Evangelion Genesis y:x 更新日誌(2003 年 6 月)

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6 月 29 日。
昨日ザウルス用シリアルケーブルをひとつ作った。 ハードウエアを調べることなしに、ハードウエアのデバッグをまるまる省略しても大丈夫な程度に、 超安全側にふったケーブル製作であった。... おかげで使いにくいぞ。ケーブル繋いでる間は USB LAN が使えないし、 zconsole タコだし。

そして、 カーネルのメッセージを拾うためだったがカーネル側がシリアルにメッセージを出してないというオチがついた、ような気がする。 flow control が効いて出てきてないという可能性もなくはないがたぶんないだろう。 しかも、おそらく明日には C750 のカーネルソースが出るだろう。べつにいちいちシリアルにださんでも、 コンソール上でふつーに見られるようになる公算大である。うぅ ...

ところでこのコネクタ、ポケコンのとそっくりである。「偶然か? (まあ並べ方にそれほどヴァリエーションがあるわけでなし)」 と思ったら、そもそもそのポケコン(PC-1350; 現役である) がシャープ製であった。 要するにポケコン〜ザウルスは同じ系譜に属すということであると。

ポケコンのほうも PC の RS232C と繋ぐケーブルを作った (だからピン配列を覚えていた) が、 こちらはきちんと MAX232 入れていた。おもいっきりレベルが落ちているのであった。... ま、そんなもんだろう。


6 月 27 日。
最近の漫画(家)から。... ここんとこ書いてねーから、メモからひっぱってくるだけでもしばらくかかる。

えのあきら 『ジャジャ』 小学館 (1 〜 3 巻)
伊勢湾台風ネタでちらと覚えていたのを、最近ので再認識したもの。 バイクにまたがってるシーンはあってもバイクを走らせてるシーンはロクにないので バイク漫画と銘打つわりにバイクな話というのとはぜんぜん違う ... てのはこのさいどうでもいい。

読んでて楽しいのは、作者の人柄、人徳だ。たとえば、主人公の妹が初めてバイクに乗って、タラタラと乗ってるわけだが、 練習から戻ってきて「ね〜うまいでしょ」というのに主人公ば爆笑する。もちろんこの直後に謝るのだけれど、 ここでそれを押しとどめる方向へ働く負の感情(こいつに謝るのはなんか悔しいとかそのたぐい)がまったくない ── というだけでなく、作者がそういう感情がありうることに思い至らないのではないかと思えるほど、 謝るまでの流れがスムースで淀みがない。

あるいは、バイクに乗っていて事故った時に、 それが本人の責任であればもちろん周囲の人間はそれを本気で怒る。ただ、そのまえにかならずその人の無事を確認する。 そういう手続きをふむことにまったく疑いをもたない。

出て来る人物にはそれなりにヤな奴もいる ... と主張するにはすこし弱いがともかく作者は たぶんそういうつもりで描いてる人物もいるのだから、この手の道徳律は TPO によっては必ずしも守る必要はないわけで、 そこには守るか/破るかの葛藤と逡巡があるはずであり、 その物語上の判断は理由節の形でおもてに滲み出、人の行動に論理性/合理性を与え、物語に説得力を与えることになる。 そういったことが、いっさい行われない。何を(疑いももたずに)当然のこととするかということの輪郭を辿っていくと、 結局、作者の人柄なのだろうと思わざるをえない、これはそういうあたたかさに浸る話。

LaLa 系の新人で最近名を覚えたもの。

時計野はり
児童文学っつーにはちょっとトーンが暗いか ... 単行本が出たら買うつもりでいたが、あらためて思うに テーマと絵ですでに一芸確立してるとこに話の流れゆく先が決まってるとちとバラつきがなさすぎて 一冊にまとまるとかえって辛いかもしんない。
あきづき空太
静かに話をするシーンだけをつないで話が出来ていて動きがないうえに 話の流れが合理的にすぎて結論が状況設定の段階で読めてしまうのもいいんだかわるいんだか。 ともあれ、微妙な動作の微妙なタイミングでのシャッターの切り方が上手いんで覚えた。 すこし物語を絞る/膨らますあたりのセンスが変 ... ということはつまり、 決まったページ数のとこに収めるのがイマイチなんかな、と思うことはある。これも出たら買う。
天乃忍
古い時代の喜多尚江を彷彿とさせる ... 絵の荒さ含めて。 はっちゃけた人物がはっちゃけた話ばっかだったのだが、最近の『夏おくり 君おくり』での一発芸がわりと効いた。 作者自身もけっこ度胸あるな。まだ買えないが、長編を描けるようになるまでには上の二人より近いかも。
深宮肖子
LaLa 本流的で、真正面からブチやぶらんとする姿勢がわりとよかったんだが、 ここんとこ切れ味が落ちてるぞぅ。大丈夫かいな。 それと、予期しないとこでデッサンが崩れるのが話を読んでて邪魔。 あたりはずれは少ないのでバラツキの多い LaLa DX にあって載ってると保険かけた気分になれる一人だが、 あたりもすくないのでまだ出ても買えない ...。

6 月 26 日。
髀肉の嘆をかこつ氏にむけて全員が幸せになれる案を書いてみる。
着物で正装、書斎机に向かって原稿用紙に万年筆 ── もとい適当な PC に向かって 毎日 8 時間ほど唸ればきっといろんなものが、などと書いてみる。〆切はもちろん帰国「当日」に設定、 印刷所もとい飛行場に向かう車ん中 ... では書けないから電車ん中でパソコン広げて原稿の最終チェックなんぞ。
気分出ていいぞ〜 (なんの気分だ ...)。

2 月の沖縄行についていまごろ記す。
一定の土地勘を有する近畿圏などならば即日対応もできるが (そのわりに 4 月の神戸では電車に乗ってぼけっとしてたら知らない町に連れてかれたが ... いつのまにウッディタウンなんて街が出来たんだ ...?)、 気候風土すら未知の沖縄が旅行先として確定したのが出発 2 週間前というのはさすがにきつかった。 ふってわいた旅行割引券のせい^H^Hおかげである。本島しか行けんかったし。

気候風土植生に歴史地誌と食いもんの文化のうわっつらなでただけで現地入りすることになった。 主要な本屋の配置はみておきたかったし、なんつーても距離感覚をつかむまえに現地入りしたので 時間距離の感覚がたまにおかしい。本島の北端から南端まで約 100 km、東京〜沼津くらいで主要部は ほぼ東京〜横浜に収まる。湾岸線〜東名くらいの幅の土地なのだが、まずそういう感覚をたたき込み、 そして、そこから推測よりは小さい (道路が空いてるから)、という段階を踏むんだが、むろん覚えたころには帰る日である。

那覇に入って目についたのがシーサーである。一般の家に のきなみちょこんと二匹居るというのは地元の宗教観の浸透具合を示してるだけのこととしても、 警察署とか市役所の門にまで当然のように鎮座してるのは ... ってゆーか、警察署の門のトコに鎮座してるって それっておかしくねーか? せめて逆向きに座ってるとかしてくれ。
それと、台風銀座の沖縄で、 シーサー像が狭い塀のうえに置いてあるだけというのは、つまり台風が来るとそのへんに飛ばされてくとか (うぅ、ご利益なさそう)、あるいは台風がきたら家ん中にしまうとか(根性なしの神様やね ...) するんか? どーみても固定してあるようには見えんかったのだが。
それに関連して、 あれって誰でも盗れるトコに置いてあるだけなんで、 盗まれる可能性もなくはないようにみえるがきっと宗教観的にそういうことはないんだろうと思ったら、 新聞読んだらそういうこともあるようであった。 これ、やっぱそういうもんかと思ったら盗ったのは日本人でない (つまり畏れの感覚はない) というオチがついていた。 綺麗な二段オチである。

ちなみに、「これが沖縄というトコか〜」と感心したのは、 自然 (一度でも夜間に晴れれば南国の星空に感動したんだろうが、ついに晴れんかった ;_;) や食いもん (とくにホテルの食事は感動的にまずかった。ロクに食材用意できんくせに無理に本土風の料理なんて出さんと、 すなおに地元のもん出しやがれ) などではなく、 ホテルで近所の本屋の場所を尋いたら山一つ向こうの隣の市の本屋を教えてくれた時であった。 地元の街に本屋一軒もないんか〜。雪に埋もれたら本読むくらいしかできん北海道の逆やね。
コンビニはけっこあったんで、コンビニ配本もこーゆー街ではバカにならんシェアがあるんだろーな。

こーいった初見の土地だと観光名所にたどり着くまでに書くことは一杯できるわけだが、 どっちかってーとやっぱりそっちのが面白かった。... つーか、観光したとこ全然書いてないが ...

ついでに書いとくと、来るまで気付かんかったのが、隣県までの心理的距離障壁の高さだ。 よく考えりゃ隣の県に出るだけで東京〜大阪間以上の旅費がかかるわけで、 本土について語るその口調はほとんど外国について話してるのと一緒なのも当然か ... 北海道はまだ日本のうちだったんだが、沖縄は日本語話す別の国と思ったほうが個人的にはしっくりきた。

むろん平和記念公園とかも行ったんだが、「ここもハコモノ好きだね〜」くらいの感慨しかわかんかった。 そもそもあの平和記念公園とやら、転用飛行場を模してあるようにしか見えんのだが、現地の人は嫌悪感もたんのかな。

観光で行ったトコとしては、今帰仁城址の説明板がなかなか渋かった。 2 月に桜が満開で綺麗だったとかサトウキビのジュースが旨かったとかいうんもあるが、説明板が ... ここがどーしてあそこで誰が住んで〜といったことを見てきたように書いてあるのは どこでも一緒だと思うが、ここの説明板には「なぜそういうことが言えるか」ということまで書いてある。 地面ひっくりかえしてる人達の頭の捻り具合と生真面目さがとっても lovely.

識名園も。行くまでは公園の一つという認識しかなかったんだが、琉球人のプライドの成果やなぁ。 沖縄本島くらいになればむろん海がまったくみえない高所というのも無理に探さなくてもあるんだろうが、 なにせこちらも、「島」に行ったからには両側に海が見える場所 (東シナ海と太平洋が同時に見渡せる場所) に立つんだ〜なんて言いながら場所探ししてた (実は意外にない) ので、見事に対照的な意識/行動になってるのであった。200 年も前に行動を見透かされている ^^;
識名園は迎賓館的役割をになっていて、外国(中国のことやね)の客を招いた時に、 高台から一望見渡しても海が見えないほど広い土地を自分達が支配していることをさりげなく示していた。 現地に立ってみりゃ分かるが、地形の妙で微妙に反則っぽい ... が、まあ、嘘ではないな。


6 月 25 日。
買ったもの 2 題。

thaleia 用に買った (つまり、いま atropos に付いてる) MAXTOR の DiamondMax 16 4R120L0 だが、 今日 Use% が 99% を越えた。120GB が埋まるのに要した期間、わずか 2 週間であった。... 大部分は ディスク逼迫で圧縮しっぱなしにしてあったのをひろげただけだけど。それにしても、ねぇ。

テレビ買うのにつきあった。父親用。 地上波デジタルも始まろうかというアホな時期だが、壊れたものは仕方あるまいということと、 DVD プレイヤすらないのにデジタルもへったくれもないということによる。 買ったのは東芝の29 インチもの、 D3 端子ついて 30 インチ未満(つーか奥行き 50cm 未満)、 非ワイドとゆーのがこれくらいしかなく、スペック的に指名買いみたいなもんだった。
... が、そんなことはおくびにも出さず、3 次元 Y/C 分離の効果をその場で見せて納得させた。
まあ、ビクターの DET モノのがむちゃくちゃ綺麗だったので、ワイドでなかったらこっちだったかもしれん。 あとで知ったが、走査線 3 倍増という技だそーだから、比較した準静止画ではそら強かろう。

てのは、わりとどーでもよく(つーか、スペックで選ぶという話になるあたりが前振りなのだが)、 箱のデザインとしても許容限界がこれくらいであった。ブラウン管のすぐ外の枠が黒色になっていて、 外枠の冷たい金属色がすこし緩和されている。

テレビ売場なんて久しく行ったことない (自分では PC のモニタで見るのでふつーの TV は用なし) が、 メーカー違っても金太郎あめばっか。ちょっと離れるとメーカーの区別がつかん。 幅 10cm 前後の灰色の枠のなかにブラウン管がデンと鎮座して、 チャンネル切替えとかボリュームとかは本体側は小さい蓋の奥、スピーカーは枠の中に直径 3cm かそこらの ちっちゃいのがふたっつ。
... このくらいになると家具としての存在感もデカいんだから、それなりに調和する箱にしてくれ。 ふつーに木目調とか。
AV 専用ルームに 銀色のスピーカーを両脇に置いた部屋ばっかでもあるまいに。


6 月 24 日。
lftp による asahi-net への mirror 開始。... うまくいったかな?

っけー ... これでこちら側も mirror 一発だと。


6 月 23 日。
とつぜんだが、記録。ftp で put する環境が失われていた結果、こっちには put してなかったが、 ... ま、emmie にもロクに置いてなかったから一緒だな mOm

R 氏帰国の報は Journal 読んで知ってたが、なにぶんネタがネタなので反応しようがなかった。 まーな、まずは笑い話になってよかったわ。人事じゃねーし。

で、おちついたころに反応してみるが。

大使館とゆーものは日本国内のしか訪れたことねーし、 4 つか 5 つくらいしか行ったことねーという貧困な経験からみるなかでは 某生産物の名のつく国(いちおう輸出してるから嘘ではないな ...) の大使館の応待は群をぬいて悪いと思うので、そんなもんであろう ── ていうか、あそこに常識は期待せん。 警備が中途半端に厳重 (某大使館なんか誰何してくんないおかげで建物の奥深くで迷子になったじゃねーか。 観光向けパンフ取りに行っただけなのに) なので、行った日の午後はどーしてもあそこに装甲車を横付けして〜なることを考える。 ... だってさー、あそこ見通しが悪くて装甲車を横付けするだけでも一苦労。

ちなみに応待は悪いが、些細な書類不備を「それくらいいいじゃん〜」 てゴリ押ししたら通ったことがあった。いちおーフォローしておく。 むこうも忙しかったので気にしてられなかったのだろーな。


6 月 15 日。
メインマシンを thaleia に移行。もっとも HDD は atropos からひっこぬいてきたものだから hostname は atropos になってるが、てのはどーでもよくて、いくつか。

とりあえず、マシンから離れるときは

hdparm -d0 /dev/hda ; coolon
マシンの前に来ると、
cooloff; hdparm -d1 /dev/hda
するようにした。 coolon, cooloff は Athlon Powersaving HOWTO にある setpci 叩くだけの 1 行 script.
6 月 9 日。
ザウルス階層の 6/7 の項 が ページ参照数の瞬間最大風速の歴代記録を更新 ... ということを最低記録驀進中のこのページに書いてみた。
6 月 8 日。
そして突然 6 月に飛ぶ ...。

その間のメモ:

  1. 2/2-4 名護。
  2. 4/7-9 神戸。ついでに高松に寄る。
  3. 4/18 LL-T1620 購入、21 日着。atropos 用。
  4. 5/12 Athlon XP1700+, A7S266-VM/U2 購入。久しぶりに PC 組み立て開始。
  5. 5/21 Elanvital MX-3 購入、PC の形になる。"thaleia" と命名。しかして電源入らず。あぅ。
  6. 6/ 8 thaleia に電源が入る。atropos よりも静音を確認、atropos 代替へ始動。

それぞれに一口こめんと。

  1. 沖縄の地を踏むのは初。 行くまで気付かんかったが、沖縄というところは、むろん沖縄という小さい範囲で自給自足的な ── 土木工事で必要な砂利やなんやらでさえも自前で確保してんのね。もっと小さい島なら諦めて本土から資材/器材を もってくるだろうし、本土では県内で全部調達しなくても近くからもってこれる。
    ところで、帰ってきてからは、こっちでたまに見掛ける沖縄の地名に違和感がなくなった。
  2. 要は近所まできたのでうどん食いに海を渡ったわけだが、久しぶりの讃岐うどんは感動するほど旨かった。 着いてそうそう食った高松駅のうどんはむちゃくちゃマズかったが。
  3. うむ、液晶はいい。ドット欠けもなく、文句無し。ただ精度が上がりすぎて、 TV 見るときにビットレートを上げなければならなくなった。ディスクが逼迫 ...。
  4. 某 PC の電源の破壊にともない、調べた athlon vs P4 比較で athlon の省電力化に興味が出、 予備機材兼ねての athlon 機の組み立て。 スペックについての条件が緩やかなこと、制作期間に制限があるわけではないので、 おもいっきり趣味に走りつつのんびりと。
  5. ケース選択に難渋、H430H かなというところ、たまたま MX-3 見付けて衝動買い。実はドツボにはまる。
  6. PAL8045 + 12cm 電源の威力ってか。

2 月 2 日
このころの記述として、
沖縄。
玉陵(1500)
識名園、学生のやつ。
ビオスの丘
シーサー
なるメモがある。日誌に書こうとした形跡はあるが、 もはやタイミング逸したな ... ま、メモのみ。
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