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2005年6月10日

 一昨日サッカー日本代表が世界最速でW杯出場を決めた余韻が覚めやらぬ中、梅雨のハシリの雨の渋谷にて、炎のメモリアル、ベルギー象徴派展(文化村)、ブルーレクイエム。
 最近仕事の疲れが溜っているので、朝も夜もユックリのシフトにしました! お陰でこの感想をアップ出来ました、最近の感想がアップ出来ぬまま溜ってますが、まあボチボチやってきますわ(^ ^)

 炎のメモリアル、なんと真直ぐに、消防士賛歌の映画を作ってくれたことよ! 丁寧に、何の捻りもなく、殉職する消防士さんを現代のヒーローとして描いてあり、見ている間はそこそこ楽しんでましたね。消防士の仲間内の、仲の良い様子の描写は、まあ悪くはなかったですし……。
 しかし今、考えてみると、その真直ぐさに却って偏りを感じてしまうのでした。カトリックの牧師のクスグリや、タバコの火を良く消さずに出動した消防士が殉職したりするのは特に、現在のアメリカの姿が垣間見えるようで、ウーン、と思ってしまいます……。恐らく、同じように感じた人は、多かったのじゃないかしら?
 作品の内容を脇に置いとくとすれば、トラボルタ、そして『レジェンド』の男優さんや奥さん、作品の雰囲気にマッチして、まずまずでしたね。火事のシーンの演出も良かったかな、そこそこの迫力じゃなかったでしょうか。

 ベルギー象徴派展(文化村)、まさに「象徴派」の持つ楽しさを、たっぷり堪能してきました。印象派大好きの私としては、1880〜1900年頃にこんな絵をセッセと描いていたとは……と、それが素直な驚きでありました(^ ^) しかし一番良かったのは、モネを連想させる、クノップフの水のあるパステルでした、すいません……。アンソールの絵は、全部目黒にあった奴ですね。
 どうでもいいですが、椅子に座ってるスタッフさん、ゴチャゴチャ喋るのは止めてね(^ ^)

 ブルーレクイエム、フランスのハードボイルド系(という訳でもないかな)サスペンス。最近では『DEMON LOVER』がありましたね、『ディーバ』なんかもそうですが、フランスの方はこういった、ちょっとクセのあるサスペンスが好きなんですね。しかし今考えると、『炎のメモリアル』と好対照ですね、同僚達の仲の悪さや、ラストに向かってどんどん死んでいく無茶苦茶な展開、ああ、こういう映画を見て自由な空気を思いっきり吸い込む気分、中々良いものです!