【 スコットランドの第一印象 】
レンタカーから見るスコットランドの田園風景は、なだらかで広々とした丘陵地帯、よく耕された麦畑と牧草地、
この国の人々の勤勉さを思わせる。季節の最も良い今でも(6、7月)最高気温がほぼ20℃以下と清涼な大気、
なだらかな地形、少雨夏季の気候風土そしてピートの産出はスコッチと牧畜を発達させているし、
さらに海岸寄りの利用度の少ないリンクスをゴルフ場として活用していることは、この地域にある各資源の
無駄のない有効活用による地域興しの巧みさを感じさせる。そしてスコットランドをとりまく広大な北海は、
古くから漁業を発達させ、加えて今では、1960年代以降開発されてきている北海海底油田の作業支援基地
としての位置づけもある。
そして地元の人々の気質にも素晴らしいものがあると感ずる。我々外国人に対してもいつも笑顔を絶やさぬ
穏やかな親切心、この国の人々の優れたホスピタリティを感ずるし、旅行者に対するインフラ面にも心配りがされている。
レンタカーによる長旅で心配なのは、今日の宿泊地での宿のありかの情報であり、通過地での駐車場やトイレ
についての情報である。それら情報提供案内所が小さな町でも完備されているのである。
人の常駐するインフォーメイションはありがたい、観光産業興しをいう我が国は大いに参考にすべきだろう。