本日、渋谷にてJamFilmsS、野暮用後、神保町に回って酔画仙、それから銀座で一撃、パッチギ。一撃の後、やーっと蕎麦を手繰ることが出来ました(^ ^)、途中で飯を食えたのは久し振りでしたね。しかし、昨日今日と4本ずつ見て思ったけど、1日4本も見るもんやありませんね、どうしても感想が薄れてしまう。精一杯で、3本がいいとこかなあ……。
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JamFilmsS、まずはすいません、遅刻しちゃいました……。本編が始まってから入ったのは久し振りですが、これはいけませんね、他の方に迷惑です。
オムニバスは、個性の強い作品が良いものです。演劇的要素が強くなるので、演劇の好きな人の中には、色々とうるさいことを言う人がいるかも知れませんが、私は余り気にせず、個性を楽しんで見るように心掛けています。懐かしく、TVの『世にも奇妙な物語』を思い出したりしましたが、TVだと大味になりがちな演出も、映画のオムニバスだと割り合いと上品で(『スーツ』辺りはお約束のCGもあったけど)、それぞれ工夫があって良かったですね。
子供の『すべり台』や、小雪ちゃんと大杉の『ブラウス』辺りが、私には一番だったかな。決してイケメン系ではないけど面白い(失礼)顔の子役が、ハキハキと台詞を喋り、子供顔(これも失礼)の山崎がソワソワしてるのが面白かった。『ブラウス』はオチをもう一寸頑張って欲しかったけど、二人が独特の雰囲気を作り出して秀逸でした。『Tuesday』の不思議な雰囲気や、『DV』で記憶に新しい遠藤もそれらしくて良かったです。『スーツ』のバスタオルの子は、最近良くCMで顔を見る子かしら。その他の2本は、ちょっと印象が薄かったです……。
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酔画仙、仙人になった割には、最近の人なんですね? いつも通り全く下調べをせずに見たのですが、日本の歌磨呂伝説など連想していたので、最後に日本兵が出てきたのには驚きました。色々細かいことが分かっていない人のようですから、多分ほぼ全編フィクションなのでしょうね、最後に壷に絵を描くようになるのも、現存する壷から想像して作ったお話なのかしら。
あこがれの女性と現実の女性が描かれていましたが、芸術家の中には、理想や理解者として、やっぱり女性が必要な人がいるなのかな。女性が浮気して「お金を酒ばかりに換えて……」とわめいたり、酔って猿の絵を描いたのを覚えていなかったり、少年を連れて山に籠り、辛過ぎるのでと離れて行ったり、などのシーンも印象に残りました。逆に、私には政治系のお話は印象が薄かったかな。『火火』を見た直後なので、壷を焼くシーンも細部を気にしながら見ましたが、最後に窯の中に入って行くのは、ちょっと作り過ぎかな? 独特の雰囲気の主演男優、私は『黒水仙』を見逃したのですが『美術館の隣の動物園』で印象に残っている男優さん、『ラブストーリー』の女優さん、そしてもう一人の女優さんも良かったですね。
私は2年程前、上野に雪舟が来た時に見に行ったのですが、ルノアールやモネなど印象派さえ思い起こさせるタッチなど、近代芸術の足枷のない自由な発想に驚嘆したものです。イデオロジカルに面白いということは少なかったと記憶していますが、最近の水墨画なら、その見方でも楽しませてくれそうですね。
お酒は、私は寝酒を毎日飲みますが、飲み始めたらもう仕事は諦めますね、桑畑三十郎のような訳にはいきません(^ ^) でも身体の力が抜けるので、上手く利用出来るといいだろうなあ、とは思いますが……。
岩波ホールはちょいと離れたところにあるので、時々見逃してしまうのですが、今回は上手くシフトに組み込めて良かったです。平日昼間なのに、結構入ってて嬉しかった。見逃していた『父と暮らせば』、次にまたやるみたいで、嬉しい(^ ^) 今度は見に行くぞ!
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一撃、相変わらずのセガールのアクションを、気軽な気持ちで楽しみました。前回の『沈黙の聖戦』では、ちょっと太っていた印象のセガールでしたが、少し身体を戻してたかな?
今回の悪役は人身売買組織のボスでした。私にとっては、数年前『ロストサン』を見て衝撃を受けたテーマですが、昨年末の津波の後に震災孤児が売買される話なども聞きます。皆さんも心を痛めているテーマだと思いますが、ハリウッド映画は、こんな風に今のテーマを取り上げるのが上手いですね。セガールみたいにカッコ良くなくていいから、こんな組織はぶっ潰して貰いたいものです。
本作のキーにもなっていましたが、少女との暗号のやり取りは面白かったですね。小さな男の子が味方になって、重要な役割を果たすのも良かった。しかし、孤児院が人身売買組織とグルになっているとは……。
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パッチギ、『69』や『GO』や『スクールウォーズ』などを連想しましたが、登場人物が皆生き生きとしてて、ノリのいい1本でした。
一番印象に残ったのは、朝鮮半島の南北分裂とか、占領統治のお話を、若い方にも分かり易く表現していた部分かな。橋の上で、この河を挟んで分裂したらどうなるかと語る所とか、御葬式のシーンで、お年寄りがこれまでの差別を語る所などがそうです。私は、父が囲碁の関連の仕事をしており、その世界では韓国人棋士が多いのですね。酔ってアリランを歌ったりしていたのを、子供の時分聞いていたものですから、朝鮮は比較的身近に感じていたのです。大人が何かしら差別的な発言をした時、こういう考えの人もいるのかと、ハッとしたものでした。当時はまだまだ差別的意識を持っていた人も多かったのですね、そんな思い出が、後に残りましたね。
冒頭のフォークソングの会場の様子や、得意げにマッシュルームカットをひけらかす所、「悲しくて……」や「あの素晴らしい……」などの歌も懐かしく、面白かった。「イムジン河」は私は余り知らなかったのですが、いい歌ですね。レオポンとか11PMとか、毛沢東語録だとかヘルメットを売りにいったりとか、これでもかと当時の懐かしい内容を並べ立ててくれました。
京都という設定はピッタリでしたね、関西圏の方が関東より、特有のノリの良さがあるし、ちょっとガラが悪いイメージもあるし、しかし許容力が高いような気もするし、おあつらえ向きに河も流れてるし……。それから、チョゴリって、若い方が来ても年輩の方が来ても、可愛いらしくていいですよね。少し気になったのですが、帰国が決まってから妊娠が分かる訳ですが、お腹が大きくなるのが早すぎないかしら?
最近韓国映画を良く見るためか、「ヤブセヨ」だとか「オッパ」だとか「アンニョン」だとか「トラバラ……」だとか、耳伝いに少しハングルを覚えるようになってきた私です、折角ですから、一度ちゃんと勉強してみようかな?
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