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バルドル殺害の場面 その2

クリストファー・ウィルヘルム・エッケルスベア作

『バルドルの死』(1817年)

バルドルはイッグドラシルの樹の下に倒れています。正面は両目の開いているオージン。あまりのことに思わず両目が開いてしまったのかも知れません。向かって右はソール。柄の長いハンマーを握っています。向かって左にはバルドルの母フリッグが悲痛な面もちです。

ホズルの後にいるロキがほくそ笑んでいるのがわかります。正面奥の木の陰にいる三人は恐らくノルンたちだと思われます。

衣裳は古典主義に基づく典型的な画法によっています。

ノルウェー、オスロ市庁舎のバルドル殺害の場面では、ヤドリギが矢のように射られているように描かれています。
オスロのバルドル

エッケルスベア(Christoffer Wilhelm Eckersberg (1783-1853)はコペンハーゲン王立美術学院の教授でした。

コペンハーゲン王立美術学院所蔵

 

 

 

 

 

 

 

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バルドルを火葬(荼毘)にする19世紀以来の伝統的な想像図。

船に遺体を乗せて、火葬にするという風習は、異教的な色彩を持っていますね。

この絵は「ヴァイキングの火葬」という題名なのですが、ノルウェーの北欧神話学者

ムンクは、ディクシーはスノッリの『エッダ』のバルドルの火葬から着想を得たのでは

ないか、と私見を述べています。

(英国人画家 サー・フランク・ディクシー(1853-1928)画。1893年作品

マンチェスター市立美術館所蔵)

4. ヘレモーズルは、ヘルまでバルドルを迎えにいくが・・・。

hermodroghell

オーラーヴル・ブリニョールヴスソン尊師の写本より

(コペンハーゲン、アルナマグナイアン写本研究所所蔵、NKS1867 4to)

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5. ソックだけは泣かない・・・。

thock17世紀のアイスランドの写本から

(レイキャヴィーク、アルニ・マグヌースソン写本研究所所蔵 AM738 4to)

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