黒部そして立山へ(富山県 黒部・立山 2006.10 by 提灯鮟鱇)


人通りのほとんど無い早朝の宇奈月温泉からトロッコ電車に乗って欅平へ。
ここから秘密の通路を辿って黒四発電所を見学。さらに上流に遡り黒部ダムに到着。
ダムからは紅葉見物のあふれるばかりの観光客と一緒に立山黒部アルペンルートの
乗客となり立山連峰の山腹に穿たれたトンネルを抜けて室堂へ。そこは白銀の世界。

【 トロッコ電車の鉄橋 】

宇奈月から欅平まで黒部峡谷鉄道のトロッコ電車が走る。現在は観光電車だが、その昔はダム建設資材を運ぶための工事用鉄道。



【 黒部川第四発電所 】

黒部ダムからおよそ10Km下流の地下に発電所はある。ダムから導かれた水圧により4基の発電機が高速回転のうなりを発して33万5千KWの電力を生むという。



【 黒部ダム 】

観光放水中の黒部ダム。このダムに湛えられた水が黒四発電所に導かれ電力になる。 原子力発電所に較べれば出力は小さいが後世に放射性廃棄物を残すことはない。



【 立山ロープウェイ 】

黒部平の紅葉に浮かぶ立山ロープウェイ。 途中に支柱が1本も無く標高差およそ500mをあっけなく7分で結ぶ。



【 白銀の立山連峰 】

どこかで聞いたような気もするが、紅葉の黒部からトンネルを抜けると白銀の世界だった。 真っ白い立山連峰が快晴の青空に映える。



【 立山残照 】

日本海に沈む太陽の夕映えが立山連峰を染める。気温が急速に下がり体が震えてくる。 雷鳥の姿を求めたが迫りくる夕闇が白い雪さえも包み込んでいく。



【 剱岳 】

剱岳にも雪が積もり始め冬の姿に変わろうとしている。昨年夏の 剱岳登山を思い出す。 あの時泊まった剣山荘は、その後の大雪の被害により今年は1年間休業したまま。



【 ナナカマド 】

天狗平から弥陀ヶ原に至る登山道でナナカマドが真っ赤に燃えていた。 ほんの僅か下っただけで、ここにはまだ雪の訪れはない。



【 称名滝 】

室堂高原の水を集めて4段に落ちる落差350mの称名滝。 膨大な水量と落差が生み出す水音は、はるか遠くその姿が隠された場所からも聞くことができる。



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黒部峡谷の見事な紅葉と隣り合わせに立山の白銀の世界。 銀世界の冷たい空気が紅葉の美しさを引き出しているのですね。 日本の素晴らしい雄大な紅葉の画便りありがとうございます。(十三里)
 
 
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