出たい人より出したい人を 出したい人より末広マキ子(意味不明)

「いよいよ参議院選挙が近づきましたね」
「そうですね。毎日目が離せません」
「ほほう、そんなに政治に興味あったとは」
「やっぱり、選ばれた人たちですから」
「なるほど」
「すばらしいプレーを見せてくれますからね」
「そうかな?」
「でも残念なのは、日本がもう参加できないことですね」
「それはワールドカップのことです」
「静かなツッコミですな」
「そうそう」
「でもどうせ暇になったんだから、サッカー日本代表も」
「暇じゃないと思うぞ」
「ここで参議院選挙に立候補するとか」
「人気出るでしょうね」
「新政党『岡田ジャパン』フロムファイブより凄いですよ」
「てゆーか、フロムファイブ覚えてる人いないって」
「党首はもちろん岡ちゃん。幹事長が井原」
「なるほど」
「カズが比例区名簿順位15位以下にされてグレて金髪になる」
「こらこら」
「城にはテロの恐れがあるのでSPがいっぱい張り付いて」
「水じゃすまないですからね、政治は」
「ラモスがニュースセンター九時で新政党を徹底批判、  『政権を取ろうという意欲が見えない』『将来へのビジョンがない』『この布陣では官僚の堅いブロックを崩せない』『城が大蔵大臣では不況を突破できない』なんてね」
「よしなさい」

「でもホント、今回の選挙は盛り上がりませんな」
「雑民党も出ないし、UFO党も出ないし」
「発明政治党のドクター中松も出てないし」
「オウム真理党も出てないんですよ。どうしたんでしょうね」
「あれは拘置所に居ると思うぞ」
「スポーツ平和党が出ると思ったら、江本は民主党から出るし」
「民主党からはプロレスの木村健吾も出てるぞ」
「あの人は平成維新党から出るとばかり思ってたのに」
「それはプロレス団体だっちゅーの」
「民主党で絶対落選の名簿23位。本業と一緒でとことん地味な人ですね」
「言ってやるなよ」
「同じ新日本プロレスのリングドクターの富家さんより下なんですよ。笑っちゃうね」
「笑うなよ。木村健吾いい人なんだよ」

「あと注目の選挙区というと、神奈川」
「自民党と民主党が2人ずつ擁立しました」
「台風の目がツルネン・マルテイ」
「もと民主党の人ですね」
「せっかく帰化までしてフランスに行ったのに、代表に選ばれずに」
「まだワールドカップにこだわるか」
「長野五輪のアホネン選手の兄弟らしいです」
「また口からでまかせを」
「この人に票を食われると、民主党共倒れもある」
「個人的人気がありますから」
「でもツルネンさんにひとこと言いたい。投票用紙を食うのは公職選挙法違反です
「ヤギじゃないって」

「今回は自民党も駄目なんだけど、でも自由党はぼろぼろ、民主党も勢いがない」
「今回期待の政党は、やっぱり秩父困民党ですか」
「そんなのないよ」
「水戸天狗党も?」
「もうみんな殺されたよ、『慶喜』で」
「やはりここは自民党に代わりうる政党を作らないと」
「おお、政界再編か?」
「自由党と民主党が合併して自由民主党」
「名前だけ一緒やないか」
「いままでの自民党は自民(前)、新しい方は自民(新)として」
「そりゃ候補者だ」
「第二院クラブと維新政党・新風が合併して第二維新党」
「やばいよ、北一輝だよ」
「でも今の政党はやたら新とか自由とかつけるんですよ」
「なんかつまんないよね」
「たまには束縛党とか旧弊党とか」
「あるわけないよ」
「で、束縛党と女性党が合併して、なぜか女性緊縛党になる」
「なるわけねーだろ」

「でもみなさん、いくら面白くないと言っても、選挙には行きましょう」
「お、たまにはいいこと言うね」
「わたし、選挙おたくなんです」
「やなおたくだな」
「NHKの選挙速報見ると、身体の芯からじんじん痺れるんです」
「気持ち悪いよ」
「『自民党中村氏リードですが、都市部の開票の状況では、民主党山本氏の逆転も今後あり得る情勢です』とか聞くと、もう駄目なんです」
「宇能鴻一郎か、おまえは」
「ああっ、『現在二位の山本氏ですが、NHK出口調査の結果では逆転が予想され、当確です』なんて聞いたら、あたし、いっちゃう」
「宇宙の果てまで行ってろ、おまえは」
「みなさんも投票はしましょうね」
「いきなり戻ったな」
「わたし、もう投票しました」
「不在者投票?」
「いや、『セリーグ一塁、阪神、八木(背番号3)』と」
「それはオールスターファン投票だっちゅーの」


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