北欧神話辞典へ|バルドルの絵画イメージ

ヒュロッキン Hyrrokkin

スコーネ(スウェーデン)のヒュンネスタッドにある絵画石碑です。ヒュロッキンを描いていると認められています。

狼にまたがる女巨人ですね。手綱はやはり毒蛇なのでしょう。スノッリの描写のとおりです。

スノッリの『ギルヴィの惑わし』では、バルドルの

葬式の場面が語られています。

バルドルを載せた船はあらゆる船の中でも

最も大きかったので、海の中に押し出すことが

神々にはできず、このヒョルッキンを巨人の国

(ヨーツンヘイムル)に呼びにやらねばなりません

でした。

その力の凄いこと! ソールが思わずミョルニルで

倒したい、と思ったのは、もしかしたら、

その力の凄さに恐れを感じたからかもしれません。

 

それにしても、アイスランドのスノッリの描写と

スウェーデンのスコーネの絵画石碑の描いている人物が

なぜこれほどまで一致するのでしょうか・・・。面白いですね。

かつては、大西洋の北に一大文化圏が広がっていたことが伺われます。

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