北欧神話の文献案内
(邦文入門書をお奨め順にしました;外国文献も追加しました)
北欧神話へ戻る>>|最新更新9/feb/08 参考文献:入門書(お奨め順)>>、専門研究書>>、北欧歴史研究書>>、神話資料テクスト>>の順です。外国文献はその続きです>>。
- 菅原邦城著『北欧神話』東京:東京書籍、1984年. [北欧神話への入門書として日本語で書かれたものとしては最良の書。絶版だそうです。も、もったいなさすぎます! 一時デーヴィッドソンのペリカンブックス版入門書からの盗作という言われない評価を受けたこともありましたが、事実はそうではありません。オリジナルの解説書として優れています]
- 谷口幸男著『エッダとサガ:北欧古典への案内』新潮選書 東京:新潮社、1976. [中世北欧文学についての全般的な入門書。初学者必読。エッダ神話の主なエピソードはこれが一番簡単にわかる]
- グレンベック『北欧神話と伝説』山室静訳 新潮社、1971. [ヴィルヘルム・ペーター・グレンベックの邦訳。山室静さんはこの翻訳と『北欧の神々と妖精たち』とで、多くの日本人の心に北欧神話の面白さを植えた。初期の紹介の傑作の1つ。 ]
- 山室静『北欧の神々と妖精たち』 岩崎美術社、1977. [グレンベックの訳書と共に、日本人の北欧神話熱を煽った名文。 ]
- ライナー・テッツナー著『ゲルマン神話』上・下巻 手嶋竹司訳 東京:青土社、1998. [Reiner Tetzner, Germanische Götter- und Heldensagen (Stuttgart: Philipp Reclam jun. GmbH, 1992.); 新たなゲルマン神話についての物語が日本語で上梓されました。青土社から今まででていたものよりも、よく物語としてまとめられています。ドイツ語で固有名詞は統一され、巻末にドイツ語による固有名詞索引があります。と思っていたのですが、結構固有名詞に誤記があるという御指摘を受けました]
- 吉村貞司著『ゲルマン神話:ニーベルンゲンからリルケまで』東京:読売新聞社 、1972. [「神話」とあるが、実際はゲルマン民族の伝説についての分かり易い概説書です。人名などは独語の発音に基づいています。中世欧州の混乱期からの説明は入 門書として恰好の読み物! ケルト系の伝説以外の系譜を追いたい人には是非おススメ]
- 『図説世界文化地理大百科 ヴァイキングの世界』熊野聰監修 東京:朝倉書店、1999. [神話自体については詳しくはないもの、各地の写真の入った歴史解説は神話を伝えた人々の生活文化をよく伝えてくれます]
- 山室静『北欧の神話 : 神々と巨人のたたかい』 筑摩書房、1982. [インターネット上でもっとも人気の高い、入門者用の再話です。]
- P. コラム著 『北欧神話』 尾崎義訳 岩波少年文庫、1996. [質の高い北欧神話の再話。子供用]
- R. I. ペイジ著『北欧の神話』井上健訳. 東京:丸善ブックス、1994年. [R. I. Page, Norse Myth (London: The Trustees of the British Museum, 1990). 軽い読み物としては面白い]
- フレデリック・デュラン著『北欧文学史』毛利三弥、尾崎和郎共訳. 白水社、 文庫クセジュ、1977. [少々古いとはいえ限られたスペースに文学史を簡潔に紹介したものとして良き手引き書。 神話については最初に記述がある]
- アーサー・コットレル著『ヴィジュアル版 世界の神話百科:ギリシア・ローマ/ケルト/北欧』松村一男、蔵持不三也、米原まり子訳 東京:原書房、1999. [またまた原書房の訳本・・・。せっかく訳すのならば、コットレルさんの本などに(略)。松村一男先生のような、既に素晴らしい訳本を数多く出されている方が、入門書としてどうしてこれを選ばれたか、不思議に思いました。ただ、松村一男先生は、「北欧神話」を訳されてはいらっしゃらない御様子です。しかし何をおいてもこの本の長所は、カラー図版の多さでしょう。これは他に追随を許しません。本文の内容はともかく、絵だけでも十分堪能できます。古典・ケルトは知らず、肝心の北欧神話の述懐には著者コットレル先生の超オリジナルな解釈が随所に見られ、初心者にある種の偏ったイメージを与えてしまう危険は確かにあります。固有名詞にはとても慎重に取り組まれたようで、目を奪う絵や写真も見物です!]
- E.トンヌラ、G. ロート、F. ギラン著『ゲルマン、ケルトの神話』清水茂訳 新版 東京:みすず書房、1975. [E. Tonnelat, Mythologie Germanique, G. Roth & F. Guirand, Mythologie celtique (Paris: Librairie Larousse, 1935).薄いが、中身は厚い。固有名詞はフランス語もしくはドイツ語に基づきます]
- ドナルド・A・マッケンジー著『北欧のロマン:ゲルマン神話』東浦義雄、竹村恵都子共訳 東京:大修館、1997. [ごく最近の翻訳書でも、ほとんどold fashionedの原典(Donald A. Mackenzie. Teutonic Myth and Legend(1912))からのもので、新しさはありません。さすが英国文化研究の第一人者東浦先生ですので、固有名詞には問題はあるものの、巻末のゲルマン神話小事典は入門者にもそうでない者にも簡便さにおいて大いに役立ちます。原語表記がないのが惜しまれます。また20世紀初頭の英国文人、たとえばC.S.ルイスなどが受けた影響を学ぶ人には、大変貴重な本です]
- 山室静著『サガとエッダの世界:アイスランドの歴史と文化』東京:社会思想社、1982. [北欧アイスランド文化を日本に紹介した草分けの人物による紹介。下の『アイスランド』と内容はほとんどかぶっています。入門者用]
- ---著『アイスランド』精選復刻紀伊國屋新書 東京:紀伊國屋書店、1994. [山室静氏のアイスランド紀行記。山室氏の文章も文体も、著者の素直なロマンティシズムがそのまま香ってきます。この文章に惹かれて北欧ファンになった世代の最後が私くらいの層だと思っています。こういうものは下手な学術的な批評を凌駕するものだと思います]
- キーヴィン・クロウスリ=ホランド著『北欧神話物語』山室静、米原まりこ共訳 . 新版. 東京:青土社、1992. [同翻訳書『北欧神話』1983年の改訂版。物語性をより正しく表した新表題は、改良と申しても良いと思います。北欧神話についての古いイメージを感じさせる本書は、実は子供用に書かれた原書の性格を表しています。。固有名詞には大いに疑問があってなかなか首肯できかねます。日本では最も読まれているものの一つですが、あまりお薦めできないのが残念です]
- H. R. エリス・ディヴィッドソン著『北欧神話』米原まりこ、一井知子共訳 東京:青土社 、1992年. [原書は良書ながら、訳には注意が必要。本著書の著作としてはDavid son, H. R. Ellis. Gods and Myths of Northern Europe. Harmondsworth: Pelican Books, 1975.は、入門書としても研究書としても大変有益。こちらの方は、東京書籍から翻訳が出る予定でしたが、残念至極!中止だそうです!!!!]
- ペーテル・ハルベリ著『北欧の文学:古代・中世編』岡崎晋訳. 東京:鷹書房、1990年. [固有名詞に難あり。あまり薦められません]
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- フォルケ・ストレム著『古代北欧の宗教と神話』菅原邦城訳. 京都:人文書院 、1982. [北欧神話の研究書として最良書の一つ。神話に見られる記述と考古学的な研究との融合。北欧神話の碩学の真骨頂!!!]
- ジョルジュ・デュメジル著『デュメジル・コレクション2:ゲルマン人の神話と神々/セルウィウスとフォルトゥナ』松村一男、高橋秀雄・伊藤忠夫訳 ちくま学芸文庫、2001. [北欧神話の研究論文は前者、松村一男氏の訳出による必読論文。知の遊戯とはこのようなものを言うのだろうと思います]
- ジョルジュ・デュメジル著『ゲルマン人の神々』松村一男訳. 東京:日本ブリタニカ、1980. [構造主義的解釈の最良書]
- K. ハストロプ編『北欧の世界観』「北欧社会の基層と構造」第一巻 菅原邦城・新谷俊裕訳 東京:東海大学出版局、1996.[歴史あるいは民俗学の書物でもあるが、その観点から神話を見ていることで興味深い]
- ステブリン=カメンスキー著『神話学入門』菅原邦城・坂内徳明共訳. 東京:東海大学出版局、1980年. [巻末にスノリのエッダ「詩語法」抜粋訳がある。必読書の一つ]
- ---. 『サガのこころ―中世北欧の世界へ』菅原邦城訳. 東京:平凡社、1990年. [神話自体を扱っているのではないけれど、歴史を語る北欧人の精神を解説してくれます]
- エーリック・ニレーン、ヤーン・ペーデル・ラム著『ゴトランドの絵画石碑:古代北欧の文化』岡崎晋訳 東京:彩流社、1986. [神話を題材にした多くの石碑についての考古学的研究の成果]
- 尾崎和彦著『北欧神話・宇宙論の基礎構造―「巫女の予言」の秘文を解く』明治大学人文科学研究所叢書、東京:白凰社、1994年. [先行研究についての詳細な紹介は有益。これまでの研究への批判的な意見には注意が必要だが、研究者達の著書の書誌は必読]
- ヘルマン・パウルソン著『オージンのいる風景:オージン教とエッダ』大塚光子 、西田郁子、水野知昭、菅原邦城共訳 東京:東海大学出版会、1995. [エディンバラ大学英文科の名誉教授である著者が、日本でのみの出版を意図して書 かれた神話論。但し、序に訳出された「巫女の予言」はノルダルの訳本からの抜粋であり、著者の用いた版とは異なっているのが難点]
- 阿部謹也著『西洋中世の罪と罰:亡霊の社会史』東京:弘文堂、1989. [ゲルマン民族の死生観に繋がる珍しいテーマを扱っている]
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- ヨハネス・ブレンステッズ著『ヴァイキング』荒川明久、牧野正憲共訳 京都:人文書院、1988. [歴史考古学的視点からルーンや祭祀を研究した骨太の書]
- J. L. バイヨック著『サガの社会史:中世アイスランドの自由国家』柴田忠作, 井上智之共訳 東京:東海大学出版会、1991. [国際サガ学会でも聴衆をうならせるプレゼンテーションの腕を持つ筆者の出世作]
- ---著『アイスランド・サガ :血讐の記号論』柴田忠作訳 東京 : 東海大学出版会 , 1997. [タイトルは少々誤解しそう。歴史学の研究書です。サガのtextではありません。原著書はFeud in the Icelandic Sagaといいます]
- ヒースマン姿子著『ヴァイキングの考古学』世界の考古学11. 東京:同成社、2000. [北欧神話の理解に不可欠な歴史的な知識を、最新の科学的研究から検証した入門書! これまでの時代遅れの学説を吹っ飛ばす、新進気鋭の学者による書き下ろしです]
- 『図説世界文化地理百科:ヴァイキングの世界』朝倉書店、1999. [名古屋大学の熊野氏を中心に、James Campbell著_The World Atlas of the Vikings_を翻訳!ただ、恐ろしく高値だっ!]
- 熊野聰著『北の農民ヴァイキング:実力と友情の社会』東京:平凡社、1983.b
- ---著『北欧初期社会の研究』東京:未來社、1986.
- ---著『サガから歴史へ―社会形成とその物語』東京:東海大学出版会、1994.
- ビルギッタ・ティングダール著『スウェーデン史速歩き ヴィーキングから福祉国家まで』村井誠人監修、ヒースマン姿子訳 東京:青雲社、1999.
- 『ヴァイキングの文学』週刊朝日百科世界の文学31 東京:朝日新聞社、2000. [蔵持不三也氏によるサガの一部の解説がありますが、『エッダ』についての記述などは不正確なところもあり。北欧の文学を「アメリカ文学」の範疇に入れて出版する編集部に?]
- 『世界の博物館14:スウェーデン・デンマーク野外歴史博物館』東京:講談社、1978. [岡崎晋氏の北欧神話への言及が載っていますが、そこのところは写真を中心に観て下さい。入門者にはイメージの強い写真が良いかも知れません]
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- 『エッダ:古代北欧歌謡集』谷口幸男訳 東京:新潮社、1973. [古エッダの全訳としては現在の所唯一かつ最良(ところどころに誤訳があるので注意して下さい)。巻末に『スノリのエッダ』 の「ギュルヴィ惑わし」が収められています。絶版が惜しまれていましたが、最近復刊したようです]
- 『エッダ、グレティルのサガ』松谷健二訳. 1971 中世文学集。 東京:ちくま文庫、1986. [1966年の筑摩世界文学全集からの文庫版。解説は、所々に古い説も見られるが、良 い入門の辞になっている。エッダは抄訳で、日本語の表現として分かり易い解釈にな っている。あまり薦められない]
- 『エッダ』スノリ・ストゥルルソンも参照。
- サクソ・グラマティクス著『デンマーク人の事績』谷口幸男訳. 東京:東海大学出版局、1993. [デンマークの歴史であるが、その興りが神話時代にさかのぼれます。スノッリの『エッダ』と並んで散文で書かれた北欧神話の第一義的テクストです。必読]
- 『フィンランド国民的叙事詩 カレワラ』森本覚丹訳 上・下巻 東京:講談社学術文庫、1983. [『フィンランド叙事詩 カレワラ』上・下巻 東京:酣燈社、1951年版の再版。巻末に固有名詞語解、訳者による小論「『カレワラ』に依る音楽」を追補した]
- シーグルズル・ノルダル著『巫女の予言』菅原邦城訳 東京:東海大学出版局、 1993年. [基本的な解釈による神話詩の訳.]
- スノリ・ストゥルルソン著『エッダ』「詩語法」訳注. 谷口幸男訳. 『広島大学文学部紀要』第43巻(1983年):1-122.
- オラウス・マグヌス著『北方民族文化誌』上・下巻 谷口幸男訳 広島:溪水社 、1992. [Olaus Magnus. Historia de gentibus septentrionalibus (Rome, 1555)興味深い本という意味では、なかなかこれに勝るものを見つけるのは難しいです]
- 『アイスランド・サガ』谷口幸男訳. 東京:新潮社、1979. [「エギルのサガ」「グレティルのサガ」「ラックサー谷の人びとのサガ」「エイルの人々のサガ」「ヴォルスンガサガ」「ニャールのサガ」が収められている。随所に異教の神への言及がある。特に「ヴォルスンガサガ」は下の菅原訳と共に神話ファン必読でしょう]
- 『アイスランド サガ:スールの子ギースリの物語』大塚光子訳. 東京:三省堂、1987. [ギスリのサガ (Gislasaga)の邦訳。運命の女神の編む糸に翻弄される英雄の一生を描いています。異教ヴァイキング時代の一種の理想像を垣間見るのです]
- 『サガ選集』日本アイスランド学会編. 東京:東海大学出版局、1991. [巻末には用語解説があり、中世北欧(アイスランド)についての知識を補います]
- 『ゲルマン北欧の英雄伝説―ヴォルスンガ・サガ』菅原邦城訳. 東京:東海大学出版局、1979. [ワーグナーの楽劇『ニーベルンゲンの指輪』の基となった、ゲルマン民族の伝説の北欧ヴァージョン「ヴォルスンガ・サガ」V嗟sunga saga。註が有益]
- 辺見葉子、伊藤盡著、吉田敦彦監修『国際理解にやくだつ世界の神話5:ヨーロッパの神話』東京:ポプラ社、2000. [お買いあげいただいた方々に心からの感謝を申し上げます。子供用の絵本です。編集部のご尽力に心から御礼申し上げます・・・ってこれでは紹介文になりませんね(涙)]
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- 詩のエッダ
- Edda: Die Lieder des Codex Regius. Text. Ed. Gustav Neckel. 5th ed. Hans Kuhn. Heidelberg: Carl Winter, 1983.
- Poems of the Elder Edda. Rev. ed. Tr. Patricia Terry. Philadelphia: U of Pennsylvania P, 1990.
- The Poetic Edda. Tr. Lee M. Hollander. 2nd ed. Austin: U of Texas P, 1962.
- The Poetic Edda. Tr. Carolyne Larrington. Oxford: OUP, 1996.
- The Poetic Edda. Volume One: Heroic Poems. Ed. and tr. Ursula Dronke. Oxford: Clarendon, 1969.
- The Poetic Edda. Volume Two: Mythological Poems. Ed. and tr. Ursula Dronke. Oxford: Clarendon, 1997.
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スノッリのエッダ
- Snorri Sturluson. Edda. Tr. and ed. Anthony Faulkes. London: J. M. Dent, 1995.
- ---. Edda: Prologue and Gylfaginning. Ed. Anthony Faulkes. London: Viking Society for Northern Research, U College, 1988.
- ---. Edda: Hátatal. Ed. Anthony Faulkes. Oxford: Clarendon, 1991.
- ---. Edda: Skáldskaparmál. 2 vols. Ed. Anthony Faulkes. Oxford: Clarendon, 1998.
- ---. Edda Snorra Sturlusonar. 3 vols. Kopenhagen: Sumptibus Legati Arnamagnaeani, 1848-87.
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- サガ
- Snorri Sturluson. Heimskringla: History of the Kings of Norway. Tr. Lee M. Hollander. Austin: U of Texas P. 1964.
- Snorri Sturluson. Heimskringla: Sagas of the Norse Kings. Tr. Samuel Laing. 1844. Revised with introduction and notes by Peter Foote. Everyman's Library. London: J. M. Dent, 1961. [1844's out-of-print edition is now available in sacred-texts.com]
- Snorre Sturlason [Snorri Sturluson]. Heimskringla or the Lives of the Norse Kings. Ed. with notes by Erling Monsen. Tr. with assistance of A. H. Smith. Cambridge: W. Heffer and Sons, 1932. [Out of print]
- Snorri Sturluson. King Harald's Saga: Harald Hardradi of Norway. Tr. From Snorri Sturluson's Heimskringla. Tr. Magnus Magnusson and Hermann Pálsson. London: Penguin, 1966.
- Völsunga Saga: The Story of the Volsungs and Niblungs, with Certain Songs from the Elder Edda. Tr. Eiríkr Magnússon and WIlliam Morris. Ed. H. Halliday Sparling. London: The Walter Scott P, n. d.
- The Saga of the Volsungs : the Norse epic of Sigurd the Dragon Slayer. Tr. Jesse L. Byock. Berkeley: U of California P, 1990. [Reissued by Enfield Lock : Hisarlik Press, and the Penguin Book edition now being available]
- The Saga of the Volsungs : the Norse epic of Sigurd the Dragon Slayer. Tr. Jesse L. Byock. Enfield Lock : Hisarlik Press , 1993
- The Story of Grettir the Strong. Tr. Eiríkr Magnússon and William Morris. 1869. London: George Prior P, 1980.
- The Saga of the Jómsvíkings. Tr. Lee M. Hollander. Austin: U of Texas P, 1955.
- Njal's Saga. Tr. Magnus Magnusson and Hermann Pálsson. London: Penguin, 1960.
- The Saga of Gisli. Tr. George Johnston. Notes by Peter Foote. London: J. M. Dent, 1963.
- The Vinland Sagas, The Norse Discovery of America: Graenlendinga Saga and Eirik's Saga. Tr. Magnus Magnusson and Hermann Pálsson. London: Penguin, 1965.
- Laxdaela Saga. Tr. Magnus Magnusson and Hermann Pálsson. London: Penguin, 1969.
- Hrafnkel's Saga and Other Icelandic Stories. Tr. Hermann Pálsson. Harmondsworth: Penguin, 1971.
- Eyrbyggja Saga. Tr. Hermann Pálsson and Paul Edwards. London: Penguin, 1972.
- Egils Saga. Tr. Christine Fell. London: J. M. Dent, 1975.
- Orkneyinga Saga: The History of the Earls of Orkney. Tr. Hermann Pálsson and Paul Edwards. Harmondsworth: Penguin, 1978.
- Seven Viking Romances. Tr. Hermann Pálsson and Paul Edwards. Harmondsworth: Penguin, 1985.
Sorry, but the following part is yet to be come.
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