有る程度採れたので目的達成。

 家に戻って早速、今晩食べる分だけ袴の処理を済ます。今回は若いので、洗う時も炒める時も“緑色の胞子”が沢山出る。で、そこでまた新たなる発見!
【土筆の即効性】
・土筆で一杯やっている内に、疲れていた身体がシャキッとしてきた。目も冴えてくる。元気になってしまった。
・これは私だけでなくパートナーも同様だ。二人で随分効くねえ、とビックリ。
・ただ、二人とも添加物や人工調味料などはあまり摂取していない人間なので、効果が出やすいかも知れない。
・身体に合っているということも考えられる。
・日本酒や焼酎をグビグビと飲みながら効くんだから凄いじゃないですか。
・特に疲れていたから効果が分かりやすかったかも知れない。

 何れにしても、何かしらの薬効はあると思ます。それに炒めた土筆は美味しいので(自然の味にうるさい人達はみんな美味しいという)量が進むということも効きを感じる要因の一つかも知れないですね。

 その様なことが有ったので8年前に書いたこのページを追加加筆することにしたのですが、つい先日購入した本を紐解いてみれば、上記の調理法と共に薬効について書かれていました。
『薬効』
●腎臓病、利尿、淋病・・・古くから利尿薬として使われていきました。---後略
●肝臓、胃腸、糖尿、高血圧・・・ツクシンボの頭の中にある黄緑色の粉が特に大切で、あまり開かない方が薬効が大きいものです。---後略
“薬草の自然療法”難病も自然療法と食養生で治そう 東条百合子著 池田書店刊 1300円+tax ISBN4-262-12809-1 より
他にもあらゆる薬草の利用法が詳しく書かれているので、こういう事を受け入れる方には必携の本と思われます。
 自分等も腎臓肝臓が疲れていたので、その効果を享受出来たんでしょうね。

 また、この本には土筆の親のスギナの利用法も詳しく書かれているのですが、今は廃刊になってしまった主婦と生活者刊“スギナの凄い薬効”糖尿病、リウマチ、肝臓病・・・なんとガンまで消えた 岩本光存欣監修、辨野和歌子著 には、更に詳しく土筆の親のスギナの薬効について書かれています。様々な病気に効果的であり、その治療例が書かれています。知っている人に、乳ガンをタマネギの茶色い皮を煎じて飲む方法で直した人が居ますが、ご自身にあったものを見付けられれば、難病と言われるものもけっして克服出来ないものではないのかも知れません。スギナも同じように自分自身で治療効果を出せるものだと思われますから、此の本を是非古書店で探してみてください。
 また、以前スギナを煎じて飲んでいる人にお聞きしたところ、その方はスギナを飲むと、外に出掛けられなくなる位にお手洗いが近くなると仰っていました。自分も他のものでそういう経験がありますが、体の中に毒素が溜まっていたり、また抗生物質が入った薬を飲んでいる人はその傾向が強くなるのかも知れません。

 そのスギナも乾燥させたものが漢方薬局で売っていたりしますが、効きが今一という話も何度か聞いたことがあります。わたしも、庭のスギナを秋口に採って乾燥させ煎じて飲んだことが有りますが、その時は効果が良く解りませんでした。
 スギナの採集時期は、年に何回か採れるそうですが、7月の土用の頃の辺りが最適のようです。スギナは酸性土壌の所に生えますからその生命力がもの凄く強いのは有名ですね。わたしも畑でスギナの根から全部取ってしまおうとして1m以上の深さに辺り一帯を掘り返したことがありますが、とても敵わぬ相手でした。でも、植物も意味無く生えているわけではありませんから、必用に応じてちゃんと役に立ってくれるんです。感謝感謝ですね。今年は、夏の強い時にスギナを頂いてみましょう。皆さんもどうぞお試し下さい。

 それから追加ですが、とある本によれば、昔から土筆は民間療法に使われていて、結核にかかった時に土筆を食べたり、その煎じ汁を服用すると結核の空洞の石灰化が起こって結核が治ってしまう。その要因は、土筆に含まれる有機カルシウム分の作用のせいで、生長した土筆には70%のカルシウム分が含まれるとされているそうです。
 ところがカルシウムを殆ど含まない珪素ばかりの土地に育った土筆でも、やはり大量のカルシウム分を含んでいるとのこと。この著者の方は、土筆が土の中から吸収した珪素と、空気中の二酸化炭素から分離した炭素を融合してカルシウムに原子転換したのではないかと書いておられました。他にもニワトリの例も挙げて、この自然界での原子転換について言及しておられるが、そういう難しい話は自分には良く理解出来ないものの、土筆は凄いんだなと、カルシウムが摂れるんだなと喜んでいる次第です。

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