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2005年3月28日

 池袋でサイドウェイ、渋谷に回ってタッチオブスパイス。最近お疲れモードで、終わりそうな映画も少なく、今度の1日に4本のシフトを組めたこともあり、本日は2本にして、2週間分溜っている感想を片付けてしまうことにしました(^ ^) やっぱり、見終わった直後にさらっと書いてしまわないと……。
 今月は30本の大台に乗りましたね。

 サイドウェイ、文学、映画、ワインが趣味というインテリの英語教師が、女にだらしない役者崩れ(?)の親友の結婚直前のバチュラージャーニーに1週間付き合って、彼の毒気に当てられながら、2年前に離婚して売れない小説を書いているという現在の自分を見つめ、これからの身の処し方に思いを巡らす、というお話(相変わらず文章が長いなあ(^ ^))。離婚こそしていないものの、この歳になっても(映画を見ながら)ちまちまと小説を書いている私としては、何だかニヤニヤして見てしまう内容でしたね。マイケル君の『再会の街』とか、作家を目指しながらも挫折を繰り返す自伝的要素の濃い作品というのは何本かあって、ちょっと風変わりではありますが、そういう系列の作品かと思います。最後はハッピーエンドだったし、まずまず楽しみました。
 役者二人は、若き日のドレイファスとクリストファーリーブを思い起こす雰囲気でした。特に主役の方は、ドレイファスをイメージしてキャラ作りをしたんじゃないかと思う程……。ブルーイグアナやトスカーナで印象に残っているアジア系の彼女、また見れて良かったです。ゴルフ場で打ち返すところや、財布を取り戻すところ、車をぶつけて事故に見せ掛けるところなど、面白かったです。
 刑事コロンボにもありましたが、アメリカにもワインがお好きな方は多いんですね、あんなツアーがあるんですね。私が飲むのはいつも安ワインです、いいワインを楽しめる身分になりたいなあ(^ ^)

 タッチオブスパイス、戦争で引き裂かれる話はよくありますが、本作はギリシアとトルコというのがまず珍しかった、余りその近辺の作品は見ない気がしますので……、こういう政治的背景もあるんですね。『ビッグファットグリークウェディング』でも見られた、ギリシア人気質が満喫出来たのも良かったです。電話や呼び鈴でインターセプトされるのに軽い恐怖感を持つのは、現在の生活が幸せだからこそなのでしょうね、逆だったら期待感を持つはずだもの、そんな感想も持ちました。
 それより何より、料理に関する考え方に、やっぱり注目してしまいましたね。人生や天文学を引き合いに出してスパイスを語るのは、やはり人生を楽しむ術を知っている人達だからなのでしょう、料理の出来ない奥さんはダメだとか……。最近の映画の中では、『スーパーサイズミー』や『故郷の香り』で料理、食事が大きなファクターになっていましたが、アメリカが一番情けないですね(^ ^)
 『きみ読む』だとか『プリティプリンセス2』だとか、最近、かりそめの相手を捨てて本当に好きな人のもとに戻っていくという映画を何本か見ていますが、本作は振り返らないラストが良かったですね、女の子も可愛らしかった。メインディッシュだとかデザートだとかに分けた構成も洒落てます。再会してからの二人が、共通語として英語を使うのも、面白かったですね。
 もう1本見れる時間だったけど、予定通り飯を食って帰ってきました。折角だから何かターキッシュなものが食べたかったけれど、何も思い浮かばずペッパーランチになっちゃった、実は私の食生活もこんなものです……(^ ^)