インターネット用語の基礎知識2000
ABC文体
- 「ホソキンズ ルゥム(現、HEY BULLDOG )」の細田氏が命名(だと思う)。クソゲーライター(”クソ”という言葉は”ゲー(ゲームの略)”にかかる言葉です。念のため)のABC氏が使いだし、ソフト・ゲーム関係で流行している文体。「虚偽スポーツ新聞」等でも採用され、野球界にも浸透している。黒をバックに詠嘆の混じった罵倒を基調とし、これに反語的な疑問文をちりばめ、強調したい部分の色、サイズ、ゴチックやイタリック等のフォントをごしゃごしゃと変えることにより成立する。
- あまりに満艦飾になってしまい、普通フォントの部分を「ここは読んでも面白くないところだな」と読み飛ばされてしまうことも多い。センスが問われる。
What's New?
- ページの先頭で、配下のページのどこがいつ更新されたか報告するもの。「更新報告」ともいう。
- これが一番更新されない、ってこと、多いんだな。
アクセス解析
- どこから、どのような経路を辿って自分のページが読まれているか、解析すること。
- 何のためにそゆことするのかは分からない。「東芝の社内から毎日来る人、上司に報告するよ!」などと嫌がらせするためであろうか。
- まあ、登録したどのリンク集が最も有効か、測定することはできる。
- ヤフーやインフォシークからどんなキーワード検索で飛んできたか調べるという隠微な楽しみもある。
- 私のページは「中島美智代」で来た人が最も多かったので、泣きながら速攻で解析機能を外しました。
鬱
- なぜかインターネットに参加する人は「鬱」の人が多く、「躁」の人が少ない。どうしてなんだろう。
- 鬱の人は自分が鬱だと発表したがるが、躁のひとは自分が躁だと気付かない、というのはあるかもしれないなあ。ほら、あの人とかあの人とか……。
- 誇大妄想狂や精神分裂症や虚言症の人も、病状を表明しないだけで多数参加しているような気も………ぐぇっ。
オフ
- オフラインミーティングの略。オフ会、オフミともいう。通常ネットワーク上でパソコン通信、メール、チャット、掲示板等のやりとりだけでつきあっている同士が実際に顔を合わせてお茶会なり飲み会を行うこと。
- 大口を叩く奴だと思っていたら腰の低い人間だったり、青年かと思っていたらやたらおっさん臭かったり、女子高生だと思っていたら男だったり、ネット上の虚構人格と実際の人格とのギャップが楽しめる。
- 中にはオフ会が恒常化して、ネット上のやりとりがオフ会の連絡のみとなる本末転倒した例も多い。
顔文字
- (;_;)のように、普通の文章の末尾につけて文章のニュアンスや感情を表す。実際に顔を合わせての会話と違い、文章のみのやりとりではどうしてもニュアンスの誤解が生じ、いさかいの元になることが多い。そのため開発された。
- しかしこれを使うと、悪鬼の如く顔文字を憎んでいる人が必ず出現し、更なるいさかいの元になる。
- 派生して、「これをつけていたら文章でどんなひどいことを言っても許される」との使用法もある。
文例「あなたは何様なんですか(@_@;)? どういう権利があって、私の行動に口を挟むのですか(-_-X)? 神様のつもりなんですか(-.-)? もう私のページには来ないでください(^_^)/~」- 中には顔文字にニュアンスや感情のすべてを込め、文章は形骸化して読む必要のないものとなっている場合もある。こうした場合は人面瘡文字という。
串を通す
- 掲示板やチャットなどで匿名の陰湿な書き込みをする際、送信元がばれないようにプロクシサーバの設定に虚偽を施すこと。洒落だということは分かるのだが、どうやってするのかは知らない。
- 上記のような陰湿な発言の主が発覚した場合、女性数人で発言主を吊るし上げ、裸に剥いて、ゴヤの戯画「みんな落ちるだろう」のように、口から肛門まで巨大な串で貫き通すこと。
掲示板
- CGIなどの簡易プログラムを使い、メールやFTPを使わずに、書き込んだ文章を即時登録できるようにしたもの。どうです、原理がわかってないと、説明すらわけが分からないでしょう。
- まあ要するに、雑誌における投稿コーナーのようなもの。ページ主催者に賞賛、激励、ツッコミ、指摘、相談、論争、抗議、悪罵、嫌がらせ、SPAM等を投げかけるもの。後の方になるに従って作者からは嫌われる。
- ごめん、ゲストブックとの違いもよくわかっていない。
コジャレ
- これも細田氏が命名(かな?)。よくわからんイラスト、小さな文字、分かりにくいページ構成、等により不注意な読者を意図的に排除する仕組みのページのことを指すらしい。
- 具体的な例を挙げるのは怖いのでできません。
雑文
- 随筆、エッセイ、コラム、ショートショート、漫才台本、日記、パロディ、それらすべてに当てはまらないようでもあり、それらすべてを包含したようでもあり、という微妙な文章。
- 「随筆の香気のないもの、エッセイのキレのないもの、コラムのテーマのないもの、ショートショートのストーリーのないもの、漫才の笑いのないもの、日記の日付のないもの、パロディの才気のないもの」というのは罵倒文句です。てめえ、ええ根性しとるの。
- 「オチがなければならぬ」というのは誤りです。ほら、これも。
チャット
- 掲示板に似ているが、1行ずつの書き込みしかできない。同時にアクセスしてきた人と会話感覚での書き込みが楽しめる。
- 来客数が少なすぎるため、ひとりずつしか来店せず、独り言チャットと化しているところも多い。
- 「あたし、ここでチャットしてるからね。来て」と電話で勧誘してくる人間も世の中にはいるらしい。
ネッキ
- ネットに掲載する日記。一時普及させようという動きがあったが、まったく流行らなかった。
- やはり語感があまりにいやらしかったからか。
- 結構、この言葉が当てはまるようないやらしい日記も多いのだが。
ネットアイドル
- 自己のページ上で満艦飾に着飾った写真(ソフトフォーカス付き)を公開し、それで集客する若年女子。女子中生からOLまで年代はさまざまだが、おおむね十五歳から二十五歳までの範囲にとどまる。容貌は比較的問わない。選考も資格もないので、自分で名乗ったその日から、キミもネットアイドル。
- いまではネットアイドル登録ページも続々出現。
- ほとんどが女性だが、たまに男性がいる。「赤フン太郎・漢のホームページ」なんてのを見せられた日にゃ……。
- 上記に当てはまる女性でも、「アタシは日記の内容で勝負してます!」と激怒する場合があるので、自分でネットアイドルと名乗っている人間にだけそう呼びかけるのが安全。
ネチケット
- ネットとエチケットを合成した鞄語。無駄に長文メールを送らない、他人に不快な印象を与える書き込みをしない、やたらに怒りを露にした文章を書かない、などネット上で守るべきエチケットのこと。
- 掲示板やメーリングリスト上でこれの話題を持ち出した途端、なぜか全員が激怒しはじめてネチケットどころでなくなる場合が多い。なぜなんだろう。
罵倒
- インドで大ヒット。それはムトゥ。禿げたレスラー。それは武藤。虎がぐるぐる。それはバター。運動会のリレー。それはバトン。オリオン座星雲。それは……(以下二百七十行省略)
- なぜかネットで使われることが非常に多い単語。
- ただ罵り文句を並べるだけでなく、「芸」が必要らしい。
- ただ皆さん若いせいか、芸になっている人は少ない。ああ、オレだよオレ。
- 「ボヤキ漫才は五十になってから」と故・横山やすし師匠は語っていたそうだ。なるほど。
プロフィール
- ページの中で最も読まれない部分。
- もっとも、「ちょっとえっちな女子高生みかのほーむぺーじ」などというタイトルの場合を除く。
へっぽこ
- ふつう罵倒文句として使うが、「へっぽこページ」などと自称してやや肯定的なニュアンスを持たせることもある。「ものの役には立たないけれど、それなりに力を抜いて楽しんでください」という意図かな?
- 似たような言葉に「脱力系サイト」がある。
- 「ヘタレページ」は似ているが、罵倒の意味しかないのでご注意を。
ホームページ
- 「ハッカー」という言葉と同じくらい、論争と罵倒と流血を呼んできた用語。
- 「もういいよ。WEBページでもホームページでも、いいじゃないか。最初の意味とズレるのは仕方ないじゃないか。場合と条件によってはほめぱげも許そう。みんな仲良くしようじゃないか」と平和を叫んでも、原理主義強硬派は無益な闘いをやめようとはしませんでした。(外道戦記より)
リンク
- 「貼る」が正しい動詞らしいが、数詞はなんでしょう。1枚、2枚? それとも1本、2本?
- 「相互リンク」という言葉を持ち出した途端、激怒と罵倒の嵐が吹き荒れます。
- 「トップページ以外へのリンクを禁止」という言葉を持ち出した途端……。
- 「無許可のリンクを禁止」という言葉を……、もうええわ。