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2005年4月10日

 渋谷にて清風明月、新宿に廻ってオペラ座の怪人、本日は定食屋の後、鉄人28号。その後、毎年恒例の中野の花見に行ってきました。といっても、中野通りをブラブラ1時間程度歩くだけなのですが(^ ^)
 ホントは1、2本にしてユックリ花見をする予定だったけど、つらつらシフトを考えていたらそうもいかないことが分かって、結局3本行っちゃいました。映画館自体はそんなに混んでいなかったのだけれど、休みで街に人が多かったからか、疲れちゃいましたね……。

 清風明月、ウーン、以前から私は鎧モノには弱いのかしら、と思っていたけど、ダメでしたね、上手く入り込めませんでした……。ワイヤーなどを使わない殺陣がウリらしくって、だからかも知れませんが、ちょっと引き付けて貰えませんでしたね。最後の橋のシーンなども、いくらなんでも、と思ってしまって……。カンヌでは、ある視点部門に出品だそうですね。
 養成された兵士が敵味方に別れ、違いに反目し合うものの、最後には友情に傾いてしまうというストーリーも、少し陳腐かしら……。まあ、暗殺のシーンや、屋根の上を逃げていくところなど面白かったし、『悪い男』の男優さんは目立っていましたが。

 オペラ座の怪人、何より音楽が良かったですね! 特に主題歌は良くって、「The pha----------ntom of the opera is there, inside you……」のサビの部分は、見ながら一緒に歌ってしまいました、暫くテーマソングになりそう(^ ^) 演奏のノリとしてロック系の味付けがされており、冒頭のオペラ座が蘇るきらびやかなCGや、地下に連れていく幻想的なシーンなど特に、圧倒されました、迫力満点でしたね。
 映画としては、見た目も味も極上の食事(イタリア料理かしら?)をした気分にさせてくれる作りでした。Phantomですから、怪人というより幽霊とか怪物というのが元々のイメージだと思うのですが、『エレファントマン』を連想させるシーンなど出てくるものの、顔の半分だけにして、体つきも普通の人以上にガタイを良くして、暗いイメージを出来るだけ排し、純粋にミュージカルとして楽しめる映画を作ろうとしたような雰囲気ですね。プリマドンナの歌声に掃除のおばさんが耳栓したりという、コミカルなシーンもありましたし……。逆に、華やかな分、歌詞の「inside you」とか「inside us」などの持つ凄み、含みが一寸薄まっていたような気がしますね。
 クリスティーヌが怪人を音楽の天使と信じて慕う様子や、劇場の舞台裏のゴチャゴチャした雰囲気なども良かった。主演女優さん、『ミスティックリバー』や『デイアフタートゥモロー』の他、『歌追い人』にも出ていたんですね、何だか見覚えがあると思いました……。

 鉄人28号、こんなストレスの溜る映画、久し振りですね……。途中から、すっかり参ってしまいました。中村嘉葎雄とか香川とか柄本とか薬師丸とか西田とか阿部とか、錚々たる面々が脇を固めてるのに、こんなのしか出来なかったのかしら……。まあ、中村嘉葎雄は良かったし、最初の辺りの腕が飛ぶ様子とか、東京タワーをグルグルねじる描写などは面白かったですが。香川も、結構新境地への挑戦だったと思いますが、役にハマればハマる程彼らしさがなくなるようで、余り無理してこんな役をやる必要はないと思うがなあ……。
 横山光輝の原作は、『赤影』もそうでしたけど、ちょっと酷い映画にされてしまうのが多いですね。私は影丸やバビルII世は大好きなので、とても残念です……。