『フィギュア 17』 #13 の感想メモ


ショックがかなり残ってて感想書くような状態でない時点でかきなぐったメモだが、 感想本文から落ちたものがけっこうあるのでこちらも残す。

概観
面白かった。つばさの物語という主筋への関わり方の軽重で残ったネタの処理を取捨選択した、 その一貫性はいっそ潔いともいえる。 そのわりに話の流れのセンスがよたって色々ノイズが混じってるのだが ...

『フィギュア17』を個人的オールタイムベストにノミネートするかどうかは、 まだ微妙だ。もう少し頭ん中整理しないとなんともいえない。 物語の構造の根本的な難点 ... とは言わないのかもしれないが、ポリシーに気に入らない点があるから ── はっきり言えば、ヒカルを殺したことだが。

時の流れとともに
「ヒカルのことだけど、私に出来ることはやってみるわ」
ヒカル帰還せず、か少なくとも happy end への道筋が露骨 ── に見えて結局それかいっ!

「つばさちゃんとフィギュアになるの、これが最後だね」
「うん ... ヒカルちゃん ... あの ...」
ヒカルの言葉で中断されちゃったけど、 この時点だと結局つばさから言葉に出来るようなことではなかったかな。

炭鉱跡の戦い、前半
素人が装備なしで入るなよ。炭塵というのもあるだろうし、ことによれば窒息することもある。 不気味な植物だかなんだかを見付けたとして、それを枯れ野の原因に直結するって、あんたほんとに理系か? 3 流誌的な短絡がひどい。

ところで、火砲使ったり大穴開けたりと派手に色々してんだけど ...
ええんか、そんなことして。つーか、空気の澱みなんかがぜんぜん無いのがちょっと。 金も手間もかかってねぇなぁ ...

ごきぶりさん達
前半での単体のマギュアのデザインが一々凝ってたのと違い、 量産品になるといい加減だなぁ :-)

バンクばっかの演出も辛い。

「つばさちゃんはあたしが絶対守るから」
「.... うん」
ヒカルからの題目セリフはこれまでと変わらないのに、 つばさの返事は遅いし、頼る色も少ない。いい脚本だなぁ。
... とほれぼれしたところで ──
「つばさちゃん、後ろ!」
だぁっ!! 誰がフィギュアを操っているのであろー?? ヒカルだろ? ヒカルだったらつばさに警告しても意味ないじゃんっ

黒田発見
んと、ここはつばさからみての心の動きがちょい気になった。
「邪魔者」でいいのか ...? 戦い的にはつばさも実質的に邪魔者なので、 どっちかというと巻き込まれた同情的なものがないとちと嘘だが、 パーペキに 3 人の気分に流されとるがな。
マザーマギュア様
「... こいつがマザーマギュアだ」
一昔まえのアニメじゃあるまいし、ちゃんとマザーであるかどうかを解析した結果を見るなりしてください。

ところで、ここで子マギュアが活性化する様子は「火山」ですな。

「中央突破しかない」
の、脳無し ...
黒田フィギュア
宇宙服(保護服)扱いのリベルス。そしてさっさと死んでしまう黒田リベルス。合掌。
「弾が無くなっちゃった!」
有限の弾丸を大量に消費しまくってるからなんだと思えば、後先なしかい ...

走ってるフィギュアの中で、つばさの視界がなめらかに横滑べりしている。
... 手抜きキツいなぁ。

つばさのコックピットというか、あれは重力制御でもしてるのか、 ハードにとんだりはねたりしてるわりにはつばさが目を回していない。 しかし、それなら後ろからの攻撃をつばさに警告する必要は無いよなぁ ... 気分の問題か。

マギュアとの戦い、後篇
ラスボスマザーマギュア様御降臨。

つばさの周囲にうかぶ泡の玉、イメージは血球か。健康を害するとヘコむあたり。

モニタがいい加減。 能書きまえにさっさと母艦とシャトルを呼べ。ヘタレども。

「ヒカルちゃんどうしちゃったの?」
「今シャトルを呼ぶ、そちらに向かう」
うぅ、ヘタレ ...
「ヒカルはもう、駄目かもしれない」
つばさの興味はこの一点にあり。とりあえずマギュアのことなんかどーでもいいんだから、 これを先に言うべきだが、後回しにしたくなる気分は分かる ── はずなんだが、 DD が人の話聞いてないだけに見える。
「もしこれが地球にバラまかれたら、大変なことになる」
相変わらずセリフのヘタレ具合が気になる ... 20 年前の特撮ですかい。 もすこしこー、当事者としてのリアリティのあるセリフを。
「アレを使いましょう」
そのアレとやら、分かったのは遥かあとだが、 オルディナが発案なのね。ほんとうに仕事一筋なんだなぁ。
「そのヒカルを守るのは、つばさしかいないんだっ」
子供に当たるなよ、おとなげない ...
母船の燃料のことを説明しなかったのは偉いが、それだけだよな ...
ヒカルの記憶のフラッシュバック
ヒカルって偉かったなぁ。
二人の指示
指示がすこし遅い。つばさがいまいるところで次にどうするかでなく、 もう数秒早く指示だせよ。指示待ちする時間のぶんだけロスするし、 いちいち立ち止まるぶんだけつばさも疲れる。
「部屋の中央に丸い柱が二本あるでしょう」
こういうデザインだということは、 ふつう、二人で二本同時に扱うようになってんだと思うんだが、DD は一人で船に乗ってたんだよな。 船の設計方針がすこしへん。

どっからみても燃料棒だが、なんでそれに時限着火装置がついてんだ? 事前に用意してあったのか?

「ちょっと待って、生体エネルギーの反応の数値が ...」
こ、こいつらは ... 待たずにさっさとシャトルに乗れ。いまあんたらに出来ることはない。
「つばさ、俺達は間に合いそうにない。 フィギュアになってくれ」
「そんな」
「分かっている。そしてつばさにとっても非常に危険なことだ。 だが、他に方法は無いんだ。つばさ!」
叱咤するのでなく、謝れよ ...
つばさ操縦によるフィギュア17
DD からの通信をつばさが受けてるっつうのはそういうことだろう。 重力制御もなし ... やっぱ、戦いのシーンが多くなると DD のヘタレどものヘタレっぷりが気に障っていかん。
空間転移
落下
成層圏からなんの防護オプションもなしに降りてこられるフィギュア ... えらく固いディフェンスだ。

フィギュアのなかでヒカルとつばさの対面。ん〜、これができるならこれまでつばさへの プレッシャー遥かに小さくすんだんでないかい。

つばさの告白を唖然として聞くヒカル
「でも私も、頑張れば出来るってことが、やっとわかったの。 それがヒカルちゃんの気持ちだぁって、やっとわかったの。
... ありがとう。ヒカルちゃん」
「よかった ... これで安心してお別れできる」
「え」
「思ってたよりもちょっと早かったけど、私の命、もうおわりみたい」 「... え、いやだよ、そんな」
初めてヒカルから抱きついた。... ここまでひっぱったのか ...

「つばさちゃん ...。私、今、とっても幸せ。
あたしが生まれたこと、一緒に暮らしたことが、 つばさちゃんのためになったんだから ...」
「ヒカルちゃん ...」
「つばさちゃん。大好きだよ」

雪の大地に降り立ち、周囲を見回して ... 泣きくずれるつばさ。
3 月中 ... でないと転校に問題があるんじゃねーかと思うのだがな。 雪の様子は 4 月すぎ?
「さよーならー」
ちゃんと手ぇふって言えるようになったと。
「お父さん、お土産かってくるから、まっててくれ」
うう、ヒカル再登場を期待したよ。

うう、ここまで絵が手抜き ... 歩くのをこう表現されると普段が普段なだけに腹立つ。

「それじゃ、さようなら ...」
二人がまだ帰れないことをつばさは知らない。これこそが、大人だよな。 だが、それだけなのが ...
見送り
富良野から小学生だけで旭川空港まで出てくるのも大変だろうに。
「よかったね。萩原君」
「あ、ああ。まあな」
もしかしなくても、会話らしい会話は初 ... かな。つばさ視点の徹底ぶりが良い。

ヘタレは最後までヘタレか ... もしかして記憶けせされなかった黒田。

「つばさが生まれるとき、お父さんとお母さん、二つ名前を考えてたんだ。 ひとつはつばさ、もうひとつ考えてたのが、ヒカルって言うんだ。
2 話の記憶がフラッシュバック。13 話最強のシーンとなる ── 「そうだ! ヒカルって呼んで」

「お父さん、あたし、北海道で暮らせて、本当に良かった」
「そっか ...」
「うん」
供えられた手袋
雪のうえに手袋を供えるのはいいけど ... 夏になったらゴミですか、 って言ってはいけないのか ...

個人的には、その前の雪に空いた大穴が気になります。つばさ ... おまえ雪に座り込んで手を合わせたかなにかしましたか ... つうか、雪が柔かかったんですか ...

桜が咲いたころ (5 月半ば?) にヒカルは居なかったんだなぁ ... 6 月半ばに地球に着いて、2 月に亡くなった。

ヒカルの生涯
むー、つばさからの圧力だよな〜、2 話のまーっすぐな頃からすると歪んだのは。
10 話を境として
ヒカルのフラッシュバック

つばさの覚醒

ヒカルとともに空に浮かぶ。

火山? ごきぶり ... うう、ネタが安易 ...

幸せの記憶としての 1 〜 9 話。 ゆりもどすエピソード、「ヒカル」、ED.

健太との初めての「まっとうな会話」

ヒカルの「ちょっと早いお別れ」 ... ほんとうに、それだけが。

感情の処理の仕方を覚えたつばさ。

絵。前回の予告は迫りくる〆切?

一般人としての黒田 ... つばさにすら邪魔扱いされる「大人」

宇宙船の燃料を使った作戦。ヘタレどもはどうしたか?

OP
目を合わせないのはそのせいか ... となりにいる(いた)者であって、 それに従属する者であってはいけないのだな ...
ED
天へ昇るもの。
不満点
たかだかつばさを成長させるためだけに、ヒカルと翔の二人を亡き者とした。 それだけが、不満点である。
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