190115
世界のドキュメンタリー(2018.6)『私の脳を治せますか?』BBC2017年

      脳出血で、視覚野から角回への経路を失った患者(文章が読めない)がリポーターになって、脳の手術はどこまで信頼できるのか?を探る。

・・DBS(脳深部刺激法):パーキンソン病緩和手術で、視床下核に電極を埋め込んで固定し、電気刺激によって不随意運動を抑え込む。成功例が結構ある。
・・TMS(経頭蓋磁気刺激装置): 自閉症患者(表情が読み取れない)に共感を戻す。大脳新皮質の共感該当部分を刺激する。瞑想しているような感じ。治療の結果、他人の喜びや悲しみを感じやすくなった。怒りや苦しみなどの感情に飲み込まれてしまう。自閉症は自分を守る盾だったと気づいた人も居る。
→ これらは、脳神経の一部を刺激することで、強引に回路を作ってしまう。元には戻らない。
当然余計な回路も出来てしまうから、副作用もあるだろう。

・・オプトジェネティックス(光遺伝学):特定の脳神経細胞に遺伝子を導入して光に反応する神経を作る。外部からの光でその細胞だけを刺激できる。マウスで実験中。
→ マインドコントロールを物理的に行うので、倫理的な問題が生じる。

・・脳で想像したことを光学的に直接取り出して装置を動かす。眼からのフィードバックによって、無意識下で学習が進行する。
 
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