太陽にほえろ!放送30周年記念ドラマの提案

「プロフェッショナル」


※この記事は、平成12年(2000年)に筆者が当サイト上に掲載したものを若干手直しして再掲載しているものです。内容は、平成9年(1997年)以降制作された「七曲署捜査一係」シリーズを踏まえ、真の「太陽にほえろ!」後継ドラマといえるような作品が、「太陽」放送開始30周年となる年に放送されることを期待したものです。この記事の内容と関連はまったくありませんが、「太陽にほえろ!2001」という作品が放送されたものの、残念ながらそのような評価ができるものではありませんでした。いずれの日にか、そんな作品にあえることを期待して掲載を続けていきます。


はじめに

 「太陽にほえろ!」第1話「マカロニ刑事登場!」が放映されたのは、昭和47年(1972年)7月21日。それから数えて30年目となる平成14年、「太陽にほえろ!」の世界観(?)をベースにした連続の刑事ドラマを是非制作してもらいたいと思い、このページを設定しました。
 放送開始25周年には単発で「七曲署捜査一係」が制作されましたが、個人的には「太陽にほえろ!」とは別物という印象があり、また2時間という枠のなかでは各刑事たちのキャラクターが掘り下げられず、どうしても館・新ボスひとりが他の個性をつぶしていると感じたのです。
 そこで、七曲署、藤堂係長(ボス)などといった「太陽にほえろ!」固有の設定などは引き継がず、番組の世界観…というか、「魂」とでも表現したら良いのかもしれませんが、それを引き継いだ連続ドラマを望んでいる次第です。
 フジテレビでヒットした「踊る大捜査線」の脚本家・君塚氏が、雑誌で「踊る大捜査線は、アンチ・太陽にほえろ!」という表現を用いていた記憶がありますが、いうなれば「太陽にほえろ!・シンパシー」といったドラマでしょうか。
 実現にごく微かな希望を持ちながら、ひとつのキッカケになればと思い、「プロフェッショナル」と題したお話を、このページ上で練っていきたいと思います。


放映時期

 平成14年(2002年)7月〜9月期
 ※サッカーワールドカップ終了直後


登場人物

安曇 雅治(27)…警視庁陸上部に所属していたが、廃部に伴い、「機動捜査隊」の2軍である「第二機動捜査隊」、通称「二機捜」東部方面隊に配属されることとなった刑事。巡査。独身。昭和49年8月30日生まれ、東京都出身。中学から陸上(長距離)を始め、城東大学のときには箱根駅伝に出場した経歴がある。警察官になったのは、9歳(小学校4年春)のとき見たある刑事ドラマの影響。本人は、警察に入ってからは陸上を続けるつもりは無かったが、警察学校を卒業し交番勤務を1年半終えた平成11年4月、陸上部配属の命令が下り、以降3年間各種大会に「警視庁」のナンバーカードを付け出場してきた。

小沢 美雪(26)…「機動捜査隊」、通称「機捜」の女性刑事(階級は巡査)だったが、ある事件に関係した少女の自殺を止められなかったことで辞職。独身。昭和50年10月3日生まれ、長野県安曇野出身。長野県内の高校を卒業後都内の短大に進学。アルバイト先で起きた盗難事件の捜査に訪れた女性刑事に憧れ、短大を中退し、警察官となった。勤務経歴は、平成7年4月〜平成8年3月・藤野警察署東砂交番勤務。平成8年4月〜平成12年3月常盤署刑事課勤務。平成12年4月〜機動捜査隊東部方面隊。辞職の日、故郷の地名を名字にもつ安曇と出会い、関係を深めていくこととなる。

秋山 武徳(40)…「二機捜」の班長。警部。平成9年8月に警部に昇任し、矢木警察署の捜査係長をしていたが、警察学校同期で、秋山より1年遅れて警部に昇任した杉沢宏治が人事担当になった直後の平成11年5月、現在の職に配置転換となった。実質的な左遷人事ではあったが、「それぞれの持ち場で職務を全うするのが指命だ」と公言し、班員たちから絶大な信頼を得ている。平成8年には妻を山岳遭難事故で亡くしている。子供はいない。

杉沢 宏治(40)…警視庁人事部係長。警部。秋山とは同期で良きライバルで、警部補までは励まし合いながら昇進してきたが、警部昇任で秋山に差をつけられたことから関係が悪化。以来、出世欲だけの男となる。

谷川 良彰(32)…「二機捜」班員。巡査部長。鑑識活動を行う鑑識係員だったが、「機捜」勤務を志しており、平成13年4月、とりあえず「二機捜」配属となった。コンピュータ関係の専門学校を卒業しており、ネットワーク犯罪にも関心がある。既婚。子供はまだない。

佐渡 堅(35)…「二機捜」班員。巡査部長。ひき逃げなどの捜査を行う「交通特殊捜査班」に所属していたが、平成12年4月、部門間交流で「二機捜」勤務となる。既婚。2歳になる娘がいる。

田端 秀平(51)…「二機捜」主任。警部補。

鳥羽 浩一(29)…「二機捜」班員。巡査部長。

青柳 陽子(24)…「二機捜」庶務。


キャスティングイメージ

安曇 雅治(27)…
小沢 美雪(26)…中山忍
秋山 武徳(40)…中井貴一
杉沢 宏治(40)…佐藤浩市


ストーリー

 陸上部などに所属する警察官は、いわゆる実業団的意味合いと、警察官として素人であるという蔑んだ意味とを併せて、部内で「ノンプロさん」と呼ばれている。組織改革により陸上部が廃部となり、安曇雅治(27)が配属された先は捜査のプロ集団・「機動捜査隊」の2軍的存在である、「第二機動捜査隊」。通称「二機捜」と呼ばれるそこは、機捜隊員への登竜門という一面を持つ反面、捜査部門のエリートコースを外された者の「窓際」でもあった。
 安曇が初出勤した日、「機捜隊」からは女性刑事・小沢美雪(26)が職場を去っていく。安曇は偶然、同僚に見送られ職場を去る彼女を見かけ一目ボレしてしまう。
 美雪は、中堅のコンピュータ関連企業・××テクノロジー役員による横領事件の捜査の過程で、「一連の事件の責任をとる」と遺書を残し自殺した男性社員・新木利雄(29)の恋人、島田由紀(25)の後追い自殺を止められなかった責任を感じ、辞職したのだった。
 ある日、公園のベンチで空を見つめ続ける彼女を見つけた俊輝は彼女に声をかける。美雪は、自分の故郷「安曇」との地名を名字にもつ俊輝に少しばかり関心を持つようになる。「ノンプロ」の看板を返上し、プロフェッショナルと呼ばれるべく奮闘する雅治、そして…


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Update 2008/3/8