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2005年4月24日

 渋谷にて恋は五・七・五、新宿に回ってコックリさん、レジェンド/三蔵法師の秘宝、本日はラーメンの後、フライトオブフェニックス、マスク2。新宿の東亜興行チェーン、誕生月が1000円になるサービスがあったのを思い出したので、出来るだけ見て来ました。日曜だから混んでるかと覚悟していったのですが、終わりそうな映画が多かったからか、そんなに混んでなくて良かったです。

 恋は五・七・五、『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』、『ロボコン』などを連想する内容でしたが、途中まで冗長なところがあって、どうかなあと思いながら見てました……。教室一杯に紙を広げて墨塗り合戦になるところなど、もっとぴあFFのノリでハチャメチャに盛り上げる手もあったと思いますが、全体にちょっと抑えてあった印象ですね。しかし終わり良ければ全て良し、まあ良しとしましょう!
 カメラの彼は『母のいる場所』の男の子ですね、こういう役柄にピッタリで、引きつった顔をして「見てません!」などというのが面白かった。帰国子女にしては日本の女の子っぽい言葉遣いの主演女優さん、高岡の先生より色っぽかったかな(^ ^) マスオちゃんの杉本哲太も、ウクレレの彼女も、野球部補欠の彼も、チアガールの彼女もまずまずでしたね。好きだ合戦をするところなど、本作らしくて、特に良かったです。戯画化されていた対戦相手も面白かった。それから、私は『やっぱり猫が好き』の大ファンでしたので、カヤノ姉ちゃんが出てきただけで笑ってしまうところがあります、お元気そうで何より(^ ^)
 ポップな絵を描いていた彼女のポップな句で勝つのは、お約束とは言え良かった、まあ古風な俳句が悪いという訳ではないのですが……。でも子規全集四巻の句は、勝ってたけど、良い句なのかしら? 「優しい悪魔」は暫く私のテーマソングになりました。

 コックリさん、まあ化け物が出てくる、「後ろに立っている」系の恐さの、定番の恐怖映画ですが、生きのいい韓国映画らしく、色々工夫が凝らしてありましたね。
 まず、お母さんと娘のダブル化け物にし、現在の二人に取り付いているというのが一工夫でした。娘の「目」になっていたというのも良かったですね。閉鎖された田舎の村のドロドロした雰囲気は、横溝正史なども連想しましたが、これも余り韓国映画では見られない工夫ではないかしら? 上層部云々など、特に……。霊感の強い人が媒介するのは『ゴースト』以来のお約束、でも殺されちゃうんですね……。
 しかし、『呪怨』もそうでしたが、あれはどう見ても貞子の目だよなあ(^ ^) 他の映画にもあったけど、オリジナルの『リング』の貞子の目を作った人は凄いということでしょうか。それから、呪文(?)の中の「来て下さい」は日本語なのかしら?

 レジェンド/三蔵法師の秘宝、ちょっとクセの強いインディジョーンズでしたね(^ ^) まあ、ロープ(というかワイヤーというか)を使ってフワフワ飛ぶのが面白くって、それを楽しめただけで満足ですワ。主演のおばさん(失礼)の魅力満載で、悪役もハマッてたし、ちょっと情けない感じのする主演男優さんもまあまあでした。最後の、火が一杯の罠のところなどは特に、面白かったですね。

 フライトオブフェニックス、今日イチでした。
 閉鎖された石油採掘所からの引き上げの際、大規模な砂嵐に遭遇し、砂漠のまん中に不時着してしまう。救援隊が来るのも望み薄。壊れた飛行機のエンジンが生きているのが分かって、各人の確執があるものの、部品を掻き集めて皆で新しい飛行機を作り始める。灼熱地獄だったり突然雷が落ちたりする環境や、水や食料の苦労に加え、武器商人が襲って来たりしますが、最後には飛行機が完成して飛び立っていくハッピーエンド。――というプロットを書いただけで、いかにも面白そうな雰囲気です、私の好みにも合った作品でした。
 一癖ありそうなデニスクロイド、会社の偉いさん、気の強い女性管理者、石油採掘所の強面の面々、それに流れ者の飛行機設計者の彼、などというキャラクター設定も良かった。隔離されたところに取り残された人達が繰り広げるドラマは、クリスティーの「そして誰もいなくなった」、砂漠の雰囲気は『ピッチブラック』なども連想しました。最初の内、一人ずつ死んでいくのはそういう先達の名残りですね。しかし、水がなくなる件りはありましたが、食料は結構あったみたいだし、共有財産が荒らされるという内容の、サスペンス調のところは少なめでしたでしょうか。「プリーズ」と言わせる設計者の彼が特異な役回りで、少し取って付けたような気もしますが、まあ許しましょう。
 冒頭の嵐は迫力満点、避雷針を立てる嵐の様子など、砂漠の描写も良かったですね。ラスト近くで砂に埋まるのは、チトお約束気味でしたが……。

 マスク2、ちょっとおふざけが過ぎるような……、でも、どうせやるなら一生懸命やって下され、と思って見てました。
 今回は『キャバレー』や『タイタス』の彼が、主役を食う存在感を発揮する役回りで、らしい雰囲気で良かったですね、主人公の男性には、演技なんてないんだもの(^ ^) まあ、主役はCGなのでしょうが……。赤ちゃんをいじるのは、『ベイビートーク』とか『赤ちゃんのお出かけ』とかにもあったけど、それだけで可愛くて面白かったです、でも精子の争いはパクリですね。犬と赤ちゃんがダダを取り合う描写が、お約束とは言え、一番面白かったかな。
 あんまり後には残っていませんが、でも見ている時はシッカリ楽しみました(^ ^)