すっかり暖かくなった銀座にて、バンジージャンプする、ハウスオブザデッド、蕎麦を手繰ってコントロール、ビヨンドザシー/夢見るように歌えば。マリオン前、数寄屋橋交差点の交番のところの桜も満開で、デジカメで撮ってる人が何人か見受けられました、いい季節になりましたね。
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バンジージャンプする、途中から別の話になって「おや」と思ったのですが、そういうことだったんですね……。しかし、これは親子という解釈でいいんですよね? 『オールドボーイ』の音楽が流れていて、親子だと暗示しているのだと思ったけど、良く考えるとこっちの方が先なんですね、『オールドボーイ』の方がパクッたのかしら?
小指を立てて飲む辺りで、前半の話との繋がりがハッキリ分かった訳ですが、しかし『オーバーザレインボー』なんかもそうだったけど、どういうことなのかが分かってから、ちょっと引っ張り過ぎるきらいが、韓国映画にはありますね。まあ、「意外」な結末なのは分かりますが……。でも親子だとしたら、事故の後彼女が彼との1回だけの体験で出来ちゃった子供を出産し、その子に彼との思い出を語り聞かせ、徴兵から戻る前に死んでしまうという流れを、ちょっと端折り過ぎだと思うがなあ……。
同性愛を疑われて苦悩する様子を演じた主演男優さんは、まずまず良かったですね。高校生の彼も良かったです、どこかで見た顔かと思ったけれど、余り他の作品には出ていないようですね。この彼女は自殺しちゃったんですよね、まだ若いのに……。徴兵の際、出発する時に会いに行く途中で事故に合い、会えず仕舞いになってしまうのは、他の映画でも見たことがありますね、韓国映画特有のエピソードです。
平日の昼間、春休みも終わったはずなのに、よく入ってましたね。しかし銀座テアトルの受付さん、今月来月クラブCカードのポイントが3倍なものだから3回分のポイントを付けてくれたのはいいけど、元々のシステムの設定が3ポイントになっているようで、この1本で9ポイント付いてましたよ! 後で気が付きました、まあ、黙ってますけど……(^ ^)
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ハウスオブザデッド、ゾンビ映画だというのは分かっていましたから、気軽な気持ちで見に行きました。
素直な感想、やっぱりユックリ動くゾンビがいいなあ(^ ^) その方が、情緒というか、色気がありますよ。私はロメロのゾンビ映画、カラーの2本は結構好きで、何回か見たのだけれど、最近のゾンビ映画はまるでゲームそのものですもの。――というより、これはゲームの映画化なんですね。一人ずつ死んでフェードアウトしていったり、抜け穴を辿って難関を突破していったりするのは、ゲームそのままの流れです。SEGAが絡んでいて、途中でゲームの映像が、まるでサブリミナルみたいに出て来るし……。人間を殺すゲームには問題があるものだから、WalkingDeadを標的にするのは分からないでもないですが……。
まあ仕方ないので、このモードに入って楽しむだけ楽しませて頂きました。でも、ゲーマーさんは、こんな映画好きなのかしら?
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コントロール、次の『ビヨンドザシー』に期待していたので、本作は寝てもいいや、くらいの気持ちで行ったんですが、結構面白かったですね。中々スリリングなストーリー展開、意外な結末、個性派揃いの配役と、決して大作/有名作ではないのですが、個性的な1本でした。私の好みにも合っていて、映画館通いをしている身としては、こういう映画に出会うと、嬉しくなってしまうのです。
特に配役陣が良くって、『ナーク』などで印象に残っている主演男優、『ブルークラッシュ』や『ガールファイト』の女優さん、『スパイダーマン』や『プラトーン』の男優さんと、私にとっては豪華出演陣でした(^ ^) 死刑囚を殺さずに人体実験するという架空の設定、人格が治って行っているのに、それを信じようとしない連中に見張られ、同時に殺し屋に付け狙われ、更に以前の犯罪の被害者にも狙われる羽目になるという展開を、面白く見てました。薬の真実が分かった時点から、こういう結末になることは分かっているのだけれど、どういう形で死ぬのかな、いつ撃たれるのかな、という楽しみ方で見るのですよ(^ ^)
一般のアメリカ人の生活の様子は、大作の、ちょっと飾られた描写を見るより、こういう小さい映画の描写を見る方が、よりリアルな感じがして良いですね。
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ビヨンドザシー/夢見るように歌えば、ケビンスペーシーがノリ良く作っていましたが、最近、同じ伝記物の『五線譜』や『ネバーランド』や『レイ』などを見て、それらが頭の中に残っていますので、やや劣る印象は否めませんね……。少し突っ込み不足、人間性の追求が甘いような感じがします、一寸善良過ぎる気が……。キャンピングカーで山の中で生活したり、アルコールに頼ったりする描写も、どこか健康的です。まあ、麻薬や同性愛を出せば良いというものでもありませんが。
逆に、ステージの部分や、ミュージカルとしての楽しさは、他作より上だったと思います。ケビンも、楽しそうに足を蹴り上げていましたし(^ ^) 子役を使って、こんな風に劇中劇(?)にするのも、ある種健康的な描き方です、無垢な、白紙の物の見方を尊重するということですから……。逆に言えば、映画的な工夫は子供の部分だけでしたかしら、でも子役は好演でしたね。
私は、サンドラディーは知っていましたが、ダーリンは、実は余り良く知らないのです。サンドラディーはまだ御存命なのですね、演じた役者さんは、全くイメージ通り。本当に、私生活でもあんなに綺麗な奥さんだったとしたら、凄い(^ ^) 箱入り娘の描写が冒頭にあったけど、サンドラディーなら、この通りかも知れません!
20分で作ったバスタブの歌がヒットしたりとか、ブーイングで降りて、サンドラの助言で舞台を作って、再挑戦する辺りは、本当だとしたら面白いですね。
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