正直、面白いとは思わなかった。『こどものおもちゃ』も時々ギャグが危うかったけど、 これはさらに滑る。シリアスとギャグのバランスも崩れがち。 そんな訳で可急的速やかに忘れた。以上 (^^;
ふと登場する外国語の果たし状。ラテン語族ってことまではすぐに分かるが 馴染みの少ない言葉。
「ポルトガル語?」
なるほど。300 年前に知っていておかしくないのは言葉はポルトガル語、オランダ語くらいなものか
── と呆れたところで(そういうこととはぜんぜん関係のない)「フィンランド語」
うん。この連携は確かに上手かった。
まあ、これが本当に作者の意図か偶然かは実はどうでもいい。
大事なのはここで初めて『十兵衛』のギャグにこちらのチューニングが合ったということである。
もっとも、よそさまの感想を見てもこの話から傾向がまともになったようなので ここでチューニングが合ったというのは正しいのだろう。
ギャグはギャグとして脇においとくとして、本筋をなすシリアスだけど、 前回のものすごい手抜きとちがってちゃんと気合いの入った、 本筋でちゃんと意味をもつような切り合いだった。
どちらかといえば中途半端な扱いだったバンカラ三人組が完全に筋から外され、 転校生トリオが「日常」を抽象する構図になって人物配置も落ち着きを増していた。
ラスト、四郎が「弱点を見つけた」というのは十兵衛ネタではわりとよくあるやつだと思うが、 というかよくあるやつだったけど、ありがちなだけにもう少し clue (叫んだシーン) を弱めに して(つまり静止画のように特別扱いしない)もいいと思う。 アニメの見せ方はややこってりとした味付けに感じた。そういう作風なんだろうけども。
前回、使い捨てにされかけていたバンカラ 3 人組を含め、
すべてのキャラが自分のあるべき位置を得てきちんと立った。
主人公の四郎がどう考えて自由に決闘を申し込むところまでいくのか、
その論理が前回の予告を見てからの主たる興味だったけども、ずいぶんと捻って、
四郎としては「これしかない」ところまできっちり追い込んだあたりが次回(か次々回)に
四郎を救い上げるためのネタ振りとして鮮やか。
それにしても家族ネタはぜったいに忘れませんねぇ、大地監督ってば。
こころもち ギャグ担当メンバが(どシリアスにカラーを換えた)話の筋に融け込んでない嫌いがある。 たとえばバンカラ三人の扱いは物語としての休息タイム的なところで使われたが、それだけでは ... ん、やっぱちょっともったいないのでその辺の処理をよろしく、ってところ。
とてつもなく話の密度が高く、その振幅もギャグからシリアスまで広く手抜きもなく そのうえしっかり調和していたので、当時の感想は「すげえ ... の一言」で終わっている。
いまさらなにか書く気もしない。書いてたら凄まじい量になりそうで ...
この回から当日録画から週予約録画に昇格。
したとたんに次回は放送時刻が変わっている ;_;
今『十兵衛』と首位争いしている『さくら』が
そろそろ別テープ録画に昇格しようかというところにあるけど、
こちらは別テープに昇格するころには終わっている。けっこう残念かもしれないな。
本筋についてはばっさり省略して、2 点のみ。
同じ日にあった "To Heart" #8 での「教える」ということとの比較だけど、 彩が自由に算数の引き算を「教える」というやつ。 教えるという作業の上手さもさることながら、裏にこめた感情にいたるまで "To Heart" のとの格の違いを見た。
さて、前回、死んだかと思われた四郎。 というか、タイミングをあわせて一斉にきりかかるというやつ、 忍者モノでの最終奥義:-)必殺の技のはずだから 死んだということになったと思ったんだけど。その衝撃を緩めるための 歌舞伎的? な音楽というかコマ割りだったんでなかったんだろうか(TV 東京だし)。
死体をあんなとこにほっとく訳にもいかないだろうし、いまいちハジメの後始末が分からん。
で、いきなりの復活と。
んー、この唐突さは一体? ラストのこれはちと今話の感動を削ったなぁ。