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2005年5月13日

 肌寒い中、渋谷にて隣人13号、池袋に回ってShall we Dance?、竹橋にてゴッホ展/孤高の画家の原風景。

 隣人13号、『アメリカンサイコ』の内容をそのままに、舞台を日本に移したような映画でした。ジャパニーズサイコムービーを作ろうという製作意図が分かったので、楽しんで見れる人は限定されるかも知れない異様な内容ではありましたが、まずまず楽しんで見れましたね。
 アパートの雰囲気など、それらしくて良かったですね。シドウ君は好演(というか怪演というか)でした、本作の前の映画は『いま会い』ですよね、色々とやってくれますね(^ ^) 『赤目』や『天国の本屋』の彼も、イメージピッタリでした。途中、子供の使い方だけは注意して下さいよ、と思いながら見てました……、シュッと出てきた鞄を撃った時、分かって、アッと思いましたが……。最後は、いじめられっ子が反撃していたら……という救いのある終わり方だったと思います、これは日本らしい工夫でしたでしょうか。
 13日の金曜日に本作を見た私でありました(^ ^)

 Shall we Dance?、リメイクは必ずオリジナルより落ちるものですが、本作は分かりやすくなっていて結構良かった、予想以上でしたね。
 まあギアとロペスの力が大きいのでしょう。特にギアの演技は、最初の疲れた顔から笑顔の最後迄、見入ってしまいました。中でも特に、それ以上の幸せが欲しかったという台詞から、エスカレーターで登ってくるところではジーンと来ましたね、私はこういう中級のハリウッド映画ではほとんど泣くことはないのですが、しかも一人者の私なのに、何故かチト涙ぐんでしまいました(^ ^) ロペスは今迄で一番でしたね、『イナフ』などは「何だこりゃ?」と思ったものでしたが……、本作では余計なことをせず、ダンスシーンも美しかったし、一番ハマッてましたね。スランドンもピッタリで、竹中役の男優も、太った黒人さんも頑張ってくれました。
 遺言作りの仕事にして、途中で独白を挿入していくのは一工夫、全体が締まりました。でもスカートが落ちるところ、家族に気付いてという件りも、原作のままやるとは思わなかった、何かヒネリが入るかと思いましたが……、アブスのくすぐりも伏線になっていたし、下手にいじらないことにしたのでしょうか。オリジナルの主題歌も良かったですね。
 本日必ず見なければならなかったのですが、渋谷や新宿には丁度良い時間のがなくて、池袋に出てしまいました。

 週末には時間を延長している美術館、夜は空いていることがあるので、ひょっとしたら……と思ってゴッホに行きました。が、竹橋に着くとやっぱり混んでましたね、また出直して同じだとイヤなので、我慢して見ることにしました。
 何だかんだいって、やっぱり夜のカフェが一番でしたね。種まく人、公園の小道、自画像なども素晴らしく、浮世絵は面白かった。病院に入ってからの絵は、以前文化村に来た時にも見たことがありますが、少しあだ花的感じがしますね。それから、セザンヌやモネ、ミレーなども、あまり人は見てないようでしたが、結構いい絵でしたよ。
 でも、もっとユックリ見たかった、こんなに混んでちゃあ……。皆さん、ゴッホはお好きなようですが、他の絵も見て下さいね。今はブリジストンや文化村、上野や清澄白河にも来てますから、どうぞお運び下さい、……と思いながら帰って来ました。