特別企画:炭火が緑に写る理由っ(密田@朝日ネットさんからの投稿)

 
左側のグラフは、燃えている木炭からでている光の波長とつよさ。 右側は、フィルタをつかった色分解の例。 ようするに、肉をも焼くほどのエネルギーをもった近赤外線が 3つのフィルタを突き抜け緑のCCDに達してしまったということなのです。 しかし、この現象はなかなかおもしろい。

さらなる詳細な解説です。
ホームページの絵をみたとき、蛍光灯の光のもとで撮った写真が緑色っぽくなる現象 (人間の視感度とフィルムの視感度の差が原因)を思いだしたのですが、 すこし違うようにも感じたのです。
高温になっている炭は熱輻射による広い範囲の波長の電磁波(光)をだします。 が、しかし、可視光である“緑の光”のみ、あんなに強く出しているとは 思えないのです。
CCD(ホト(笑)ダイオード)は可視光領域だけの光を感じるんぢゃなく、 可視光をすこしはずれた近赤外光にも弱いながらも応答するし。
QV-10のCCDが近赤外を捉え、それが緑の信号として出力したと 考えれば説明がつきそうです。
もし、カラー分解(?)するさいに用いる光学フィルタの性質が完璧ぢゃないと、 CCDは近赤外の光を受け、電気信号を出力するってことになり、 それがもし緑のCCDならば人間の目に「見えない近赤外光」が「緑に見える」 ということが起こりうる。
(赤く見えていれば、不思議な現象だという発見はなかったはず)
QV-10、赤外ストロボと併用すれば夜間にのぞきカメラとして応用できそうです。

0.9ミクロン程度の赤外線リモコン(可視光も弱くでるものがある)の発光部 を写してみると、もしかしたら緑色に写るかも。

(注)可視光はおおざっぱに波長が0.4〜0.7μm(ミクロン)で、 それより波長が長いのが赤外線、そのうち0.8〜30μm以上が近赤外線、 30〜300μmが遠赤外線(FIR:farinfrared)ふぁーいんふられっどです。
それ以上がマイクロ波。
ちなみにレーザー光はふつう単一波長のごく狭い範囲の光です。
発光ダイオードはもうちょっと広く、 輻射光は、可視光から遠赤外までの広い範囲の波長をふくんだスペクトル の曲線になってます。
高温になるほど波長のピークは短いほうに移行し 可視光領域のスペクトルも強くなる。
最初は赤く暗く、熱くなるに従って、だんだん白っぽく輝いてくる。

をを。みつたどの。なんと図版入りの解説を送ってくださいました。すげぇ。 感謝いたします<(_ _)>。しかし、まだよぉわからんどぉ←バカ

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