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- スキールニルは、フレイルのしもべです。フレイルは、ある日、フリズスキャールヴに座ります。そこはいつもはオゥジン/オーディンが座り、世界中を見回しているのですが、たまたまフレイルは、好奇心に誘われたのか、そこから一人の娘を目にします。ゲルズルという名のその娘は「山の巨人」の一族の娘で、世界でもっとも美しい娘だと言われます。フレイルがふさぎ込んでいるところへ、スキールニルがやってきて、その理由を尋ねます。その娘を手に入れないと死んでしまう、とまで言うフレイルは、スキールニルに、彼女への求婚を頼みます。スキールニルはフレイルの持っている剣を報酬として要求します。このために、フレイルは、ラグナロクの際、巨人ベリと戦うとき、武器を持たず、鹿の角で彼を殺すことになるのです。フレイルの剣は大変素晴らしく、それひとつが自分自身で戦うような剣なのです。この絵は、スキールニルがゲルズルに求婚しているところだと思うのは、彼が剣をさげているからです。
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