西川忠志(にしかわただし)
1968年生まれ。TBSドラマ『心変わり』でデビュー。NHK朝の連続ドラマ小説『凛凛と』、大河ドラマ『秀吉』などに出演。映画は萩庭貞明監督『遊びの時間は終わらない』で初出演の後、島田紳助監督作品『風、スローダウン』に出演。印象を残す。本作では、比呂司の変化に戸惑う青年・亘を、端正な顔立ちと持ち前のキャラクターで演じた。その他、舞台パルコ劇場「ジェフリー」では9つのユニークな役を演じ、舞台人としてもその実力を大いに評価された。
吉本多香美(よしもとたかみ)
1973年生まれ。JR東海“クリスマス・エキスプレス”でデビュー、5代目ヒロインとして注目される。学業を中心としながらモデルの仕事を続け、テレビの海外レポート、テレビ「ウルトラマン・ティガ」などに出演。映画は本作が初出演ながら両性具有という難役に挑み、揺れ動く多感な主人公を、繊細で新鮮味溢れる演技で好演した。
田村翔子(たむらしょうこ)
1967年生まれ。ファッション雑誌やCFのモデルとして活躍し、そのオリエンタルな顔立ちと神秘的な雰囲気で注目される。君塚匠監督『喪の仕事』で映画デビュー。その他石井輝男監督『無頼平野』や『宇宙貨物船・レンムナント6』、テレビドラマに多数出演。また、昨年は蜷川幸雄演出の舞台「零れる果実」にも出演。本作ではどこか影のある主人公の母親を演じる。
草村礼子(くさむられいこ)
1940年生まれ。劇団炎座と国芸を経て劇団東京小劇場の幹部女優として16年間活動する。その後フリーとなり『はね駒』、『君の名は』などテレビや映画に出演。周防正行監督『Shall we ダンス?』では作品の要となるたま子先生を演じ、印象を残す。また自作自演の一人芝居『じょんがら民宿こぼれ話』で第十一回種田賞、平成二年度文化庁芸術賞を受賞。
筒井康隆(つついやすたか)
1934年生まれ。会社に勤務する傍らSF同人誌「NULL」を創刊、「お助け」でデビュー。「虚人たち」で泉鏡花賞、「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞、「朝のガスパール」で日本SF大賞をそれぞれ受賞。他に「時をかける少女」など著作多数。“断筆宣言”後は作家活動以前より行っていた俳優活動も展開。映画では原作・製作も努めた内藤誠監督『スタア』に初出演。その他、自作が原作となった鈴木則文監督『文学賞殺人事件・大いなる助走』、和田誠監督『恐がる人々』、伊藤秀裕監督『男たちの描いた絵』にも出演。1996年12月、“断筆”を解き、執筆活動を再開させた。
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永島敏行(ながしまとしゆき)
1956年生まれ。東陽一監督『サード』、根岸吉太郎監督『遠雷』で演技派俳優として大いに評価される。その後も様々な役柄に取り組み縁起の幅を広げていく。他に、神代辰巳監督『赤い帽子の女』『噛む女』、石井隆監督『GONIN』、金子脩介監督『ガメラ2・レギオン襲来』など出演作多数。本作では、その精悍な風貌と渋さのある演技で、しっかりと脇を固める。
菊池則江(きくちのりえ)
1970年生まれ。グラビアクイーンから本格的に女優に転身。『土曜ワイド劇場』、『火曜サスペンス劇場』、『星の金貨』などに出演。桑原茂一がスネークマンショウを映画化したTBS『大帝国劇場』ではコケティッシュな色気でフランス風コントに挑戦。そのコントセンスを大いに評価された。本作では主人公を女性へと変貌させる看護婦を演じ、不思議な存在感を出している。
浜田光夫(はまだみつお)
1943年生まれ。若杉光夫監督『ガラスの中の少女』で吉永小百合と組んで映画デビュー。純朴な風貌と爽やかな演技で人気を博し、その後も中平康監督『泥だらけの純情』、斉藤武市監督『愛と死をみつめて』といった青春純愛映画に、吉永とコンビで次々と出演。近年では、様々な役柄に挑戦し、脇役ながら個性派俳優として活躍している。
鈴木清順(すずきせいじゅん)
1923年生まれ。松竹で助監督を努めた後、日活に移り監督デビュー。その後、独自の美学のもとに『東京流れ者』、『ツィゴイネルワイゼン』などを発表、多くの熱狂的なファンをつかむ。その一方で、俳優としてもテレビや映画で活躍。仙人のような風貌で、人を喰ったような独特のキャラクターが受けている。
伊藤弘子(いとうひろこ)
1937年生まれ。木下恵介監督『喜びも悲しみも幾歳月』で映画デビュー。その後『風前の灯』『この天の虹』『笛吹川』と、木下作品に続けて出演。品のある顔立ちと雰囲気が買われ、『関東無宿』『刺青一代』といった鈴木清順作品にも出演、好評を博す。本作では、かつて監督と俳優の関係だった鈴木清順と共演。抑制された演技を見せた。
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