戻る | 映画日記に関するお断り     2005年 | 2004年 | 2003年 | 2002年 | 2001年


本日、午前中に映画コラムなど書いてアップし、遅い昼から新宿にて、銀のエンゼル、ネバーランド。その後急いで銀座に回って、舞台より素敵な生活。飯抜きであった。

銀のエンゼル、主演男優であるお父さん、ピッタリで、真骨頂でしたね。北海道の田舎の風景、田舎の生活の雰囲気に浸りながら楽しみました。ただ、品物を検品もせずに上から並べていったり(古い品物を上にしなきゃ!)、トラックの運転手が女子高生に惚れたり、と言う所はちょっと突っ込みを入れましたが(^ ^) 夜勤の彼は、「こういう雰囲気の人って、いるよなあ」と思いながら見てたけど、こんなオチだったとは……。彼、飲んだ後、急に消えちゃいましたね。そういえば、銀のエンゼル記念のチョコボールを買い忘れた、明日買う……。

ネバーランド、まずは主演の二人が素晴らしく、奥さんとピーターたち、お母上を含め、役者の全てが中々でした。役者だけでなく、例えば、幕の影から恐るおそる客の様子を伺ったり、悪い批評記事を切り取ってから新聞を渡したり、散歩の途中でベンチに座って革表紙のメモ帳に執筆していたり、芝居がかった演技で子供達を楽しませたり、などなど、多くのシーンの一つひとつが中々良い、心のこもった演出でした。ただ一つ、ダスティンホフマンが、最近の彼の映画の中では比較的、存在感が薄い感じがしたのが、ちょっと気になりました……。いつもなら、ちょっと顔を出すだけでも、強烈な存在感を見せるのにね。場面変わって御葬式になるのは、『生きる』の良き伝統かな。孤児院から招待する件は、実話なのかしら?、実話なら、『世界不思議発見』あたりでネタになりそうな話ですね。

舞台より素敵な生活、映画や芝居を作る裏話を、ユーモアを交えながら描いた一本。しかし、インテリで神経質で子供嫌いという設定や、パーティで少し浮いちゃったりという場面は良くあるが、セックスレスで浮気話が絡んでこないとか、障害のある子供を重要なキャラクターとして使うといった辺りは、同種の映画としては珍しいかな? ずーっと歩いて行くオープニングなどは、レッドフォードの名前が出てたからかも知れないが、古き良きアメリカ映画の雰囲気など思い出しましたね(^ ^) 役者の陰口を叩いたりしながらも、リハーサルが終わって皆で満足して歌い出したりする所や、ドッペルゲンガーと話し込んだりする所なども面白かった。