そろそろ終わりそうな展覧会がいくつかあるので、本日はユックリ朝寝などした後、ゴッホを見てから2本の予定を立てて、久し振りの展覧会だと思って出発! しかし竹橋に着くと、なんと40分待ちの行列が……。私、混んでる展覧会ほど敬遠したいものはありませぬ、映画だと立ち見をすれば良いだけですが、展覧会だと集中出来ないので……。それに、ゴッホ展はもう少しやっているのです。そこで急遽予定を変更、銀座でキャビンフィーバーを見た後、ブリジストン迄テクテク歩いて、印象派と20世紀の画家たち――モネ、ルノワールからピカソまでを見て来ました。
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キャビンフィーバー、あまり期待せずに見て、まあこんなものでしょう、大体予想通りの出来でしたか……。
元々の保菌者である、森でいきなり現れた男に関する件りが、余りに淡白なのが最大の失敗ですね。こういうお話では大抵、政府の極秘機関から逃げ出したり、宇宙からの飛来物に触れたり云々の話がくっ付いているモノですが、それが全くなかったので……。彼は、fu君にも放っておかれて、お話のご都合宜しく貯水地で死んでしまうのでした。それに、菌もどんなものか分からないので、最後の水が運ばれていくところもゾッとする恐さを感じず仕舞いで……。まあ、足の毛を剃るシーン辺りは、そこそこ面白かったかな?
今月までクラブCカードが3ポイントつくので、シネセゾンのレイトで見れると良かったのですが、今月は仕事のシフトの都合上レイトに行けなくなっているので、仕方なくパトスで見て来ました……。
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印象派と20世紀の画家たち――モネ、ルノワールからピカソまで、シッカリ堪能して来ました!
私は今はなき伊勢丹美術館でシスレー展を見て以来の隠れシスレーファンで、美術館展などに行くと余りいいシスレーがなく残念に思っていたのが、この2枚のシスレーは上品でまずまずでした。マネのオランピア、ルノアールの少女や裸婦を堪能。モネの睡蓮は、私は以前、(こちらも今はなき)池袋東武美術館で見た睡蓮が最高だったので、この睡蓮は今一つかな、それよりヴェネツィアの方が良かったですね。それから今日イチの、セザンヌのサントピクトワール山、これは一見の価値ありです! ロートレック、ピカソの白い女や芸人の少年、物凄く絵の具の盛り上がったルオーのキリスト、デュフィのオーケストラなども見入ってしまいました。ゴーギャンの団扇の絵も面白かったですね。
マティスが多かったですね、ジャケットや青い胴着の女は良かったですが、ジャズは何度も見ているので……。1、2枚だけのモディリアーニやムンクやローランサンやキリコは「それらしい」絵でしたが、ユトリロとブラックはあまり「らしくない」絵だったかしら、特にブラックは? でも、かえって面白かったですね。ただ、ゴッホやセザンヌを時間をかけて見た後にボナールがあったりすると、ちょっとガッカリという感じがあったかな、私としては、ですが……。
ブリジストン美術館、絵が少し低く掛かっていて、少し屈んで見て丁度良いくらいでしたね。文化村などでは、私など普通に見ると照明が絵に入ってしまい、伸びをして見ることがあるのですが、それと対照的でした。銀座に近いというお土地柄、御高齢の方が多いことへの配慮かしら?
竹橋と違い、こちらはガラガラで、客より警備員とスタッフの方が多いくらいでした(^ ^) 余り居心地が良いので、長居して、その後映画1本見ようかと思っていたのを、これで打止めにして帰って来ました。
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