本日と明後日のシフトを考えたが、どうもシックリいかない。実は明日、仕事が早出で、それも影響している。
本日銀座で2本、明後日新宿渋谷で4本というシフトになった。で、レイクサイドマーダーケース、シルヴィア。時間がかなり空いて、印象派をやっているブリジストン美術館に行こうかとも思ったが、それにしては時間が足りないので諦め、銀ブラにした。
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レイクサイドマーダーケース、役所が戻ってきて全員ボーッとして死体を囲んでいたり、柄本が淡々と遺体を処理したりするところで、主人公以外の全員が口裏を合わせて何か隠してるな、というのは分かりましたが、まさかこういう秘密だったとは……。私は途中迄、薬師丸と豊川の間に何か関係があって、二つ目の死体が発見されて、という具合に話が広がっていくのかな、と思ってましたが……。お受験対策の合宿が舞台で、可愛らしい子供のカットが随所に入るという冒頭からの描写が、最後に生きてくる設定だった訳ですね。ある意味で丸く収まった、それでいて意外なエンディングまで、まずまず引き付けられて見てました、楽しませて貰いました。
薬師丸は良かったですね、私の世代では、言わば子役の時から見ている訳ですが、やっと演技できるようになってきたかな、目に赤が入るところなど面白かったです。しかし、あれは豊川の先生がタバコの吸い殻などを片付けていた訳ですね、その辺りの描写に背筋が寒くなるような恐さがなかったのが少し残念かな。ブラックさも、もう少し強調されていた方が、役所の「皆おかしいよ」という叫びが生きてくると思いましたが……。
スカラ座2は好きな映画館ですが、以前はブロスナンの『テイラーオブパナマ』とかハックマンの『ザ・プロフェッショ ナル』など、ここでしか見れない気合いの入った映画をやっていたけれど、最近はすっかり1.5流館みたいになっていますね、もっと頑張って貰いたいものです。
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坦々麺を食い、普段は余り歩かない銀座の裏通りなどを、ブラブラと歩いた後で……。
シルヴィア、この手の映画はルシネマなどの好みですが、この歳になるまで一人でいる身として、「折角奥さんが(あるいは旦那さんが)いるのに、何故浮気するの?」とか、「ただ信じれば良いだけなのに、何故信じられないの?」「信じられない人と、何故結婚したの?」などと思ってしまい、上手く入り込めないところが、実は私にはあるのです……。『キリングミーソフトリー』で「愛する人を信じられますか」というキャッチフレーズがあったけれど、「信じられるから愛するんじゃないのかなあ……」などと、ガキッぽいと言われるかも知れませんが、思ってしまって……。
しかし本作は、パルトロウが良かったからかな、中々気持ちを入れて見ることが出来ました。黒澤とかモーツァルトとかは、周りが過保護とも思える程気を使って、気持ちを落ち着かせ、気分良く仕事が出来るようにしていたという話がありますが、主人公が芸術家だからか、そんな話も思い出しました。パルトロウは、『愛しのローズマリー』の恥じらう笑顔が印象的で、そのイメージが大きかったのですが、ある意味で見直しましたね。
しかし結婚は、二人だけの世界に浸って決めるのではなくて、二人でちゃんと外の世界に向き合って決めて下さいね、お若い方々……。
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