2016.02.11

      2人で「ムシカ」での「さちこのゆるクラコンサート」に行ってきた。チェリストの末永幸子さんが主催している。ピアニストは梶矢民子さん。曲が面白そうだった。昔、霧降高原で試みて諦めたフルート版のメンデルスゾーンピアノ三重奏曲である。フルーティストは根石照久さん。前半はその大曲だけであった。根石さんのフルートは正確できびきびしているが、ストレートな吹きかたである。第1楽章では先輩のメンバーに気を使っているのか、硬い感じ。もっともこれは合わせるのが大変な曲だし、ヴァイオリンと違って、チェロに溶け込む感じもないから、のびのびと吹くのも難しいだろうと思う。しかし、第2楽章の後半のソロから俄然よく歌うようになった。続く2楽章も急速テンポで軽快に飛ばしていて、なかなか良かった。タンギングが素晴らしい。それにしてもフルートには難しい。よくやったなあと思う。チェロは管楽器が相手だとやりにくいようで、盛んに弓に松脂を塗っていた。ピアノは素晴らしかった。冷静に的確に曲作りをしていて、主役兼まとめ役という感じである。

      後半は小曲。クライスラーの「愛の喜び」。続いて「愛の悲しみ」とピアフの「愛の賛歌」をチェロとピアノでやった。続いてフルートとピアノで、「青春の輝き」、「Top of the World」、「春よ、来い」。これらは高木綾子の愛奏曲集にあったものだろう。次はまた3人で、根石さんがアルト・フルートに替えて「シー」(映画「ノッティングヒルの恋人」の主題歌、元々はアズナブールの曲https://www.youtube.com/watch?v=l9JIyaT61qo)。更に元に戻してタンゴ「Por una Cabeza」は知らない曲。「チャップリン・シネマ・ミュージック・メドレー」(西川利夏 編曲)は一見易しそうなのでやってみようかと思った。アンコールは根石さんが見つけてきたグルジアのV. Azarashviliの曲「ノクターン」。素晴らしい曲である。YouTubeで見るといろんな編成で演奏されている。http://nicoco.net/sm15751846 に楽譜付きの動画がある。

  何やかやとYouTubeを見ていたら、メンデルゾーンのヴァイオリン協奏曲をフルートで吹いていいる人が見つかって、びっくりした。Jasmine Choiという人。https://www.youtube.com/watch?v=AFyQbwY0wTI
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