2025.10.22
元々はNHKBS4K放送だった番組のNHKBS再放送「街角ピアノスペシャル 角野隼人ポーランドを行く」を観た。なかなかのもの。
ショパンが使っていたピアノの演奏。内省的な音。
ジャズピアニストとの即興演奏。対話。
トイピアノ博物館には変わった楽器も多くあった。
コンサートではプリペアドピアノとグランドピアノの2台で「ボレロ」を演奏した。
避難してきたウクライナ人の協会で「We are the world (USA for Africa)」に挿入する形でウクライナの国歌「ウクライナは亡びず」を演奏した。(こういうのはちょっと感動する。)
マイダネク収容所の話。大勢の収容者を集めて銃殺するときに大音量で威勢の良い音楽が流された。(音楽も科学も使われ方次第というところはある。科学で僕が悩んだ問題を音楽で高橋悠治が悩んだということに気づいた。中島みゆきが言葉について悩んだのも同じ。科学や音楽や詩を否定するのではなく、むしろその源泉を究めなくてはならない。)
映画『戦場のピアニスト』のモデルとなったシュピルマンの足跡。(隠れ家を見つかった時ナチスの将校の前でピアノを弾いて、彼は見逃された。音楽が心を動かしたからである。)ガザを想起させるワルシャワ蜂起の話。(そうそう、この時すぐそばに待機していたソ連軍は蜂起に加勢しなかった。)
シニア音楽家専用の老人ホームでは、シュピルマンと共演していた奏者と会って、フォーレの「レクィエム」を演奏。
多分地上波でも再々放送されるだろう。
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