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2005年2月2日

 本日、渋谷にてブエノスアイレスの夜、恵比須に回ってイブラヒムおじさんとコーランの花たち。ルシネマのシルヴィアは今日までですが、今朝野暮用があり、シネスイッチでもう少しやっているので、そちらで見ることにしました。

 ブエノスアイレスの夜、ガエル君の人気なのか、平日昼間だというのにソコソコの入りでしたね。ポルトガル語圏の映画らしい独特の雰囲気の中、ガエル君も主演女優も眼鏡の妹さんもそこそこハマった演技で、禁断の愛を描いていました。別々の部屋に別れてアブノーマルな愛を交わす、オープニングもそうでしたが、この部屋の描写も主人公の一部でしたね。芯の強い女性が愛に溺れて行く様子は、『ピアニスト』なども連想しました……。
 が、疲れてたのかな、途中ちょっと眠気が来ました、実は今朝、面倒な野暮用を抱えていたのが、思いの他簡単に終わってしまい、拍子抜けしたのが、眠気が来た原因かも知れません……。

 恵比須に行く時の定番、JRの駅にあるさぬきうどんをユックリ食べてから……。
 イブラヒムおじさん、モモが可愛らしくて、おじさんも優しくて、それだけで満足の1本でした。特に、万引きするならここでしろとか、お父さんにキャットフードを食べさせるよう指南するところ、良かったですね。けばけばしい女性たちが立っている乱雑な、しかしどこか暖かみを感じさせる街、そこでお父さんと二人で暮らすモモが笑顔を取り戻していく様子を、嬉しく見てました。
 よろず屋さんというか、あのごちゃごちゃした店の雰囲気は、私が子供の頃の駄菓子屋さんを思い出すようなところがあって、何か懐かしい感じがしましたね。モモがお金を作って女性に会いに行ったり、お父さんが息子を置いて家出したりするのは、この地域世界の描写ですが、違和感なく見れました。最後は、成長して、自身が教えを乞うた人になりかわる、『バンビ』や『イブの全て』系の締めくくりで、ほっとするラストでした。