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ソール ミズガルズ蛇を釣り上げようとするソールとあまりの恐ろしさにすくむヒーミル

1. 1760年の写本より

2. 1790年に描かれたヘンリー・フュースリによる

アイスランド、キルキュバイの、オーラーヴル・ブリニョールヴソン尊士の写本(コペンハーゲン、アルナマグナイアン写本研究所所蔵 NKS1867 4to)より。

ヒーミルのびびっている様子が表情から見事に伺えますね。

ミズガルズ蛇が呼吸をして、水しぶきをあげているところは、鯨の潮吹きみたいですね。アイスランドは日本と同じく捕鯨が長い伝統としてありましたが、こんなところにも、その文化が反映されているような気がします。

この顔だけ出ている怪獣の全身を見たい方はこちらをクリック!

私も大好きなフュースリによるこの同じエピソードを題材にとったものです。

考えてみますと、左の写本と同じ時代なのですよね。

しかし、それにしては、画風が違いすぎます(笑)。アイスランドは18世紀になってもまだまだ中世的な感性が生きていたのだと思います。

P. A. Munch. Norrøne Gude- og Heltesagn. 1840. Rev. Jørgen Haavardsholm. Oslo: Universitetsforlaget,1996, 2.

 

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